「院長日記」カテゴリーアーカイブ

岡山大学医学部卒の医師曰く「歯が全てじゃ」

岡山大学医学部と歯学部は鹿田地区という場所にあります。その鹿田の大先輩の整形外科医が三田にお住まいで、縁あって数年前から英保歯科に来て下さっています。光栄な事です。

鹿田の正門を入って右手が医学部、左手が歯学部です。良い大学ですよ。

最初は歯が痛くなったり詰め物が取れたりした時だけの来院だったのですが、歯科衛生士の先生のメインテナンス(予防歯科治療)の必要性をご説明したところ、最初は渋々(後輩が言うんだから来てやるか・・・みたいな感じですね。)年1回程度受けて下さるようになりました。

ところが、どういう訳か、ここ3年程はキチッと年3回来院されるようになってきました。今日も待合室で沢山のお客様に混じってちょこんと座って待っておられましたよ。

私「先輩、最近真面目にメインテナンスに来て下さっていますが、何か心境の変化でもあったのですか?」

先輩「英保先生に歯の大切さを言われてから患者を診る時に歯にも気を配るようにしてみたら驚いた。体が悪い人は皆歯が悪い。歯がいい人は病気になっとらん。わしゃ、今では歯が全てじゃと本気で思っちょる。もっと早く気が付きゃあ良かったんじゃが。」

私「先輩、流石岡大ですね!見る目がありますね。」

医師すら認める歯の重要性。貴方も予防歯科治療を受けてご自身の歯を無垢のまま保って下さい。ほぼタダで(神様と親がくれた)最高の健康維持装置をキープし、病気知らずの人生を送る事ができますよ。

安倍総理辞任に想う

私は安倍首相に敬意を持っています。長年に渡り、1億人の長を務め、経済、外交等で一定の成果を上げられてきたのですから。

安倍首相の事を色々と批判する人もおられますが、組織の長として全ての責任を負う立場にあるという大変さは実際にやってみないと分からないはずです。

私は従業員数名の零細企業の長ですが、病院で勤務医をしていた時に比べ「雇われる側から雇う側」に180度立場が変わって、初めてその事が理解できました。

先日、長年のサラリーマン生活を辞めて自分の事業を興そうとしている方にこうお話しました。「自分の会社は自分の船のようなもの。順風満帆の時は皆機嫌良く乗っているが、沈みそうになったら皆サッサと逃げて行ってしまって当たり前。自分は最期まで残って当たり前。自分の家族は早目に逃してやって当たり前。」

ずっと雇われる立場だった彼はこんな当たり前の「真実」にすらショックを受けたようです。「マア、自分の会社を持ってみたらすぐわかるよ。」と私。

さあ、次のリーダーが作る、次の日本がどうなるか? 景気は? 外交は? 環境は?

Big Wave が来そうで楽しみです。波は大きい方が挑み甲斐があるからね。

早朝:青野ダム周辺をサイクリング

今日は木曜日で休診です。日中は暑くて運動する気にならないので、5時に起床して、いつもの40㎞コースをサイクリングしてきましたよ。

嫁が淵あたりで夜が明け始めました。
波田橋付近にて。鳥や蝉の鳴き声と爽やかな風に包まれて、無心になってペダルを漕ぎます。
上本庄にて。この写真から、夏の朝の土の匂いが伝わりますか?
青野ダムにて。7時頃には日差しが強くなってきました。
帰宅したら7時半でした。2時間半の有酸素運動で心も体もリフレッシュできました。頑張って出かけて良かった。

次回はパンと珈琲とストーブ(携帯ガスコンロ)を持参し、青野ダム湖畔の公園で朝ご飯を食べようと思っています。

藤稔(ふじみのり)-美しい豊岡の美しい恵み

昨日は遠方から多くのお客様がお見えになりました。三木市、豊岡からお二人、そして東京からも。歯科医師冥利に尽きます。皆様のご期待に応えられるようにしっかり頑張ろうと気を引き締めております。

さて、その中のお一方、豊岡からお見えのFresh Fruit のように爽やかで美しい女性から「先生、豊岡名物のぶどうを持って来ましたので奥様とどうぞ。」と見事なブドウを頂戴しました。豊岡の鞄は私も愛用しているのですが、ぶどうも名産品だったのですね。

清流丸山川の水と低農薬で育てられた豊岡ぶどう、藤稔(ふじみのり)

終業後、診療室の冷蔵庫からそっと取り出し、傷めないようにとリュックの最上部にそっとしまって、自転車をゆっくり漕いで帰りました。鞄から出して子供達に見せてやった時の歓声と嬉しそうな顔を動画で撮っておいたら良かったよ。

我が母校のある岡山は気候が温暖なため良質な果物が育ちます。桃やマスカットなどは全国的に有名です。岡山に13年間住んでいた私はぶどうについてはちょっとうるさい方なんですよ。

頂戴した豊岡ぶどう、藤稔(ふじみのり)は、そんな私も驚愕の美味でした。本当に有難う御座いました。

(参考)我が家では子供達が小さいうち(小学校に上がるまで)はジャンクフードを全く食べさせていなかったので、このような美しい自然からの贈り物に対し、心から感謝して味わえる感性と味覚を持っているように思います。虫歯予防に繋がる食生活習慣を子供に与えてやる事は「自然に対する感謝の心」を育む事にも繋がるのでしょう。
そして彼・彼女達は、大きくなった今でこそ甘いお菓子も口にしますが、ダラダラ食べやドカ食いをするような事はありません。やはり小学校に上がるまでの味覚形成・食生活習慣形成って本当に大切だなと痛感し、一応は成功したなと一安心しています。

車の保険料、今回は3万5千円でした。

三井ダイレクトのインターネット車両保険の更新時期がやってきました。

私は普段電動自転車か徒歩で通勤する事が多いので、車は滅多に乗りません。乗っている時間より洗車している時間の方が長いという噂もある位です。

S660は本当に楽しい車ですよ。

軽四、ゴールド免許、等級アップ、35歳以上の配偶者限定に加えて年間走行距離3000キロ以下という好条件のお陰で、車両保険を付けても3万5千円に収まりました。

中古で買った時が6千キロだったから、3年で7千キロか。やっぱり自転車通勤はエコだな。

そうそう、皆さんが車の保険に入られる時は必ず弁護士特約を付けておいて下さい。僅かな金額です。自分や自分の家族が他人の車に轢かれた時にも無料で弁護士さんに味方になってもらえますので、絶対にオススメですよ。

夏空と珈琲は合いますね

院内の雰囲気は私の心理状態に非常に大きな影響を与えます。それは判断力や手の動きにも直結します。大規模歯科医院のような「ざわついた」雰囲気の中で診療をする事は、今の私には考えられません。すっかりミニマリスト、断捨離ストですね。

現在の英保歯科は徹底した断捨離を行った結果、お客様の治療に「必要にして十分な」お時間を確保する余裕を保ちつつ、スタッフ全員の程よい緊張感によって、院内に凛とした空気が漂う、とても心地よい雰囲気に包まれています。

英保歯科の窓から見える快晴の空。院内の空気・雰囲気も丁度こんな感じです。

時間的・精神的余裕があるので、お客様お一人お一人との距離感も縮まりパーソナルな話題にも花が咲きます。私がコーヒー好きで毎朝豆を挽いてドリップしている事をご存知のお客様がHIROの珈琲豆を持って来て下さいました。

HIROのコーヒーは三田では手に入りません。貴重品を有難うございます。

「主人に頼んだら挽いたコーヒーを買って来たので、『英保先生は挽いたコーヒーより豆のままの方が好きなのに!』と言って、私が買い直しに行ってきました。」との事。わざわざ有難う御座います。お気持ちが本当に嬉しいです。明日の朝からこのコーヒーを頂いて、頑張って仕事しますね。

失礼こかせて頂きます

岡山大学時代の我が恩師、岡崎先生の著書が我が家にあります。妻はこういった子供の好きそうな本を目ざとく探してきて、リビングの巨大なちゃぶ台の上にそっと置いておくのです。スマホもゲームも持たない我が家の子供達は目を皿のようにして没頭して読んでいますよ。昭和な家庭でしょ?

大人が読んでも面白い内容です。この動物おもしろうんち学、皆さんの家庭にも是非1冊どうぞ!

前歯付けるだけやから、すぐやろ?

土曜日は超多忙です。今日も8時前に出勤し、8時間ぶっとうしで働き続けて、お昼ご飯(?)にありつけたのが夕方の4時でした。さすがに疲れました。

そんな土曜日でアポイントが一杯であっても、英保歯科のファミリーの方からのお電話であれば受付のスタッフが「先生、○○さんがお困りです。どこか診てあげる事ができる時間がないでしょうか?」と私に尋ねに来ます。予防に年に3回来院されているという、歯を大切にしようとする価値観をお持ちである事に対して敬意を払っての自然な反応です。

「○○さんか。そうだな、じゃあ、時間外の3時から診させて頂くか。貴方にも付き合って居残ってもらわないといけないけど、ご家族とのお出かけの予定とか大丈夫?」「大丈夫です。主人も子供も1時間位なら待ってくれますから。」「そうか、すまんな。それでは、3時に来て頂いて。」

その一方で、全く知らない方から「昨日前歯の差し歯が取れたから今から付けてくれる?え?あんた所は今まで行った事ないわ。どこに電話しても今日は一杯って言われて順番に電話してるんや。前歯付けるだけやから、すぐやろ?え、今日は一杯?平日は何時まで?えー7時までしかやってえへんの?もうええわ。そしたら他探すわ。」といった感じのお電話を頂く事もあります。

優秀な英保歯科の受付は、常にキチッと報告に来てくれます。「このようなお電話を頂戴しましたが、残念ながらご要望にお答えできませんでした。」「申し訳無いが、仕方ないね。うちも今日は一杯だから、他を探して頂くしか無いね。」

開業医も一生懸命勉強しています

歯科医師会に入会している歯科医師は、例えば学校検診や市の行う検診などに出向いたり、学校歯科医として働いたりしています。また、開業医になった後もしっかり勉強して最新の歯科医学を学び、知識と技術をアップデートするようにと、歯科医師会が生涯研修事業を運営しています。
2年間で一定の単位を取得した歯科医師にはその修了証明書が送付されてきます。

主に日曜日に開催されるセミナーや学会に参加する事によって単位を取得します。所定の単位数に達すれば、この証明書が送られて来るのです。

断捨離中の私はこの修了証明書を院内に掲示したりステッカーを貼ったりはしませんが、皆様に少しでも安心してリラックスして頂けるのであればと思い、このブログ上でお見せしておきますね。

さらばUCLA, さらば過去の価値観

現在診療所のプチ改装中で、これを機会に更なる断捨離をしようと思い、倉庫の中の整理をしています。

私は30歳代の頃に東京にある国際デンタルアカデミーで研修を受けました。ここは米国の大学 UCLA の Extension に認定されており、私も UCLA の卒業生のはしくれとしての資格を得ました。この国際デンタルアカデミーの卒業式は東京のアメリカンクラブで行われ、(アメリカに留学したかった私は)米国式のガウンと角帽を着用した卒業式典に感激した事を覚えています。

更に、40歳代には何度か渡米し UCLA で歯科医学の研修を受けてきました。中学生の時に雑誌(Popeye)の写真で見て憧れていた広いキャンパスを実際に歩いた時には本当に感動しましたよ。

倉庫の奥から、それらの証となるディプロマが出てきました。かなりのミニマリストの私ですが、さすがにこの努力の証だけは捨てられずにずっと保管していたのです。

でも、全て昔の話です。モノ(物欲)とコト(人間関係≒名誉欲)の断捨離を進めている私です。思い切って過去の栄光は捨ててしまいましょう。思い出の品が無くなれば、雑念も消えて行くでしょう。

全部ゴミに出しました。さようなら、過去の価値観。

そしてこれからも、自分の新しい価値観に見合う場面で努力を続け、それを新しいプライドとして心の中に秘めるようにしたいと思います。

それは診療所における、お客様やスタッフとの関係であったり、家族の事であったりすると思います。
若い頃にはちっぽけな事に思えた世界ですが、今となっては何よりも大切なものだと確信しています。