「院長日記」カテゴリーアーカイブ

10万人のフォロワーより10人のブログ読者

今日は神戸・長田からお客様がお見えになりました。彼女は神鉄の端から端まで乗り継いで、更にバスで移動して来て下さったとの事。遠路はるばる有難う御座いました。ウッデイタウンは空気も街も奇麗ですから、英保歯科からウッデイタウン中央駅か南ウッデイタウン駅まで歩かれるのもオススメですよ。

彼女は神戸の審美歯科医院に根気よく通われて、いくつかのセラミックの詰め物や被せなどをして貰い、紹介を受けた矯正歯科でインビザライン矯正も受けられていたそうですが、どちらにも中断して行かなくなった(行きたくなくなった)そうです。

「自分に合う歯医者をインターネットで探しまくった」そうで、英保歯科のHPを見て「こんな先生に診て欲しい」と思って来て下さったそうです。
しまった!散髪でも行って、もうちょっと奇麗にしといたらよかったな。ボサボサ頭で失礼致しました。

今日は連休前で超多忙でした。疲れ果てて帰宅したら、妻が(肉を食べない私のために特別に)マグロでハンバーグを、小6の息子はこんなデザートを作ってくれていました。

HPのどこに魅力を感じて下さったのかはわかりませんが、私の肩書きではなく、私のブログを読んで興味を持って下さったのなら、より嬉しいですね。

私は Twitter もインスタも一切やっていません。Facebook もほぼほぼ見ていません。やっているのはこのブログの更新だけです。

私にとっては 10万人のフォロワーは何の意味も持ちません。多分、嬉しくもないし、興奮もしないし、自慢もしないだろうな。

少数であっても、私のブログに共感して下さる方が居て下さる方が遥かに幸せなのです。

美人で謙虚で、その上・・・

昨夜は診療終了後武庫之荘まで行って来ました。月一回のペースで開催されている、ノーベルバイオケア社主催のインプラント治療の勉強会に参加する為です。

この勉強会は非常にユニークです。それは、技工士の先生も多数参加しておられて、歯科医師と技工士がお互いにリスペクトし合い、非常に活発なディスカッションが行われる「唯一無二」の勉強会だからです。関澤様や天野様を始め、ノーベルバイオケア社のスタッフの皆様も深夜まで熱心に勉強されている姿を拝見し、さすがブローネマルク博士の哲学を継承するインプラントのリーディングカンパニーだなと敬服しています。

もう一つの楽しみは高い志(こころざし)を持った若い先生方に出会える事です。意外と人なつっこい私は誰にでもホイホイと話かけてしまいます。

昨夜名刺交換をさせて頂いた佐々木先生は神戸大学病院の口腔外科医、新進気鋭のホープです。その優秀さは内に秘め、非常に謙虚な態度の大和撫子でした。美人で謙虚でその上の優秀な口腔外科医なんて、尊敬しちゃいますね。

いつもより目尻が下っています。

DDOの山下茂子先生もそうですが、最近は医療の分野でも女性の活躍が顕著ですね。日本もやっと先進国の仲間入りの入り口に来たようです。

「英保先生の所に連れていって」

今日、過去に前歯を何度か怪我して、欠けたり脱落したりした男の子(けや小5年生)がお母様と一緒に来院してくれました。

けやき台小学校の健診にて

先日の日曜日にも又前歯を打って折ってしまい、救急で休日診療をして下さっている歯科医院で処置を受けたそうで、今までずっと通っていたかかりつけ医もあるのですが、この度当院への転医を希望されての来院です。

「どういういきさつで転医を希望されるのですか?」とお伺いしたところ、

この少年がお母さんに「英保先生に診てもらいたい。去年の歯の健康集会(←けやき台小学校の4年生を対象に私が年1回だけ行っている授業)で英保先生に質問した時にあててもらったから、英保先生が好き。」と言ってくれたそうです。それでお母様が英保歯科のHPをチェックして下さって、予防歯科という点にも共感して頂けて、この度のご縁に繋がりました。

救急で受診した歯科医院では「前歯の2本をかぶせにしてしまった方が安心してスポーツができるよ。」とアドバイスして頂いたそうです。そういう考え方もあるでしょうが、私は大きく歯を削る事はギリギリまで避けたいと考えます。
「まだ小5だ。彼の人生の先は長い。一日でも長く自分の歯を残してあげたいから、安易に大きく削る事はできないぞ。接着の技術を駆使して、何とかしたあげたいな。」と。

子供達、若者、若いお父さんやお母さんの交流は、多くの気付きや学びを与えてくれます。このような機会が持てる環境(職種とポジションと開業場所)にある幸せに、感謝しかありません。ああ、有難い、有難い。

「授業で手を挙げた時に当ててもらったから、その先生が好き。」という感覚、自分の子供の頃を思い出したら良く解りますね。

何歳になっても、この感覚がわかる感性を持ち続けたいものです。

裕和のイチゴ事件

三田の近くの二郎は二郎イチゴで有名です。開業して間もない頃、三田旧市街の名士の方からこの二郎イチゴを頂戴して初めてその存在を知ったのですが、これまでの人生で見た事の無いような立派で奇麗なイチゴに感動した事を覚えています。もちろん物凄く美味でした。

でも、私が子供の頃のイチゴは酸味が強くて、どちらかと言えば嫌いな食べ物でした。ネット上の秘密の質問などで「嫌いな食べ物は?」というのがありますが、頭にパッと浮かぶいくつかの候補にイチゴが入ります。子供の頃の味の記憶って、やはり強烈ですね。

でも、今日食べたいちご大福は美味でした。こちら、姫路にあるわらび餅で有名なお店の一品だそうです。

私は(今でもそうなのですが、本当は)一人で出かけるよりむしろ好きな人と一緒に居たい、人恋しいタイプの人間です。幼少の頃は母親の傍にいたくて、保育園に行くのが嫌で嫌で毎朝園の入り口で「おうちに帰る。おうちがいい。」と泣いて大人を困らせていました。
ある日、保育園の先生が「英保君、今日のおやつはイチゴよ。頑張ったらイチゴが食べられるわよ。」と言って下さったのですが、それを聞いてよけいに号泣したというのは今でも「裕和のイチゴ事件」として実家で笑いのネタになっており、イチゴが食卓に上ると話に出てきます。

最近のフルーツは随分改良されて美味しくなっています。子供達のおやつにはチョコレートやアイスの代わりにイチゴやバナナやキウイフルーツなどを出してあげても、きっと喜んでくれるでしょう。イチゴにはキシリトールも含まれていますしね。

若いのに、偉いお母さんだなァ

お隣のこども園の送迎に英保歯科の駐車場を使ってもらっています。許可証をダッシュボードに提示してハザードを点灯して、5分以内に移動という条件でのご利用をお願いしています。時間帯などの制限も付けています。英保歯科のお客様が停められないようでは困りますからね。

特に土曜日などは(駐車場が一杯になるので)ルールを守ってくれない父兄がいると「勘弁して欲しいなァ・・・。」と思うのですが、まあ30歳代の若い親ですからそのうち人間的に成長してくれる事を期待して、黙って見守るようにしています。95%以上の父兄はちゃんとマナーを守って下さっていますしね。

英保歯科のお客様と見分けが付くように、こんな風にハザードを点灯して下さいとお願いしています。

英保歯科の駐車場を道路代わりに通過する車のせいで角のアスファルトが凹んでしまってこまるので、5年前にアスファルトを張り替えた時からコーンを2つ置いています。

以前はここを道路代わりに通過する車が多くて、情けないほど凹んでいたのです。それでコーンを設置しました。

先日、こども園の父兄の一人がバックで停車する時に車でこのコーンを踏みつぶしてしまったそうで、後日園から謝罪と代替品の寄付をして頂きました。数百円の物だからもういいよと言っていたのですが、律義に持って来て下さいました。本当にもう良かったのに。

しかも、2-3日後に、その踏みつぶしちゃった若いお母さんがわざわざお菓子を持って謝りに来て下さったのです。気にしなくても良いのにと思うと同時に、若いのに、ヨイショと頑張って、ちゃんとできる偉いお母さんだなと感心させられました。

すずかけ台のお菓子屋さんでしょ?あのお店、ずっと気になっていたので、本当に嬉しいです。有難う御座いました。後ろに写っているのはこども園さんです。

時々マナー違反の保護者がいるので、正直「何だかなァ・・・」と思う事もあるのですが、こういったお母様に出会えるとそんな感情も吹っ飛んでしまいます。

そして何より、毎朝私が駐車場の掃き掃除をしているときに多くの若いご父兄が「お早う御座います!いつも有難う御座います。」と元気よく挨拶をして下さるので、気持ちよく一日をスタートする事ができます。送迎に使って頂けるような駐車場の余裕があるので、このような良い思いを毎朝させて頂く事ができます。
あらゆる事に、感謝しかありません。

デジタル・デンタル・オペレーションの女性陣に脱帽

歯医者がいくら威張ってみても、衛生士の先生の予防歯科と、技工士の先生が歯を作ってくれる作業と、受付スタッフの愛に溢れる心と、関連業者さんのサポートと、お客様の御理解と御協力があるお陰で「歯医者として仕事をさせて頂いている」訳です。感謝しないとバチが当たってエライ目にあっても文句は言えません。

そんな訳で、きょうは技工士の先生のお話を。英保歯科の自由診療の技工は全て大阪にあるデジタル・デンタル・オペレーション(DDO)という技工所にお願いしています。

このDDOのHPを見て頂いたら、どんなに凄い所か解りますよ。

そのDDOに電話するといつも丁寧に対応して下さる女性がおられます。日頃から余りにも腰が低いので、古参の女性事務スタッフだと私が勝手に思い込んでいたその方、山下さんは、な、何と技工士の国家資格を持っている上に、DDOの専務取締役だったのです!!!

【プロフェッショナル~専門学校から】歯科技工士 山下茂子さん(54)(上)新たな道へ 36歳からの挑戦 (1/3ページ) – 産経WEST (sankei.com)

この記事をたまたま見つけて知ったのですが、その瞬間は腰が抜けそうになりました。

2019年7月、学会場で山下茂子先生と共に。この時は事務の山下さんだと思ってました。大変失礼致しました!

どうやら日本技工士会の副会長であり、技工士学校の教授もされているという噂さえあります。
グラスシーリングを打ち破って来た女性とは思えない謙虚さは、まさに大和撫子ですね。

更に、このDDOの技工はセンスの良さで他の技工所とは一線を画しているのですが、上記の記事の事で山下先生とお話していてその理由の一つが解りました。DDOで作業に携わって下さっている技工士の先生の、何と65%が女性だそうです。アンプの組み立てやプラモデルとった「マニュアル通りに正確に行う」作業は男の方が合っていると思いますが、小物やアクセサリー等の美的なセンスを要する物の作成はどうしても女性に軍配が上がります。DDOさん、そりゃ上手いはずだわ。脱帽です・・・。

当院も女性スタッフのお陰があって今の英保歯科があります。本当に有難い事です。

DDOの技工士の先生方、スタッフの皆さん、これからも宜しくお願いします!

My Favorite 神姫バスも使ってね

今日は所用で午前中宝塚に行っていました。帰りに使った12時5分発の神姫バスはガラガラで乗客は私一人でした。思い起こせば私の人生のかなりの時間はこの神姫バスの中で過ごしています。

故郷の山崎には塾なんて無かった(当時)ので、小学生の時に姫路の公会堂という場所で公開模試を受けたり、日曜学校(今でいう所の塾)に行く時に乗っていました。往復2時間以上です。白陵の寮から帰省する時も乗っていました。

当時よく「6時半発 林田経由姫路行き」というバスを使っており、冬は寒いし、真っ暗だし、「せめて林田(姫路の外れ)に家があったらどんなに楽だろう」と何度も思ったものです。

乗客は私一人だけでした。皆さん、地球温暖化の防止の為にも公共交通機関を使いましょう。昔の神姫バスと比べたら快適そのものですよ。
天気の悪い日は、お隣のこども園の送迎時に英保歯科の駐車場を使って頂いているのですが、ベンツ、レクサス、BMWがガンガン停まります。みんなまだ若いのにいい車に乗りすぎ。このおっちゃんでもまだ軽四で我慢してるのに、10年早いわ。でもいっぺん車内とか見せて欲しいな・・・。是非、お願いします。

実は甘いものと車が大好きな私なのですが、今は軽四のスポーツカーで、まあ、我慢しています。いつかはBMWとか乗ってみたいと夢見ています。いつかは。

自分はやっぱり田舎者でした

今日は木曜日で休診ですが大阪に行ってきました。今年はレントゲン装置を入れ替える予定があるので、あるレントゲンメーカーさんのショールームに出向いて詳しい説明を聞いてきたのです。Face to Face で話を聞くと思わぬ良い情報が入って来ます。やっぱり LINE やメール、ZOOM等ではコミニュケーションに限界がありますね。頑張って出向いて良かったです。

天気が良いのでテクテク歩く。私の友人の診療所がこの丸ビルにあります。凄いなァ。でもあんまり羨ましくは無い。
LAのダウンタウンみたいなアメリカ村を通って目的地へ。左に写っているのはウーバー地蔵さん。
こんな写真を撮っている時点で、もう完全にお上りさん。

お昼時になったのでミナミのベジタリアンレストランにでも入ろうかと思ったのですが、どうも気が進まない。兎に角大阪駅まで戻る事にしよう。

折角大阪に出たのだから心斎橋のお洒落なカフェでも行けばいいのに、結局はJR構内のソバ屋で「かけそば大」を食べて帰ってきました。だって、ここの方が落ち着くんですもの。
イヤー、もうすぐ三田に着くぞ。嬉しいな。早くウッデイタウンに帰りたい。

今日は自分がいかに田舎者か良~く解った一日でした。

1999, Not Prince, Just a Mill

コーヒー好きの私。診療所では東京・金町のコーヒーハウスさんから直送してもらった煎りたての豆を毎朝ミルで挽いています。朝一番のお客様は診療室に広がるコーヒーの香りに「ン?ここはカフェ?」と勘違いされるかも知れません。

ホームメイドの蒸しパンとフルーツと挽き立てのコーヒーで、ああ、幸せ。

自宅でも休日にこのコーヒーハウスさんの豆を挽いて淹れてやろうと思い、アマゾンで小型の中華製コーヒーミルを購入しました。定価が1999円と破格なのですが、偶然タイムセールで1699円になっていて、更に破格の値段でゲットできました。

全然問題無く、奇麗に挽けました。ウーン、いい香り。

最近の中華製は品質が良いので心配はしていなかったのですが、予想以上の質感と性能に大満足。これで木曜と日曜の朝の楽しみがまた一つ増えました。

ブローネマルク・インプラントは、やはり、美しい。

英保歯科では開業以来ずっとノーベルバイオケア社のインプラントを使っている事を先日このブログでお話しました。

故ブローネマルク博士。御自身が執刀する手術が終わった後、自ら患者様にコップを手渡して「良く頑張りましたね。どうぞゆすいで下さい」と労いの言葉をかけられる、そのような人格をお持ちの先生だったそうです(小宮山先生談)。歯科医師たるもの、こうありたいものです。

約20年前、故ブローネマルク博士の開発された素晴らしいインプラント治療の方法を小宮山彌太郎先生から教わってスタートしました。小宮山先生にCTのフィルムや模型を宅急便で送って直接ご指導頂いた事や、ノーベルファルマ社の歯科衛生士、吉積先生が三田の英保歯科までわざわざ来て下さって(堂々と)オペのサポートをして下さった事など、懐かしく思い出されます。

埋入後約20年経過したブローネマルクインプラント。無駄を極限まで削ぎ落した、この直径3.75mmのインプラントは今でもとても美しいと思います。
約20年経過してもビクともしていません。メインテナンスの賜物ですね。

当時はDTXガイドシステムはおろか、コーンビームCTすら無かった時代で、「上顎は医科でCTを撮影してもらった方がいいね」と言っていた位です。今はSmart Fusion, DTX Guide, Ti Ultra, Xeal, On1 等々が使えて、まさに隔世の感がある進歩です。

それらを全て歯科医師の「腕とセンス」でカバーしていたのですから、この写真を見たら「我ながら良く頑張ってきたな。」と思いますし、当時の経験は全て現在の手術に活かされているのです。あの頃があって今がある、ですね。

こちらの患者様も70歳になられましたが、インプラントを入れてからずっと4か月に1回は必ずメインテナンスに来て下さっています。最新のインプラントを使う事よりもっと大切な事、それはメインテナンスなのです。