「また歯医者が悪い事をしている。また歯医者か。」という声が聞こえてきそうです。
日歯連盟は歯科医師の政治力を高めるための組織で、日本歯科医師会とは別ですが「関連がある」組織です。
今回の原因は・・・
①日歯連盟の上層部が高齢で今の世の中で透明性とコンプライアンスがどの程度強烈に求められているか理解できなかった。愚かですね。
日本では上の人が言う事に自由に発言できない空気が蔓延していますものね。個人ではちゃんとしたいと思っていても、会社や組織の上層部が言い出すと東芝や日歯連盟のようになっちゃうんですね。
②過去20年間以上、歯科医師があまりにもお人よし過ぎた(間抜けで世間知らずのバカだった)ため、せっせと患者さんを診る仕事だけをやってきて、気がついた時には、国が保険のルールを決める際のチームから完全に外されていた。
東大や慶応出身のお国の偉い方達と、東大や慶応出身のお医者様だけで医療費の配分を決めるようになってしまった。(東大と慶応に歯学部が無いので、東大や慶応出身の歯科医師が存在せず、その結果、歯科科医師は霞が関では人間扱いされないと聞いた事があります。)
③国と政治家と官僚は歯の重要性を全く理解できていなくて、国民の歯を本気で守るという気が全く無い。
勉強ができて東大か慶応に入り官僚になる事が人生の価値観の全てだとしたら、歯なんかどうでも良い事かも知れませんね。(今でも「子供の歯や歯並びなんてどうでもよいから、とにかく灘中から東大か医学部進学を目指して勉強させる」という考えの方がおられます。将来子供から恨まれないようして下さいよ。勉強と健康とどっちが大切?)
その結果、保険の歯科医療報酬は異常な程低く抑えられています。そして、国民は医科では保険で十分な治療が受けられるのに、歯科では昭和30年代のような治療をいまだに強いられています。パラジウムという金属がいまだに口の中に山ほど入っている国民は日本人以外いませんよ。
歯科医師も保険でも良い治療をしたいと思っているのですが、「格安の中国食材で10分で最高の料理を作れ!」と国から命令されても、無理なものは無理なのです。
国民の皆さんはもっと怒って良いと思いますよ。「歯科でも医科と同様に保険でも質の高い治療が受けられるように、医科の医療費の無駄を減らして、歯科に配分してほしい」と。