神戸からわざわざ三田まで通院して下さっているお客様がおられます。会社を経営されている新進気鋭の若手エリート起業家で、今や世界的に活躍されています。
その彼が先日「母親を恨んでいて、一切連絡を取らなくなった。」と、ポツンとおっしゃって驚かされました。
理由をお伺いしたところ、「子供の頃にメチャクチャな物を食べさされて、そのせいでこんなボロボロの歯になった。親なら子供の健康や将来の事を少しは考えてくれても良いだろうに。」との事。
両親も祖父母も、我が子や孫が憎くてラムネ菓子、ハイチュウ、ジュースや炭酸飲料などポンポン与えている方はいないと思います。しかし、その結果もたらされる彼・彼女達の将来の苦悩に想いを巡らせて、ここは踏ん張って「本当の愛情」を与えるようにしてあげて下さい。
彼の母親が「本当の愛情」を与えていたら、親子断絶などには至っていないはずです。
地球上で最も「不健康な飲み物」ワースト50ですって。
50 Unhealthiest Drinks on the Planet | Eat This Not That
3位にオレンジジュース、4位にトマトジュース・・・。
一体何を飲めば良いのやら・・・。やっぱり麦茶か!
我が家の末っ子、小1の息子もあまり勉強が好きではありません。楽しい遊びが気になって気になって、学校の宿題をやらせるだけで精一杯です。
先日も昼間にデイキャンプをして遊んできたのに、夕方に「マジックショー」とか言って、酸性とアルカリ性の食品等を混ぜて、その化学反応によって色が変化する遊びをやっていました。元気やなァ・・・。「お父さん、見て、見て。」と何回も言いながら混ぜています。「ハイハイ。見てますよ。」と私。
ほんまに遊ぶのが好きやなァ・・・。天才や秀才と呼ばれる神童は別として、平凡な家庭の幼い子供が勉強より遊びが好きなのは自然な事であり、ある意味、心身ともに健康な証拠だと思うので、むしろ「子供らしくて良いな。健康だな。」と嬉しく感じました。
我が家ではあまり幼い頃から塾に行かせていません。長女は高2から塾に行き始めました。高1になる次女もまだ塾に行っていません。勉強嫌いのこの末っ子も当面は塾に行かせる事は無いと思います。
私も妻もその方が子供の健全な成長の為にはむしろ良いだろうと思っているのです。子供が家族と一緒に過ごす時間も増えますしね。(実は、これは私自身の経験からの反面教師なのです。)
木曜日に大阪に行ってきましたが、電車を待つマナーの良さなどを見ていると、日本人の民度の高さには相変わらず感心させれらますね。(私、変わった苗字ですが、私も一応日本人なんですけどね。「考え方や感じ方は日本人じゃないかも」と自分で不安になる事は多々ありますけど。)
これだけ真面目な民族なのですから、「①甘い物を口にするのを一日1回か2回に抑える。もちろん少なければ少ないほど良い ②正しい歯磨きを1日1回は(徹底的に)やる ③フロスを少なくとも週に1回はきちっととやる ④フッ素入りの歯磨剤を必ず使う」事を習慣にする事くらい朝飯前だと、心から思います。
①を生まれた時からず~っと継続して、②③④を幼稚園位から追加すれば、やがて国民の虫歯と歯周病は、大袈裟に言えば「撲滅」できると思います。そして、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞なども減少するでしょう。
これを実現できるのは、唯一「教育」です。(母)親や教師が重要性を理解して、自らの家庭で実践し、体感し、子供達に繰り返し、繰り返し、熱く指導し続けて下さい。貴方達だけなのですよ。日本人の歯を守る事ができるのは。
私は歯の治療で忙しく、時間にも気力にも限りがあります。日本人の歯の予防は、お母様方と学校の先生方に託したいのです。ママ友との会話の中でも「歯を予防する大切さ」をシェアーして頂きたいと思います。
お父様方も傍観していないで、家庭での躾に誠実に協力したり、会社では同僚との会話の中でシェアーしてあげて下さい。宜しくお願いします。
日本人の歯を本気で守りたいと思っている歯科医師からの、心からの、お願いでした。
英保歯科のお客様の中にも「調子が悪くなった時だけ」来院される方が(失礼な言い方ですが)まだ残っておられます。正直に言うと、そういった方はもうほとんどいらっしゃらないのですが、私がいくら予防歯科という考えを繰り返し熱心に話しても、「歯医者に行くのは歯が悪くなった時」という古典的な固定観念が完全に脳に染み付いてしまって外れない方々なのです。
最近、ショッキングな事が2度連続したのでお話したいと思います。
「入れ歯をひっかけている歯の被せが外れた」と久しぶりにお越しになった中年の女性、残念な事に、左半身に障害が出ていました。
「歯ぐきがはれた」と久しぶりにお越しになった喫煙者の中年男性、残念な事に、言葉が不自由な感じになっていました。
お二人に共通する事は、歯周病と脳梗塞などの全身疾患との関係に興味が湧かなかったので、重度の歯周病を放置していたという事です。
この話の意味がわかりますか?
昔「芸能人は歯が命」というCMがありましたが、今では「歯が命」の一言ですね。
お中元やお歳暮の習慣が消滅しようとしています。
私が子供の頃、歯科医師である父親が、患者さんや出入りの業者さん等から本当に沢山のお中元やお歳暮を頂戴するのを見て「歯科医師ってすごく感謝される仕事なんだな。」と感じていた事を思い出します。
時代は変わって今は令和ですから、私はと言えば、そういった習慣を大切にされる数名のお客様や、いくつかの関連企業や施設から季節の挨拶の品を頂戴しています。「歯医者さんだから甘い物はどうかなと思いまして、甘くないものにしてみました。」と気を遣って下さる方もおられますし、定番のスイーツを贈って下さる方もおられます。
我が家では普段、子供達にお菓子を買い与える習慣がありません。ですから、お中元やお歳暮の季節になると子供達は「ひょっとしたら、お父さんが何かお菓子の類を持って帰ってくるかも知れない」と楽しみにしているようです。
この季節に、私が何か紙袋を持ってリビングに入った時には子供達が「何?お菓子?」というリアクションをするので、面白いし、楽しいですね。「新しく買った医学書。」と答えた時のガックリした顔を皆さんにお見せしたいものです。
先日けやき台小学校4年生に授業をした時に「お菓子とか甘い物を食べない方がいいですか?」と生徒さんから質問があったのですが、「食べてもいいよ。でも頂いたり口にした時に『嬉しいな』と感じる程度の回数や量にしないと、歯だけでなく体も(頭や心も、とは言いませんでしたが)壊れちゃうよ。」と答えました。
甘い物の摂り方についてですが、クリスマスケーキやお誕生日のケーキなどを食べる時に「この特別な瞬間を自然に心から『嬉しいな』と思える」ようなメリハリのある食生活習慣にする事が、歯だけでなく体や、色々な事に感謝するという気持ちを育むためにも良いのではと思います。
この季節だけでなく、日頃から、手作りのお菓子や自家製の無農薬野菜、各地の銘菓などを頂戴して心より感謝しております。
最近は若い頃よりも頂戴する頻度が増えてきて「私も少しは父親の域に近付いて来たかな?」なんてうぬぼれたりしています。
皆様、色々と気に留めて頂いて本当に有難う御座います。心から感謝しています。
平成20年にある女性のお客様の下顎の奥歯に上顎の親知らずを移植ました。
「ずっと調子よく使わせて頂いて、もう11年も経ちました。」というお言葉を頂き、私もとても嬉しく思いました。
この方、数年前はまだ喫煙者だったので歯肉のあちこちに茶色いニコチンの色がしみ込んでいます。張りが無くブヨブヨした感じの歯肉で、口腔がんにならないかとヒヤヒヤして見ていました。
その後、断煙なさったので、歯肉の状態が非常に良い方向に変化してきれいなピンク色になっています。
上の2枚のカラー写真の歯肉を見比べてみて下さい。素人の方でも違いがわかると思いますが、どうですか?
この方、これなら口腔がんにならずに済みそうですね。良かった。良かった。
「今だから言えますが、あの頃は臭くてねェ(息止めて治療してたんですよ)。」と私が告白して大笑い。
英保歯科のお客様には喫煙者の方はほぼ皆無ですが、もしも身の回りにスモーカーがおられたら、「口腔がんになりたくなかったら即禁煙!」とアドバイスしてあげて下さいね。
私達が子供の頃(昭和40年代)は今よりはるかに体に悪い物を食べさせられていました。その当時、砂糖がまだ高価だったために代用甘味料であるチクロやサッカリンが駄菓子屋で売られているお菓子に普通に使われていました。「チクロ入り」とわざわざ明記したオレンジ色の三角ジュースが売られていた事を覚えています。それらが発癌物質である事がわかった途端にお店から消えたのですが、多くの子供達がそれを飲んでいたのです。
実際に、私の兄の友人で、三角ジュースを箱買いして押し入れに置いてあるという、当時の子供達からは憧れの家庭があったのですが、その家の子は小学生の時に肝臓の病気で死亡しました。企業が子供向けに販売しているチクロ入り三角ジュースが体に悪いとは「誰も考えない」のが普通でしょうから、親を責める事はできません。
現代の日本の子供達が食べているお菓子はずっと安全な食品です。でも、観察していると、体と心の成長に於いては、ひょっとしたら私達の時代より「気の毒な」結果となっているのかも知れません。
もしそうなら、なぜでしょうか?
昔の駄菓子屋は夕方5時には閉まっていて、広場や公園で遊んでいる子供達も5時のサイレンが鳴ったら家に帰るように周囲の大人から注意されていました。カラーテレビはありましたが、スマホもゲームもCG映画も無い時代です。
今はコンビニがあるので、24時間いつでもどこでもお菓子が手に入ります。それに加えてデジタル刺激の量が半端ではありません。
砂糖もデジタル刺激も体と心と脳に悪影響を与えます。それが24時間猛スピードで大量に押し寄せて来るのですから、相当気を付けて守ってあげないと子供が変になっても不思議ではないですね。
ここでも「断捨離」の考え方の応用が利くと思いますよ。
5歳まで虫歯が1本も無い子供は大人になってから虫歯になる本数が1/3である事が知られています。言い換えれば「小さい頃、乳歯が虫歯になっていた人は、大人になってから通常より3倍(!)虫歯になってしまう」という事です。恐ろしいですね。
我が家では4人の子供に「小学校に上がるまでは砂糖甘いお菓子などを避ける食生活習慣を徹底して躾ける」「小学校に上がった瞬間から一切の砂糖制限を解除して完全に自己判断に任せる」という風に(妻が)教育(食育?)してくれました。
先日、サントアンに行った時に、ショーケースの中にあまりにも美味しそうなモンブラン(1個660円!)が並んでいたので家族の人数分、合計6個を(清水の舞台から飛び降りる思いで)購入しました。
こんな贅沢は(値段が高すぎますし、ずっと甘い物を避けていたので)した事が無かったのですが、家族団欒の時に出してやると皆が喜ぶだろうと思って決心して注文し、持ち帰りました。
このモンブランを口にすると砂糖の塊でできているような強烈な甘さで、甘党にはたまらない味だと感じました。私と妻はペロリと平らげました。
その一方で、我が子供達は、非日常のイベントに喜んではくれたのですが、ケーキの1/3程度を食べて「今日はこれだけにする」といって残りをタッパーウェアに入れて冷蔵庫にしまっていました。
つまり彼・彼女らは、このケーキ1つを1/3ずつ3日に分けて食べないと食べきれないという(敏感な)味覚を持った人間に育っているのです。
「妻の行った食育は正しく、成果を生んでいる。」と確信した瞬間でした。糖質摂取が最終生成物のAGEを産生し、それが体内に永久に蓄積して、老化を引き起こす事はご存知だと思います。たしなむ程度以上の量の砂糖摂取の習慣は、今後の人生を劣化させる事になります。砂糖だけでなく生活習慣病の原因になりそうな「栄養の偏った欧米風の食事」もAGEを産生します。
私は、6歳までの教育が一番大切だと思っています。次に小学校。その次は中学校。そして高校。大学になってからではもう遅いかも。と。4人の子供の成長を見守っていると、それは「正しい」との確信を強めつつあります。
生まれてから幼稚園が終わるまでの、たった数年間のちょっとした保護者の努力がその後の人生の健康に大きく影響するとしたら、親や祖父母がちょっと頑張ってみても損はないですね。
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