「院長日記」カテゴリーアーカイブ

断捨離はファッションか?

世間では、依然として断捨離・ミニマリストブームが続いております。
歯科医師になっていなかったら建築の設計士になっていたであろう私は、時々、You Tube で 建築+ミニマリスト のような投稿を見て喜んでおります。
断捨離に関してもあちこちに投稿があるようですが、私はこちらは見ません。断捨離は禅の思想に繋がるもの。モノだけでなく欲も捨てなければ本物ではありません。モノを断捨離をした事例を投稿して「いいね!」 のカウントが気になっている時点で、その人は注目されたい、気にかけて欲しいといった欲を捨てる事ができていないと感じ、尊敬できないからです。見るに値しません。
人知れずモノと欲を捨てる。煩悩に負けそうになっても踏ん張る。それが本当の断捨離だと思います。
私も頑張ってみます。

らくれん 8020ヨーグルト

面白い商品をフラワータウンの生協さんで見つけました。ネーミングで話題になっているノンアルコールビールの「シラフ」とらくれんの「8020ヨーグルト」です。「8020ヨーグルト」は健康な子供のお口の中から採取した乳酸菌でできているそうです。
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生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態ですが、色々な所から色々な菌が口の中に入って来て、それが定着してゆきます。できれば善玉菌が住み着いてくれれば良いのですが、多くは運任せといった感じでしょうか。ある親は良かれと思って子供にヤクルトを飲ませたり、ビオフェルミンを飲ませたり、その他の乳酸菌のサプリメント飲ませたりして気を付けていますね。善玉菌を植え付けるという考えそのものには賛成なのですが、私はヤクルトに含まれる「とんでもない量の砂糖」に非常に問題があると思っております。批判を覚悟で言うなら、「ヤクルトは、含まれる砂糖のせいで虫歯製造機になっている。」と考えています。

さて、一体、虫歯菌や歯周病菌はどこから感染するのでしょうか?虫歯がある母親が、自分の口の中でかみ砕いた食べ物をスプーンに出して子供の口の中に入れて食べさせたらどうでしょう?歯周病のおじいさんが食事中に自分のお箸で孫に食べ物を食べさせたらどうなるでしょう?「不都合な真実」というタイトルの映画がありましたが・・・。
r-IMG_5478この「8020ヨーグルト」の乳酸菌は健康な子供の口のなかにあったものですから、最初に赤ちゃんに植え付けるには良い選択肢かも知れません。また、感染している虫歯菌や歯周病菌を減らす効果も報告されています。
でもこの商品、残念ながら砂糖が含まれております。砂糖を添加しないと味が悪いので、無糖の商品は廃盤になったそうです。精製白砂糖の恐怖を身をもって体験している健康オタクの私は残念で仕方がありません。私のような健康オタクはL8020マウスウオッシュの方を購入したら良いでしょうね。
商品の名前も良くないですね。「8020ヨーグルト」だと中高年向けの商品のように感じてしまいます。もっと、「最初に赤ちゃんのお口の中に住み着いて欲しい良い乳酸菌が入っているんですよ。若い人から高齢者までどうぞ!」といった情報が伝わるネーミングにして欲しいですね。「Sirafu(しらふ)」の名付け親に相談したらどうかな?

乳歯は捨てずに歯髄細胞のドナーに?

長い間グラグラして食べにくかった乳歯。やっと抜けてくれたので庭にポイ!でも時代は変わりました。iPS細胞と同様の、あるいはそれ以上の価値のある細胞が、その捨てようとしている乳歯の中にあるのです。
抜けた乳歯の中にあるわずかな細胞を培養して保存し、将来の歯科治療や脳梗塞などの神経疾患に使う事が可能になってきているようです。
保管費用が平均すると年間2-3万円ということで、スマホ代を大手キャリア年間数万円払うよりはずっと安く、それなりの価値がありそうです。自己の細胞ですから拒絶反応も起こませんし、充分視野に入りそうな選択肢ですね。
乳歯の他に親知らずの細胞も使えるそうですから、興味がおありの方は、乳歯が抜けそうになったら、あるいは親知らずの抜歯手術の日が決まる前にセルテクノロジーに連絡して、あらかじめ段取りをしたおいた方が良いですね。新鮮な細胞をすぐに届ければ培養に成功する確率は跳ね上がると思います。
そう考えると親知らずがある人はラッキーかも知れません。
重篤な病気なら、その病気にかかってからでも、どこかの歯を抜いて細胞を使うという手があると思います。
多くの歯を虫歯にしてしまって、ほとんどすべての歯の神経を抜いてしまっている方には、残念なニュースです。「こんな所でも普段の予防歯科の実践の価値が生きてくる!」と思った情報です。

湯川れい子さん

子供の頃宍粟郡という田舎に住んでいた私は、神戸というキラキラした都会(と想像していた)から流れてくる「アメリカントップ40」という番組のAMラジオの電波(実はラジオ関西だったんですけど)を何とかキャッチして海外に夢を馳せていました。
その時のDJが湯川れい子氏で、今読売新聞に彼女のインタビューが連載されています。毎回読むのが楽しみで楽しみでしょうがないのですが、その中でゴスペルミュージックが心に良い影響を与えるというのがありました。「横揺れ」のノリの音楽が彼女に合っているそうで、私も同感です。
毎晩布団の中で少しだけYou Tube などで音楽を聴いてから寝るのが楽しみですが、久保田利伸さんは歯もきれいに矯正して現在も輝いて活躍されていますね。彼は夢と希望を持って活躍されているので、年を重ねて、ますます素敵な男性になられましたね。
見習いたいものです。

歯医者のくせに、歯を削るのが大嫌い

私は歯科医師でありながら、歯を削る事に極端に慎重です。他の歯科医師から見ると「バカじゃない?」と思われるほど、歯を削る事、特に健康な歯の部分を削る事に抵抗を感じます。多分、世界中の数多くの歯科医師の中でもトップレベルに位置する「歯を削るの嫌い派」なんだろうと思います。
歯の健康な部分を削る時は、たとえそれが虫歯治療に関係するためにやむを得ないとわかっていても、まるで、綺麗な赤ちゃんの肌をナイフで切り刻むような感じがするのです。
この感覚は、18歳の時から始めたベジタリアン(魚は食べますので、正確にはペスカタリアン)であることが大きく影響していると思います。
「牛を殺してまで牛肉を食べたくない。」「鶏を殺してまでチキンを食べたくない。」と思うので肉類を食べません。(結婚していなければ、魚も一切食べていないと思うのですが、家族と云う共同生活体の中で生きるためには多少の妥協も必要です。)
40年近くもこのような考え方を貫いて生きていると、歯を含む自然の物、つまり「神様がお創りになったもの」に対する畏敬の念が、やはり牛や豚や、時には馬を食べている人達と全然違っているのだろうと思います。
この感覚は長年ベジタリアンで頑張ってきた者だけが理解できるのかも知れません。

患者様に感謝しております。

今日は土曜日。ビジネスパーソンの多くは土曜日しか来院できないとの事で、特に午前中は野戦病院のような忙しさです。
今月末で55歳になる、若くもない、イケメンでもない私なのに、こんなにたくさんの患者さんに来て頂けて、信頼して頂けて、歯科医師冥利につきます。心から感謝致しております。
英保歯科の(学問的にだけでなく人間的に)優秀な歯科衛生士と素晴らしい受付の、スタッフ全員にも心から感謝したいと思います。
一般の方がお持ちになる、歯科医師という仕事に対するイメージは、「毎日毎日、朝から晩まで、人の口の中ばかり覗いている、きれいでもない仕事」かも知れませんが、人から感謝して頂けるという点については、抜群かも知れませんよ。

今日は家族サービスです。

先週の日曜日の穴埋めに、有馬のます釣りに家族(主に息子2人)を連れて来ました。
あっけないほど良く釣れるので子供たちは大喜びです。
値段も良心的ですし、バイトの男の子達もシャキシャキと気持ちよく接客してくれており、気持ち良く過ごす事ができました。
ありがとう。

大阪口腔インプラント研究会に参加してきました。

家族で出かけるには最高の日曜日なのですが、今日は勉強のために大阪国際会議場にいます。
インプラント治療も日進月歩で、20年前、10年前、いやいや5年前とも随分変化した部分がありますね。
今日は診断の基本となるエックス線、CTなどの読み方の最新の知見を学んでおります。
明日からの診療に、早速生かしてゆきたいと思います。

GWは読書三昧でした。

KindleのアプリがタブレットだけでなくWindows10のPCにもインストールできるので、PCの大画面でも電子書籍が読めるし、本棚に物が増えずに済むので便利ですね。
佐々木 典士 さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。 断捨離からミニマリストへという本の中に「人間は1日6万のことを考えていると言われている。そのうち95%は昨日と同じことを考えていて、 さらにそのうち 80 はネガティブな考えだそうだ。」
という文章がありました。頭をガツンと叩かれた位のショックを受けましたね。皆さんはどうですか?
残された人生を有意義に生きるためにも、前向きな考え方をするように心がけようと誓いました。
活字はに触れるのは、やはり良いですね。

淡路島 Westin ホテル

今日は家族で淡路島にドライブしてきました。
ウエスティンホテルで昼食ををとって、淡路島牧場で牛と遊ぶだけの小旅行ですが、子供たちはとても喜んでくれました。

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早春の青空の下の安藤忠雄の建築はカリフォルニアのゲッティミュージアムを思い出させてくれました。
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ホテルの中にある、結婚式のためのチャペルです。無機的な造形が印象的な安藤忠雄の設計ですが、彼は無駄を排した造形で「禅の思想」を表現しているのかなと、ふと感じました。

クリスマスなどのミサの時に訪ねるカトリックの教会は、「真面目に神を信じる人が集う場所」としての「人の息吹」が存在しています。たとえそこに誰もいない時でも、そういった空気を感じる事ができます。
一方で、美しいこのチャペルには「無人感」が漂っていました。キリスト教を信じるどころか、キリスト教に関する知識さえほとんどないカップルとその家族が、結婚式の時だけファッションで神に宣誓を行う場に使われるにはあまりにももったいないと感じた次第です。