Diploma Millの対極、だと思う

医科でも歯科でも数え切れない程の「学会」があります。そしてそれぞれの学会が認定医の証を発行している事が多々あります。

diploma mill という言葉を御存知でしょうか?英辞郎では「金もうけ主義でいいかげんに学位を与える大学」と訳されています。医療やビジネスの世界でも同様のMILLが多数存在しています。インターネット上で流される講義に参加する(モニターの前に座っていても、そこに居なくても良い)だけでご立派な認定証や資格取得証を手に入れて、それを額に入れて飾ったり名刺に書いたりするのです。医療の分野に於いても、そのような「ナンチャッテ」専門医が社会問題になっています。近年、厚生労働省はこれを問題視し第三者機関を設置して問題解決に乗り出しました。これからふるいにかけられてスッキリすると思いますのでご安心下さい。

なお、歯科の学会に於いては日本歯科医学会の専門分科会認定分科会であれば「ちゃんとした」の学会と考えて頂いて良いと思います。

そんな事で、私は以前より日本接着歯学会の認定医の資格を持っているのですが、このような社会情勢の下で専門医が新設されました。実はこの専門医を名乗るのに相応しいかどうかの適合試験を密かに受験していたのです。全ての問題が記述方式で私の接着歯科に対する哲学を問われるタフな内容でしたが、何とか合格できたようでこのたび合格通知が届きました。

断捨離スト、ミニマリストの私ですが、流石にこれは嬉しいですね。

4月末には接着歯科治療専門医の証が届くようです。私は思う所あって、こういった資格の証(diploma)を額に入れて診療室の壁にズラッと飾るような事はしていませんが、少しでも安心して私の治療を受けて頂けるならと思い、私のファミリーの皆様に感謝の気持ちを添えて、このブログを通じて報告させて頂きます。

今回無事試験にパスできたのは何より、いつも気を遣って勉強や治療に集中させてくれる素晴らしい英保歯科のスタッフのお陰だと感謝してます。いつもアリガトね。