「予防歯科」カテゴリーアーカイブ

歯垢のステージ4

今日はステージ4について説明しますね。
ステージ4は皆さんが歯医者で「歯垢」とか「磨き残し」とか「プラーク」とか「汚れ」などと説明を受ける状態です。
小学校の時に歯垢染色液という赤い液で歯の「汚れ」を染め出してブラッシングの練習をした事がありませんか?あの赤く染まっているのが「ステージ4の歯垢」なのです。

ステージ3の歯垢に砂糖や食物中の糖質が触れると、悪玉菌(虫歯菌)が「ぬるぬるネバネバの糊のような物」を作って自分達のシェルターを作ります。このネバネバの糊のような物(バイオフィルム)に守られた悪玉菌には抗菌薬や殺菌薬も到達できないので、その中で悪玉菌はやりたい放題。酸や毒素を出して歯や骨を破壊してしまいます。

このバイオフィルムは「台所の流しの三角コーナーの、例のヌルヌル」と同じです。あれが歯の表面にびっしり付いているなんて、考えられます??

ステージ4の歯垢は「かき落とす」しか手立てがありません。そうです、歯ブラシや歯間ブラシやデンタルフロスなどで「ゴシゴシ落とす」しかないのです。

歯垢のステージ3

今日はステージ3について説明します。
ステージ2でたくさんたまってきた「善玉菌」を歯ブラシなどで除去せずにいると、善玉菌の上に悪玉菌がくっついてきます。細菌同士は善玉でも悪玉でもくっつきやすいのです。
この悪玉菌は虫歯菌や歯周病菌のことです。でもステージ3なら歯ブラシ等で比較的簡単に落とす事ができます。
まだネバネバにはなっていないからです。

歯垢のステージ2

今日は歯垢のステージ2の説明をします。
ステージ1の歯の表面には唾液中の蛋白質が付着しているのですが、有機質同士はくっつきやすい傾向があるので、この蛋白質目がけて細菌がくっついてきます。最初は「虫歯や歯周病の原因にならない」善玉菌がくっつきます。この状態がステージ2です。

善玉菌ですから何の害も与えませんし、もしあなたが「歯ブラシやフロスや歯間ブラシを全ての歯の表面に完璧に当てる」事ができたら、この善玉菌は簡単に外れて、歯垢のステージ1に戻す事ができます。ステージ1とステージ2の間をくるくる回る事ができたら、それは「健全なサイクル」と呼べるでしょう。
ただし、残念ながらこの「完璧なセルフケアー」は誰にもできません。
歯科医師である私も年に3-4回衛生士の先生の予防治療を受けている理由はそこにあるのです。

歯垢のステージ1

歯垢にはステージ1から5まであるのですが、それについて何日かに分けてお話します。

皆さんが通常「歯垢」とか「磨き残し」と表現されている状態は歯垢のステージ4に相当しています。
また、「歯石」と表現されている状態=歯垢のステージ5です。
「歯石が歯垢のステージ5?」ちょっとややこしいですね。

ステージ1はつるつつピカピカの歯の表面をつばの中の蛋白質がさっとコーティングしただけの非常に健全な状態です。

お客様が歯科衛生士の先生の予防治療を受けられた直後は、お客様の歯の表面はこのステージ1になっています。
予防治療の時、歯科衛生士は超音波の装置、モーターで回転するブラシ、様々な特殊な器具やフロスなどを駆使して、ステージ5や4、そして3や2の歯垢を「確実に」除去してゆき、「完全にリセット」してくれます。ですから、たった年に3回予防治療を受けるだけで「非常に虫歯や歯周病になりにくくなる」という信じがたい事が起こるのです。これをPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング=プロが行う機械を使った歯の清掃)と呼びます。

「半信半疑だったけど、英保先生が言うから年に3回来てみたら、本当に虫歯や歯周病になりにくくなくなった」と、この予防歯科の効果を確信されて、継続して来院されているお客様が現在の英保歯科のメインゲストです。現在1か月平均300人の方が「予防のためだけ」に来院されています。
英保歯科の3人の優秀な歯科衛生士の先生方が必死になってそのお客様の歯を「守って」くれています。
歯科衛生士の先生方には頭が下がります。歯医者よりよっぽど上だよね。

歯垢のステージってご存知?

歯垢ってわかりますか?
小学校で赤く染め出しして、ブラッシングの練習をした思い出がある方も多いのでは?
その歯垢もステージ1から5に分類されるんですよ。

自分が何をターゲットにしてブラッシングをしているのか知っているのと知らないのでは大違い。
虫歯菌や歯周病菌をやっつけるには、まず「敵を知る」ことからですね。

「カラダ」の文字の所に「歯」を入れて考えてみて。

高齢化社会に向けて、実年齢に負けない人生を送りたいと考えている中高年が増えています。私もその一人です。

10年後、20年後の自分の姿を想像しながら、サントリーのセサミンとラクテクトは毎日愛飲しています。

もちろん糖質の摂取の仕方にも一工夫しております。

人生90年、健康なカラダを保つ基本はサプリメントではなく、日々の食事と運動とストレスコントロール(副交感神経のコントロール)にあります。

タンパク質と野菜をしっかり食べて、筋肉を保っておかないと「生きてはいるけど・・・。」になりかねません。

でも、野菜を食べるためには、奥歯が必要です。「80歳で20本の歯を保とう」という、8020運動は大臼歯という大きな奥歯がすべて無くなってしまっても達成できる程度の「低次元の」目標なのです。

皆さんが80才を超えても自分の足でシャキシャキ歩いて健康でいるために、歯がどうあるべきかを考えてみて下さい。

さすがコープ神戸

フラワータウンにあるコープ神戸は、比較的体に優しい食材を取り扱ってくれていますので、お気に入りのお店の一つです。

こちらのお店の冊子の裏表紙にこのような記事が載っていました。

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糖質の誤った取り方が「ペットボトル症候群」になってしまうとの注意書き。

私だけが極端な健康オタクでは?と少々心配していたのですが、「フツーの」方も同じような視点を持っておられると知って、少々安心しました。

注目して欲しいのは、この砂糖の量が虫歯になるとは書いていないことです。

虫歯は今の時代では、もうならなくても良い病気。予防が可能で、健康に留意している人達には虫歯にならない事が当然のこととなってきている感があります。

砂糖の害は次のステージへ行っております。甘いものは、確かに楽しい、美味しいものではありますが、「賢く」楽しむようにしたいものです。

ぼくたちは習慣で、できている。

彼のことを断捨離教の教祖と呼んでも良いと思うのですが、
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ
の著者佐々木 典士 氏の新しい著書が発刊されました。
ぼくたちは習慣で、できている。
現在、Amazonでベストセラー1位になっています。
私も本を書こうかな。3部作で。
「虫歯は習慣で、できている。」
「ほとんどの歯周病は習慣で、なっている。」
「多くの不正咬合は習慣で、予防できる。」

糖質の摂取と健康

私の大好きなお客様、彼女とお嬢さんは軽いアトピーがあるとのことで、健康や食生活にはかなり興味を持ち、気を使っておられます。
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英保歯科で販売しているこの本、かなりの人気で飛ぶように売れているのですが、やっぱり彼女も購入されました。さすが!
彼女曰く「体調やアトピーのコントロールの鍵は糖質にあると思っているんです。」やっぱりわかってらっしゃる!さすが!
甘いジュースやアイスクリームは「体が焦げる」ので気を付けないといけませんね。AGEが体に蓄積されて、二度と抜けませんものね。皆さんにも、この意味がわかるようになって欲しいです。

それでも、5歳以下の子供には与えないで欲しい。

キシリトールチョコレートの次は、虫歯にならないキャンデイか?!

このキャンデイ、砂糖が入っていないので虫歯にならない上に、GI値の低いパラチノースが甘味料に使われています。
急激に血糖値を上昇させるとAGEが産生されて「体が焦げて」しまうので、GI値の高い食品を空腹時に一気に食べると「老化」してしまうのです。パラチノースのGI値は低いですね。

しかも、今話題の「ラクトフェリン」入り!これは体に良さそうだ。

一粒に30㎎も入っているぞ!30㎎といえば0.03gだ!?ちょっと少なくないかい・・・?まあ、いいか・・・。

5歳までにジャンクフードからの甘い物の味を覚えた子供は、一生その誘惑に苦しむようになります。
私としては、このようなキャンディーであっても、「小学校に入ってから」にしてあげて欲しいと思います。