土曜日の診療後に関空から台湾に飛んで、ホテルに到着したのが夜中の2時。翌日、日曜日に台湾の先生方に「防湿と接着」に関する講演をさせて頂きました。
約50名の台湾の歯科医師に防湿装置ZOOの説明や、米国の学会誌に発表した私達の研究結果に関しての解説を行いました。
月曜日の早朝6時半にホテルを出て帰国するという、文字通りの「弾丸ツアー」でしたが、聴講して下さった先生方の熱心な姿勢に心打たれ、また友人の王歯科医師やTed さんのご親切に触れて充実した3日間となりました。
金曜日からは米国の学会に参加するためにシカゴに行ってきます。タフな1週間になりますが、頑張ってきます。
「院長日記」カテゴリーアーカイブ
インスタントラーメンもダメか・・・?
インスタントラーメンって「体に悪おいしい」ですよね。
カップラーメンに限らず、ジャンクフード類は体に悪い事は分かっていても、魅惑の味がしますね。
告白すると、中学校の頃は寮生活でしたので、夜食にほぼ毎日のようにカップラーメンを食べていました。若い頃の嗜好は脳ミソに刷り込まれてずーっと残るという話を何回かしていますが、甘い物に限らず、インスタントラーメンの化学調味料も私の脳ミソに刷り込まれてしまっているようで、今でも時々「カップヌードルが食べたいなァ・・・。}と思う事があります。
この記事、【衝撃の事実】インスタントラーメンを食べた後のお腹の中は、大変なことに・・・
この記事を今現在私が胃ガンになっていない事が不思議な感じさえしてしまいます。基本的には、腐らないような物は体に悪いようですね。
昨日コストコに行って余計な物(腐りそうにないシナモンロール)を買ってしまったし・・・。
「先生、しっかりして!いつも偉そうに言ってるやん!」という患者さんの声が聞こえてきそうです。
恩師からメールが届きました。
昨夜メールボックスをチェックすると、英保歯科のお問い合わせ窓口経由で一通の e-mail が届いていました。
何と、それは大学院の時に研究の指導をして下さった福井博士からのメールでした。
福井博士は私の恩師中の恩師。今、私が学会発表や論文の執筆が何のストレスもなくできるのも、大学院時代に科学者のあるべき姿を福井博士に叩きこんで頂いたお陰です。
もう10年以上も失礼してお目にかかっていないのですが、メールで“1992年のワインを大切に置いているので一度会って開けて飲もう。” と言って下さっています。1992年は恐らく私が福井先生の下から旅立って臨床の現場に戻った頃だと思います。随分昔ですね。その時のワインをずっと持っていて下さったと知って感激しました。
現在、私は、はほぼ毎年2月の終わりにシカゴの学会に参加しているのですが、生まれて初めてアメリカに学会発表に行ったのも冬のシカゴでした。福井博士に連れられて伊丹から(!)米国に渡りました。
福井博士は私に秘密で、元教師のご婦人の御家に数日のホームステイをさせてもらえるというサプライズをプレゼントして下さいました。
今より英語は出来なかったけれど、若さと勢いで何とか乗り越えた良い思い出となっています。
近いうちに福井博士に再会できる事を心から楽しみにしています。
新年明けましておめでとうございます。
2016年は少し長めにお休みさせて頂き、5日からの診療開始となります。電話でのご連絡は5日朝からの対応となりますのでご了承下さい。
さて、今年は英保歯科が大きく変わる年になりそうです。今、断捨離やミニマリストといった考え方が流行していますが、私自身が元々そういった思想が好きな人間です(例えば、テレビが15年以上前から家に無い事、30年以上ベジタリアンであること、数年前から、お酒をやめた事、ブランド品に興味が無い事、贅沢な食事がまさに「贅沢」であると思う事などなど)。
歯科治療においても過度な美容歯科や、老化をという事実を受け入れない考え方の修復など、私の信条に沿わない考え方の歯科治療がマスコミなどで派手に取り上げられ、またそれを支持しm望む人がたくさんおられるという事実があります。
でも、英保歯科は英保裕和という私の信条に沿うような形の治療を、更に厳選し、更に熟慮して提供するようにしてゆきます。
スタッフとも更に連携を強め、更に英保歯科らしい雰囲気に包まれた良い意味での緊張感が漂う、凛とした歯科医院を目指します。
どうかご支持、ご支援の程、よろしくお願い致します。
日本接着歯学会に参加してきました
世界の小倉!
Style Italiano というFB上の歯科医専門サイトがあります。6万人以上のメンバーがいる中で、腕を競うイベントが開催されるのですが、前人未到の3冠を達成した日本人歯科医が小倉先生(Dr. Mituru Ogura) です。
小倉先生とは10年以上前から友人なのですが、今回彼のセミナーを受講してきました。今まで国内外の72人だけが受講できたセミナーです。
海外では日本人の歯科技工士が世界一との評価を受けています。それは日本人の手先が非常に器用だからです。歯科医師の腕も同様に非常に高いのですが、国の方針で保険の「ファスト歯科治療」を強制されているため潜在的な能力を開花させないまま静かに殺されているのが実情です。
国が日本人の歯科関係の技術を発揮できるような環境を作り、それを輸出すれば、あるいは海外からの「Dental Treatment Tour」の客を招けば十分な魅力を持った商品になると思います。
けやき台小学校4年生は偉い!
私が校医を務める、けやき台小学校で4年生の授業をしてきました。楽しかったし、普段の仕事上のストレスが吹っ飛びましたよ!子供たちの持つパワーって、本当に不思議です。
写真のようなスライドを示して、「この中で一番大切な事はどれ?」と質問したところ、担任の先生方は皆、「歯みがき」に挙手なさいました。
子供達の3分の2は、なんと、「正しい食生活」に挙手しましたよ。
読者の皆さんはこの中でどれが一番大切かわかりますか?
ヒントは神戸友の会幼児生活団で教えてくれる生活の基本、「早寝早起き朝ごはん、1日4回食」です。
PFA 国際歯学会
今日は土曜日ですが、臨時休診させて頂き学会に参加してきました。
歴史あるピエールフォシャールアカデミー国際歯学会で歯周組織(歯の回りの骨や歯肉)の再生をさせる治療法の最前線に関して講演を聞いてきました。
専門的な話になりますが、興味のある理系の方のために書いてみます。
iPS細胞までさかのぼって使用しなくても、もっと分化した細胞を刺激する成長因子を応用すれば失った組織が再生できる時代が近くなってきました。
リコンビナントのFGF2という成長因子を手術の時に塗るだけで良いのです。大腸菌で発現できるのであれば製品化されても比較的安価で、保険導入も夢ではないかも知れませんが、その辺はまだ不明です。
科学の進歩は素晴らしいですね。
医食同源・台湾
台湾に漢方薬や食材の老舗がズラーッと並ぶ街があります。日本からの一般の観光客でも面白い所ですが、私達歯科医療関係者には非常に興味深い場所でした。
例えば「十全大補湯」という漢方薬は免疫能を高める事から、日本ではガンの治療に使われる事があります。つまり「十全大補湯」は日本では100%薬として使われる訳です。この「十全大補湯」や「四物湯」の元になる生薬(煎じる前の葉っぱなど)が漢方薬局の店先に並んでいるので、日本人の私から見ると、「フムフム、やっぱり薬屋さんだわ。」という感じになるのです。
でも台湾人の友人は「これはスープね。お肉とかと一緒に煮込んで食べると美味しんだよ。」と平気な顔をして説明してくれます。キョトンとしている私に「「湯」ってかいてあるでしょう。これはスープの事だからね。」と説明してくれました。
台湾人の女性は実年齢より10歳は若く見えます。男女とも元気で良くしゃべり、笑い、食べますね。
食事の中にお茶や漢方薬などが自然に組み込まれ、ボーダレスになって予防医学が生活に無意識に浸透している事がわかります。
平均寿命は世界一の日本ですが、ピンピン・コロリの見地からみると、どこが世界一なのか知りたいところです。