私が校医を務める、けやき台小学校で4年生の授業をしてきました。楽しかったし、普段の仕事上のストレスが吹っ飛びましたよ!子供たちの持つパワーって、本当に不思議です。
写真のようなスライドを示して、「この中で一番大切な事はどれ?」と質問したところ、担任の先生方は皆、「歯みがき」に挙手なさいました。
子供達の3分の2は、なんと、「正しい食生活」に挙手しましたよ。
読者の皆さんはこの中でどれが一番大切かわかりますか?
ヒントは神戸友の会幼児生活団で教えてくれる生活の基本、「早寝早起き朝ごはん、1日4回食」です。
「院長日記」カテゴリーアーカイブ
PFA 国際歯学会
今日は土曜日ですが、臨時休診させて頂き学会に参加してきました。
歴史あるピエールフォシャールアカデミー国際歯学会で歯周組織(歯の回りの骨や歯肉)の再生をさせる治療法の最前線に関して講演を聞いてきました。
専門的な話になりますが、興味のある理系の方のために書いてみます。
iPS細胞までさかのぼって使用しなくても、もっと分化した細胞を刺激する成長因子を応用すれば失った組織が再生できる時代が近くなってきました。
リコンビナントのFGF2という成長因子を手術の時に塗るだけで良いのです。大腸菌で発現できるのであれば製品化されても比較的安価で、保険導入も夢ではないかも知れませんが、その辺はまだ不明です。
科学の進歩は素晴らしいですね。
医食同源・台湾
台湾に漢方薬や食材の老舗がズラーッと並ぶ街があります。日本からの一般の観光客でも面白い所ですが、私達歯科医療関係者には非常に興味深い場所でした。
例えば「十全大補湯」という漢方薬は免疫能を高める事から、日本ではガンの治療に使われる事があります。つまり「十全大補湯」は日本では100%薬として使われる訳です。この「十全大補湯」や「四物湯」の元になる生薬(煎じる前の葉っぱなど)が漢方薬局の店先に並んでいるので、日本人の私から見ると、「フムフム、やっぱり薬屋さんだわ。」という感じになるのです。
でも台湾人の友人は「これはスープね。お肉とかと一緒に煮込んで食べると美味しんだよ。」と平気な顔をして説明してくれます。キョトンとしている私に「「湯」ってかいてあるでしょう。これはスープの事だからね。」と説明してくれました。
台湾人の女性は実年齢より10歳は若く見えます。男女とも元気で良くしゃべり、笑い、食べますね。
食事の中にお茶や漢方薬などが自然に組み込まれ、ボーダレスになって予防医学が生活に無意識に浸透している事がわかります。
平均寿命は世界一の日本ですが、ピンピン・コロリの見地からみると、どこが世界一なのか知りたいところです。
食は台湾にあり!
台湾の先生にZOOの使い方を説明しました。
Taipei Dental Show 2015
台湾に行ってまいります。
岡山大学予防歯科では、普通です。
今日来て下さった素敵な女性の患者さんに、歯科医師の私から直接歯磨き指導をさせて頂きました。
先生が歯を削ったりせずに、歯ブラシを持ってせっせと患者さんの歯を磨いている姿は奇妙かもしれませんね。
でも、岡山大学の大学病院研修時代に予防歯科に配属された時、歯ブラシだけで歯周病をなおす事に取り組んでいましたので自分にとっては「普通」の事なんですよ。
実際に指導させて頂くと細かい技術的な点がよく伝わったようで、次回お口の中を拝見するのが楽しみです。
きっと歯周病が改善し、歯肉からの出血も減ってきれいなピンク色の歯肉になっている事でしょう。
連休は家族と過ごしました
子供の頃から頃からずーっと勉強ばかりに時間をかけてきましたので、最近はメリハリをつけて、本当に良い学会や講習会などを厳選して参加し、家族と過ごす時間を可能な限り多くとるように心がけています。
連休はずっと家にいて、妻や子供達と時間を共有しました。
私にとって何にも代えられない大切な瞬間の集合体です。お陰で心が落ち着いて、明日からの仕事に全力投球できそうです。
週末は台湾に行って、一流の先生方にお会いする予定です。またレポートしますので楽しみにしておいて下さい。
CPAPやめられたらいいですね。
今日は大阪回生病院の先生からのご紹介で比較的重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんにOA(マウスピースの一種)を作成する作業を行いました。下顎をどれだけ前方に出す事ができるかが快適な装置を作成するポイントになりますので、専用の装置を使って計測してゆきました。
7.4mm前方に出すのが良いだろうという診断になり、技工士さんに作成をお願いする事になりました。
睡眠時無呼吸症は歯周病同様に命に関わる病気です。私のように大学院や大学病院で口腔外科を専攻していた歯科医師は、全身と歯科が関連する領域で医療貢献したいと考えています。
大阪回生病院の先生は「ひょっとしたらSPAPがやめられるかもしれませんよ」と言っておられるそうです。過度の期待は禁物ですが、歯科医師としてできる限りの努力はしてみるつもりです。
患者さんがゆっくりとお休みになれるようになれば、私も枕を高くして寝る事ができそうです。