「院長日記」カテゴリーアーカイブ

医食同源・台湾

台湾に漢方薬や食材の老舗がズラーッと並ぶ街があります。日本からの一般の観光客でも面白い所ですが、私達歯科医療関係者には非常に興味深い場所でした。

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例えば「十全大補湯」という漢方薬は免疫能を高める事から、日本ではガンの治療に使われる事があります。つまり「十全大補湯」は日本では100%薬として使われる訳です。この「十全大補湯」や「四物湯」の元になる生薬(煎じる前の葉っぱなど)が漢方薬局の店先に並んでいるので、日本人の私から見ると、「フムフム、やっぱり薬屋さんだわ。」という感じになるのです。
でも台湾人の友人は「これはスープね。お肉とかと一緒に煮込んで食べると美味しんだよ。」と平気な顔をして説明してくれます。キョトンとしている私に「「湯」ってかいてあるでしょう。これはスープの事だからね。」と説明してくれました。
台湾人の女性は実年齢より10歳は若く見えます。男女とも元気で良くしゃべり、笑い、食べますね。
食事の中にお茶や漢方薬などが自然に組み込まれ、ボーダレスになって予防医学が生活に無意識に浸透している事がわかります。
平均寿命は世界一の日本ですが、ピンピン・コロリの見地からみると、どこが世界一なのか知りたいところです。

食は台湾にあり!

もう少しの間、楽しかった台湾の話題にお付き合い下さい。
台湾は夜市が有名ですが、ガイドブックには巨大な観光夜市から、地元の人が集う小さな夜市まで紹介されていますよ。
私は小さな夜市で現地の人々の生活を体験するのが好きですね。
治安も良いので油断しない限りは大きなトラブルに巻き込まれる事はないでしょう。
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台湾の先生にZOOの使い方を説明しました。

IMG_2845デンタルショーで私達が発明した防湿装置ZOOを展示し、台湾の先生方に使い方を説明させて頂きました。たくさんの先生方が興味を持って下さいました。私達の夢はZOOが世界に広がって、世界中の患者さんが防湿された環境で治療を受ける状況になる事です。そうすれば治療成績が向上し患者さんに福音がもたらされるからです。

Taipei Dental Show 2015

台湾の首都、台北でのデンタルショーを初めて経験しました。規模、先進性等、どれをとっても日本と変わりませんし、何より日本と違って、若くて元気な人が多い。日本人の歯科医も負けないように頑張らないといけないと思いました。IMG_2857

台湾に行ってまいります。

IMG_2774台湾で開催されるデンタルショー(歯科関係の展示会や講演会)に参加するために関空に来ています。
日曜日は防湿装置ZOOについての説明をさせて頂く予定です。
中国語はできませんが、英語で何とかZOOの良さを台湾の歯科医師の先生方に伝える事ができたら良いなと思っています。
頑張ってきますね。また報告します。

岡山大学予防歯科では、普通です。

今日来て下さった素敵な女性の患者さんに、歯科医師の私から直接歯磨き指導をさせて頂きました。
先生が歯を削ったりせずに、歯ブラシを持ってせっせと患者さんの歯を磨いている姿は奇妙かもしれませんね。
でも、岡山大学の大学病院研修時代に予防歯科に配属された時、歯ブラシだけで歯周病をなおす事に取り組んでいましたので自分にとっては「普通」の事なんですよ。
実際に指導させて頂くと細かい技術的な点がよく伝わったようで、次回お口の中を拝見するのが楽しみです。
きっと歯周病が改善し、歯肉からの出血も減ってきれいなピンク色の歯肉になっている事でしょう。

連休は家族と過ごしました

子供の頃から頃からずーっと勉強ばかりに時間をかけてきましたので、最近はメリハリをつけて、本当に良い学会や講習会などを厳選して参加し、家族と過ごす時間を可能な限り多くとるように心がけています。
連休はずっと家にいて、妻や子供達と時間を共有しました。
私にとって何にも代えられない大切な瞬間の集合体です。お陰で心が落ち着いて、明日からの仕事に全力投球できそうです。
週末は台湾に行って、一流の先生方にお会いする予定です。またレポートしますので楽しみにしておいて下さい。

CPAPやめられたらいいですね。

今日は大阪回生病院の先生からのご紹介で比較的重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんにOA(マウスピースの一種)を作成する作業を行いました。下顎をどれだけ前方に出す事ができるかが快適な装置を作成するポイントになりますので、専用の装置を使って計測してゆきました。
7.4mm前方に出すのが良いだろうという診断になり、技工士さんに作成をお願いする事になりました。
睡眠時無呼吸症は歯周病同様に命に関わる病気です。私のように大学院や大学病院で口腔外科を専攻していた歯科医師は、全身と歯科が関連する領域で医療貢献したいと考えています。
大阪回生病院の先生は「ひょっとしたらSPAPがやめられるかもしれませんよ」と言っておられるそうです。過度の期待は禁物ですが、歯科医師としてできる限りの努力はしてみるつもりです。
患者さんがゆっくりとお休みになれるようになれば、私も枕を高くして寝る事ができそうです。

4か月の赤ちゃん

今日は良い日でした。三田市の妊婦健診で小さな虫歯が発見されたお母様、相談の結果出産後に麻酔の注射をして治療をしましょうという事になっていました。
無事出産され、今日、その赤ちゃんを連れて治療に来て下さいました。
スタッフが用事で忙しかったので、たまたまスタッフが見させて頂いていたその赤ちゃんをしばらくの間、私がだっこする事に。
頸が座っていないので注意して抱っこしていました。赤ちゃんは柔らかくて、暖かくて、本当にかわいいですね。
この子も絶対に虫歯ゼロで大きくなって欲しいと願います。
赤ちゃん、先生の心がふわっと柔らかになりました。来てくれてありがとう。

恩師中の恩師

私が宍粟郡の町立山崎小学校の1年生の時の担任は岸野先生という凛とした女性でした。左利きの私は、この先生に鉛筆を右手で持つように矯正してもらいました。その一方で、お箸を左で持つことには寛大に見守って頂けました。そのお陰で完全な両手利きとなり、歯科医として非常に有利な素養を与えて頂いております。
また、宿題も沢山出して下さる先生で、皆良く勉強する習慣を付けてもらえました。私の学年からは塾も私立校も無い田舎であるにもかかわらず、東大、京大、一ツ橋大などに合格した人がいます。
今日はけやき台小学校の健診に行ってきましたが、6年生のあるクラスがとても素敵でしたので思わず担任の女性の先生とこの岸野先生をクロスオーバーさせてしまいました。「先生は宿題をたくさん出されるのですか?」と質問したのですが、不思議そうな顔をされていました。そりゃそうですね。
今は左利きを右に直す害とか、人権とか言われたりするようです。難しい問題ですが、教育者は自らの信念を持って突き進む強さがいりますね。
私も岡山大学の臨床講師として教壇に立つ身です。頑張ります!