「院長日記」カテゴリーアーカイブ

龍野(播磨新宮)・櫻屋の醤油饅頭

私の実家、父親の歯科医院が宍粟市にあったご縁で、龍野市の宗教家のご夫婦が三田まで通って来て下さっています。数年前に一連の治療が完了して、現在は年3回のメインテナンス為にお見え下さっています。遠路遥々高速道路を使っての通院には本当に頭が下がります。

こちらの御主人様は大きなお寺の御住職で、今から約25年前に、仏教の力を使って「どこの方角の歯科医院に行ったら良いか?」を求めたところ「龍野市から北に向かえ」との答えを得たそうです。それで龍野市から県道をずっと北上して行ってみたら、山崎町のイーオン(旧ジャスコ)の傍に私の父親の歯科医院を発見して「ここだ!」とピンと感じられたそうです。面白い話でしょ?

龍野と言えば赤とんぼと醤油ですが、そのご夫婦が手土産に龍野名物の醤油饅頭を持って来て下さいました。本当に有難う御座います!

醤油饅頭のお店は沢山ありますが、ここ播磨新宮「櫻屋」の醤油饅頭が一押しです。よね?

忙しくてなかなか田舎に帰る事ができませんが、こうやって播州播磨の味を口にすると、中学校の時に高砂の寮から帰省する時「姫路発 龍野経由 山崎行」のバスに乗った事などを懐かしく思い出しました。

お洒落なカフェみたい?

今日は土曜日。死ぬほど忙しかった・・・。

先日、私の友人のヒデさんが「土曜日の英保歯科は駐車場が一杯ですね。しかもレクサスみたいな高級車ばかりズラッと停まっていて凄いですね。」と言ってくれました。

普段、診療室内でお客様のお口の中ばかり見ている私は半信半疑。「そんな事あらへんやろ~(大木こだまひびき調)。」と呟きつつ、昼休みに外に出てみたらビックリ。

ミニ、ベンツ、プジョーと、外車しか停まってないぞ。英保歯科ってどんな高級な歯医者やろ?

もちろん普通の国産車でお見えになる方も沢山おられますのでご安心を。ちなみに院長の私は軽四ですから。

受付スタッフ(パート)募集中

11/26 追記:有難い事に、現在2名の見学希望を頂いております。英保歯科の受付のお仕事に興味がおありの方は、なるべく早めに仕事内容の見学にお見えになって下さい。「20分の見学希望」とIndeed, LINE, メールやお電話などで連絡して下さい。

英保歯科では受付スタッフを2名募集します。
概要は Indeed に掲載中です。宜しくお願いします。

英保歯科のスタッフは入れ替わりがほとんど無く、受付も衛生士も長年継続して勤務してくれているベテランばかりです。これは英保歯科が比較的働き易い職場である事を物語っていると自負しております。

子育てが一段落して、人生に素敵なスパイスを加えるために(パートとして)適度に働き社会貢献していても、様々な要因で、再び仕事以外に重きを置かざるを得ない状況になる事があります。これは私も含め、誰にでも起こり得る事です。

この度、英保歯科の受付に於いて、久しぶりに(本当に久しぶりに)1名欠員が出て、更にもう1名が近いうちに卒業せざるを得ない状況になっております。

私も4名の衛生士も通常通り診療を行い、皆様の期待に応えて行きたいと願っているのですが、医院のコンダクターとも言える受付が居なければそれもままなりません。

英保歯科での仕事内容や職場での人間関係は、このHPや私のブログで紹介している、英保歯科が持っている雰囲気や価値観と全く同じで「シンプル・ピュア」です。

英保歯科の雰囲気が好きな方、「あの人なら英保歯科にピッタリだわ」と思える方を御存知な方、どうか私達に力を貸して下さい。

最近、お隣のけやき台認定こども園からのお客様(若いご両親や小さなお子様)も増えてきています。ですから、一番下のお子様が中学校や高校に入って比較的時間の余裕ができて来た世代の方はもちろん、比較的若い方も快適に働ける状況にあると思います。

私のブログを読んで頂くと解ると思うのですが、医療機関で働けば、普通の仕事では決して出会う事の無いような「人生の糧になる」経験をし、多くの良き哲学を自得する事が出来ます。

詳細はハローワークの、概要は Indeed のサイトでチェックできます。いつでも、何でも、LINE や お電話、受付窓口などでお気軽にご連絡・ご質問下さい。

どうか宜しくお願い致します。

就学前健診に出務して思う

今日は休診日でした。

午前中は、両替に行った緑色の銀行でキャッシュカードをデビッド Visa 付きにまんまと切り替えさせられてしまいブルーな気分になったり、我が愛車 S660 を駆ってサントアンにギフトを買いに行ったり、運動不足解消も兼ねて良い天気の下、ゆりのき台の郵便局まで徒歩で行ったりして過ごしました。

K山さんは長蛇の列だし、ちょっと甘すぎる。私は今でもサントアン派です。
ウオーキングに持って来いの環状道路 in Woody town です。

午後は就学前健診のためにけやき台小学校に出務して来ました。

この学校健診系の出務に関して、近年特に、ある理由からストレスを感じるようになっています。

その理由なのですが、最近は予防のために定期的に歯科医院に通院している子が多く、初期の虫歯に対しても様々な予防手段を使って進行を遅らせるようにする「オーダーメード予防歯科」で管理されている事があります。

我々歯科医師は、そのような「初期虫歯も含めて口腔内を予防歯科的に管理中」の子供も含めた全員の小さなお口の中を、学校の暗い教室の中で懐中電灯を手に肉眼だけで見て「虫歯があるか無いか」を瞬時に判断し、責任を持って明言しなくてはならないのです。

先月歯医者に行って「一応、すぐに削らないといけない程の虫歯はありません。」と言われたばかりなのに、学校健診で「虫歯あり」と言われたら、保護者としては気分が良いものではありません。学校や歯科医に一言言いたくなるのは解ります。
我々歯科医師の方も「地雷が埋まっているのが解っているのに、そこを歩かされている」感があって、なかなか辛いものがあります。

保険証と一体化したマイナンバーカードを徹底的に普及させれば、子供がいつ歯科医院を受診したかの情報がICチップやクラウド上に残せるはずです。学校はこの受診履歴の情報を使って、例えば「ここ3カ月の間に歯科医院を受診した事がある子供は予防歯科的管理下にあると判断して学校健診の対象から外す」ようにすれば、保護者の不愉快は減って、学校健診の効率も非常に高くなると思うのです。
ただ、ITやAIを使って徹底的に効率を高めれば、仕事を失う人も出てきます。日本社会全体が変化を受け入れる勇気を持つ必要があるのですが、河野大臣のハンコ発言にさえ苦情が出る今の日本では、なかなか難しいでしょうね。

「英保先生の治療を受けて、やる気が出て来ました。」

今日、ある女性のお客様から嬉しいお言葉を頂戴しました。彼女は英保歯科に初めてお見えになった当初は、(私から見るとそこまで悪くは無いのですが)「これから自分の歯がどうなっていくのか、心配で心配で。」と非常に悩んでおられる様子でした。

英保歯科では、痛みが無い場合には、いきなり歯を削ったりする事はありません。彼女にはレントゲンや口腔内写真を使って何度も何度もコンサルテーションを行い、一度は矯正の先生にも相談に行ってもらったりして、今後の方向性を相談してゆきました。ある程度治療方針が決まってきても、まだまだ不安があった様子で、時には涙を流して心配されていました。

そうそう、私のコンサルテーションを受けている時に泣き始める方(ほぼ100%女性ですが)が結構おられるんですよ。そんな時私は、今までどれだけの不安を抱えていたのかと可哀そうになったり、日本の歯科事情に絶望感を覚えたりと、色々な思いが湧き上がってきます。

で、その彼女ですが、小さな虫歯の治療から開始していったのですが、治療している歯のステップバイステップの写真を撮ってお見せして説明すると、自分の歯がどんな状態になっていて、どんな治療をしてもらったか良く解ったようで、来院される度に笑顔が増えて、表情に明るさが出てきました。

そして、今日の帰り際には「英保先生の治療を受け始めて、何にでもやる気が出てきました。家事にまで『あれもやろう。これもやろう。』と思えるようになって、自分でも不思議なくらいです。」と嬉しそうに言って下さいました。最初に会った時の彼女とは別人のようです。

お客様と誠実に対峙して、誠心誠意ベストを尽くして歯の治療をすれば、心まで元気にして差し上げる事ができるんですね。
日本で歯医者をするのは色々と大変な面もありますが、本質的に「歯科医師という仕事が素晴らしいプロフェッションである」事は間違い無いようです。

初秋の休日に

今日は休日でしたが、午前中は診療所で事務作業をしていました。半日パソコンの前に座ってマウスをカチカチ。「ホワイトカラーの人達はこういった感じで日々を過ごしているのかな。我々理系(ブルーカラー)の仕事とは全然違うな。」なんて思いながら、数字と戦っていました。

「全てを失っても悔いなし」と、相当な覚悟を持って徹底した断捨離を開始した平成28年春以降の統計を見ると、英保歯科に予防歯科の為にお見えになるお客様の数は増加し、歯の治療のために来院なさる患者様(私の部屋に入る方)は微減を続け、総数では増加傾向にあるという事が判りました。予防歯科を推進する私の理想に近付いており本当に有難い事です。しかも院内の雰囲気は過去最高に良好で、私自身の歯科医師としての充実感も過去とは比べものにならないほど高いと感じています。英保歯科のスタッフやファミリーの皆様には感謝の気持ちで一杯です。

ウッデイタウンは人も自然も素晴らしい所です。
中央公園では家族連れがピクニックランチやキャッチボールを楽しんでおられました。

午後は息子に誘われて自転車で出かけました。良いお天気の中、中央公園でストレッチをしたり、息子と駆けっこをしたりして過ごしました。夜は家族揃って北区のイオンのフードコートで食事を楽しみました。

中央公園にて。部屋から一歩出かければ別世界。自転車に誘ってもらって良かった。アリガト。

良い休日を過ごさせて頂いて皆様や家族に感謝。明日から又、しっかりと頑張りますね。

初秋の立派な贈り物

月曜日の今日は本当に忙しかった。でも、とても嬉しい頂き物をしましたよ。けやき台にお住いの御主人が鳥取の友人と一緒に作っておられるという梨を頂戴したのです。そうそう、梨と言えば鳥取県ですね。

私は宍粟市山崎町という田舎の出身なのですが、その町を国道29号線が通っています。私が子供の頃、まだ鳥取方面への高速道路が無い頃は、阪神間から鳥取への物流ルートはこの国道29号線だったので、昼夜を問わず実家の前を大型トラックが通過していたものです。父親は車でドライブするのが好きで、何度かこの29号線を使って鳥取に連れて行ってもらった事があります。

大玉の立派な梨を見ていて、子供の頃のそんな懐かしい記憶を思い出しました。

有難う御座いました。

左が新高(にいたか)、右が新興(しんこう))という名前だそうです。

ハロウィーンの夜にそっと

渋谷のハロウィン仮装の人出も8割減だそうですが、キリスト教に対して敬意を持つ私は、昨夜の午前0時丁度にハロウィンの持つ本来の意味に想いを馳せながら一人車に乗り込みました。

なんて書くと「何が起こるの?」と思われたかも知れませんが、実は、診療所に仕事に行っただけなんです。

日本口腔インプラント学会の専門医は5年毎の更新制になっており、学会や講習会の参加義務・論文審査等とハードルが高いので、うかうかすると資格を失ってしまいます。今年はその専門医の資格更新の年に当たっており、年内にケースプレゼンテーションレポートを3編書く必要があるのです。このレポートを書くには相当に頭を使いますので、子供が「ねえねえ、お父さん。遊ぼう。」と部屋に入って来られてはとてもとても集中できません。そのために深夜の静かな診療所で書く事にしたのです。

診療所に到着。満月がとても奇麗でした。でも、スマホでは上手く撮れないな。

スタバでパソコン開いて仕事している人がいますが、彼・彼女らの集中力の高さには脱帽です。私なんて診療中にスマホのバズが鳴るだけでも1分位は集中が途切れてしまうのですから、ダメですね。

帰る頃には夜が明けかけていました。明るく大きな月は低い位置に降りて来ていましたよ。
さあ、帰って少し仮眠して、家族揃って朝食を食べようかな。

(追記)現在、日曜日の夜の10時です。レポートの半分位は体裁が整いましたが、一日机に座っていたのでさすがに疲れました。明日は月曜日で忙しい日です。仕事に備えてそろそろ・・・。それでは、お休みなさい。

祥雲館高校は「いいね!」

今年も無事学校健診の期間が終わりました。

今週の木曜日に出務してきた祥雲館高校では、書記に英保歯科のお客様のA先生が付いて下さいました。A先生のご家族は全員、英保歯科に予防の為に通院しておられます。歯の大切さに気が付いておられる賢明な先生で、健診の方もスムーズに行う事ができました。有難う御座いました。

この健診の時期は水曜日の午前中を休診にしたり、木曜日の休みを返上して出務しないといけないので大変です。でも、子供達のお口の中を通して社会や学校の変化を知る良い機会です。
「口の中を見ると社会や学校の状況が解る?変な事言うなァ、英保先生。」と思われますか?

約20年前は三田市のニュータウンの学校と旧市街の学校では、お口の中の状況が雲泥の差だったのですが、最近はその差がほとんど無くなって全体的に良好になってきています。私が園医をしている若草幼稚舎やナースリー、けやき台小学校でも最近は虫歯を発見する事はほとんどありません。

県立高校とは思えない、素晴らしい学習環境の祥雲館高校。カリキュラムが「自ら考える力を身に付ける」事にフォーカスしている事は、展示されているポスタープレゼンテーション等からも明らか。この祥雲館高校で学べば「大学入学後の最初の2年間の過ごし方・生き方」に大きな差が出て、その後の人生に繋がると思います。

祥雲館高校には2年に一回程度の頻度で出務しているのですが、年々生徒さんの礼儀が良くなって、年々お口の中の衛生状態が向上している事に気が付いています。
A先生に「最近、この学校の成績はどうですか?」とお伺いすると、「最近は統一模試などでも市内のトップクラスの高校に優る結果を出す事が増えてきました」との事でした。

A先生には「やはり、そうですか。」とだけお答えしておきました。キョトンと不思議そうな顔をされていましたよ。

素敵なJRの帽子を被った男の子

明日はハロウィンですね。幼稚園では明日が土曜日で休みなので、どうやら今日の金曜日にイベントをする様子です。
今朝、私がいつものように駐車場の掃き掃除をしていると、けやき台幼稚園の園児とそのお母様が園に向かって歩いておられました。子供の頭にはJRの運転手さんが被っているような立派な帽子が載っています。私は思わず「カッコええ帽子かぶってるなァ」と声をかけました。

立ち止まって笑顔でこちらを向いてくれたのは、英保歯科に予防のために通院されているお二人(Yさん親子)でした。

近付いて拝見すると、大きく目立つようにデフォルメされた素敵なJRの帽子です。ステッチの付いたジャケットの胸にはJRのロゴが金色の糸で刺繍された名札が付いています。

私「凄いな!」
お母様「英保先生、お早う御座います。これ手作り。」
私「え~!手作りか!?凄いな。カッコええなァ。(子供に向かって)良かったなァ。(子供に向かって敬礼をしながら)行ってらっしゃい!」
彼は、はにかんだ笑顔で敬礼を返してくれました。

これだけ手の込んだものを手作りするために、一体どれだけの時間と愛情が注がれたのでしょうか。彼は本当に幸せです。
英保歯科のあるウッデイタウンは普通のベッドタウンですが、この様な「実はとっても大切なもの」に気が付いておられるご家庭がとても多いと感じています。
Yさん親子は当然ながら、歯も「実はとっても大切なもの」の一つである事は御存知です。ですから英保歯科のファミリーメンバーなのです。

私「ウッデイタウンは素晴らしいなァ。ここで開業して良かった。私を信じて英保歯科に来て下さる全ての人々に、Yさんのような(愛に満ちた母親が子供に持つような)深い愛情を持って接し、誠心誠意の仕事ができる歯科医師でいないと、私はこの街に釣り合わないな。よし!色々と頑張ろう。」と、思いながら、お二人の背中を見送りました。

さあ、もう中に入って仕事の準備をしないと間にあわないぞ。急ごう。