「院長日記」カテゴリーアーカイブ

麻生大臣またやっちゃった?

麻生大臣の発言にマスコミが喜んでいるようです。

麻生氏が不適切発言=医療費負担「あほらしい」に同調:麻生太郎財務相は記者会見で、不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは「あほらしい」と指摘した知人の発言を紹介した上で、「いいことを言う」と同調した。

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確かに「不摂生している奴らの保険料を出すのは嫌だ!」と思う人も少なからずおられるようで、超高級外車に乗れるほどの高収入があり、頭が良く、合理的な考えをされる方で、健康保険に加入していらしゃらない方を知っています。高収入の方は保険料が非常に高いので、病気になった時に全額自己負担(3割負担でなく108%負担)で支払った方がはるかに安いからです。若くて、自己管理ができる、健康で高収入の人ならその方が安いよね。

これからこういった「合理的な」方が増えていくのだろうと思います。健康保険に入らずに風邪などの時は108%負担で病院にかかって、重い病気になったかなと思った時だけ、サッと国保に入って保険を利用するような若い人が増えたら、今の日本の保険制度は一気に崩壊するでしょう。

皆さんはどう思われますか?

自分を振り返ってみると、ちゃんとした暮らしができていた時期もあれば、毎日のようにお酒を飲んでいた頃も、酷く太っていた頃もあります。一生ずっとキッチリできる人はまれではないでしょうか。

それから、ある程度の収入がある人は弱者に手を差し伸べる優しさがあっても良い、いや、あるべきだと思うのですが。キリスト教などの宗教の考え方を学んでいる人が多い海外では、そういった精神が社会に溶け込んでいます。

不摂生をしてしまう、タバコを吸ってしまう、砂糖中毒から抜けられない、など、このような弱者には自分自身がなってしまう時期もあるのですから、今現在自分の調子が良いからと言って、あまり偉そうに言うものではないと思います。

日本人が受ける教育において、宗教や道徳をタブー視するようになって久しいですが、弱い人のために自分のお金や時間や労力を使うのを「あほらしい」と思うような人ばかりにはなって欲しくないですね。

 

 

年々ひどくなっているんです。

英保歯科には保育士さんのお客様もたくさん来て下さいます。子供の虫歯予防と不正咬合予防を通じて、心身共に健康な子供から大人へと育ってもらいたいと考えている英保歯科にとって、とても心強い事です。

今日もその内の一人がお見えになって、雑談の中である相談を受けました。
園の先生:「園で預かっている小さな子供たちの口が常に開いていて、舌がいつも前に出ていて、食事を全く噛まずに丸のみするんです。食べる量は凄く多いんですが。しかもここ3年位観察していると、年々数が増えて、状況がひどくなってきているんです。」

私は「舌も上下の唇も筋肉でできているんです。筋肉の使い方を日常の食生活の中で体得していないので、力をいれる(口を閉じる)事ができないんです。噛む事についても、子供は母親が真剣に食事をしている姿を見て、噛み方を学習するんです。親が食事中にスマホやテレビばかり見ていて、噛み方を見せてないので、噛むという事を知らないんです。忙しいサラリーマンが昼食のカレーを「飲む」と言う事がありますが、現代の食べ物は油断すると飲めるほど柔らかいものばかりなので、子供の顎の成長(=頭脳の成長)が不十分になりやすいんですよ。」と説明しました。

先生は「次の父母会ではその話をします!!!」と、気が付いて頂けたようで、一生懸命説明して良かったです。
不正咬合の予防は0歳、生まれ落ちた瞬間から始めなければなりません。5歳ころになってから「そろそろ・・・。」では、ないんですよ。

Facebook と Twetter

昨日米国人の友人と朝食会でお話をしていました。
彼は米国に住んでいた時には、携帯電話の販売に携わっていたそうです。
その彼が、現在でもスマホを持っていないとの事で、理由を聞いてみました。
「Facebook も Twetter も、企業が科学の粋を尽くして、「依存性」が発生するようなシステムを構築している、と、企業の上層部が明言しています。使っているうちに自然に「中毒」になるように、理論的・科学的に構築されているシステムなんです。私は米国に住んでいる友人とやりとりするために Facebook などを使いますが、あえてパソコンだけに留めて、スマホは持たないようにしています。」との事。
また「米国で近年、極右と極左との対立が激化して過激化・暴力化してきているのも、SNSの普及と関連があると思います。実際に顔を合わせて対立していた時には、Friendly Disagreement という状態が存在していたのですが、面と向かって話し合うという事がなくなって、お互いが「血が通った人間である」事がわからなくなったのだと思います。」とも。
私も2年前から Fascebook と距離を置いております。Twetter と Line もかたくなに拒否しています。
でも彼ほどではなかったな~。新しい出会いは「一人よがりの考え方」に新しい風を吹き込んでくれますね。

かるがも園ってご存知?

20年以上三田市歯科医師会に所属していますが、初めてかるがも園という所に歯科健診に行きました。発達支援を行う施設です。

40名の就学前児童に対し3名の歯科医師と3名の歯科衛生士が割り当てられていましたので、正直な所、自分に務まるのかと、少々緊張して出向いて行きました。

きれいな建物と充実した設備、手厚い人員で、子供達とお母様方の発達支援を真摯に行っている素晴らしい施設である事を知りました。勉強になりました。

対象の子供達が一般の園に行ってしまうと、かえって基本的な発達に無理が起こるので、最初からきっちりと手厚い発達支援を受けた方がずっとメリットが大きいとの事で、特に3歳までが非常に重要ですとの説明を受けました。

「砂糖に対する中毒的な嗜好を避けて、大人になってからも健康な人生を送るためには、同様に3歳までの食生活環境と習慣が非常に重要です。」と、園の職員の方に話した所、「発達支援と全く同様なので、興味深いです。」との事でした。

皆さんにもたこのような事を知って頂きたいと思い、今日のトピックにさせて頂きました。11/10に講演会があります。私は新潟で開催される学会に行ってその日は不在なのですが、宜しければ是非参加してあげて下さい。私がそうだったように、新しい視野が広がると思いますよ。

まず「引き算」で始めよう。

虫歯予防や歯周病予防、更には肥満の解消や生活習慣病の改善には何をすればよいでしょうか?

歯磨き?歯間ブラシ?フロス?フッ素?キシリトール?

とか

スポーツジムに行く?ジョギングを始める?家にエクササイズマシンを買う?ミドリムシ?通販で高級野菜ジュースを買う?ビタミン剤?セサミン?視力回復の眼鏡も良さそうかも。

なんて色々ありますよね。

多くの人は「ある状態になりたい」と思った時には「お金を使って」「モノやコトを買う」事を考えます。あなたもそうですか?
これってすべて「足し算」の考え方ですよね。

私は健康だけでなく、人生の全てにおいて、「足し算」をする前に何かもう一つだけでも「引き算」ができないか?を熟慮するようにしています。

子供の虫歯予防をしたかったら、「大人が余計な物(ジャンクフード)を買わない」ようにする事から始める。
子供の視力を守りたかったり、いじめや性犯罪に遭わせたくなければ、「ゲームやスマホを与えない、あるいは取り上げる」事から始める。
体重を減らしたかったら「車を売り払って、歩く」「バスの定期券を買わずに、歩く」事から始める。
ストレスを減らしたかったら「居酒屋でつまらない上司に付き合うのをやめて、さっさと帰宅する」「会社を辞めて自分で起業する」などなど。

今の世の中は無駄なモノやコトが多すぎます。世の中の経済的側面からみれば必要なのでしょうが、よく考えると単に地球資源の浪費ですね。

Apple の創始者・スティーブジョブスは自分の子供には i Pad や i Phone を持たせなかったそうです。ちょっとずるいね。自分の金儲けと我が子の健康の事だけでなく、世界中のすべての人の健康と幸福を考えて欲しかったね。つまり「スマホを世の中に出さない」という選択肢を選んで欲しかったという事です。そうしたら彼を心から尊敬できるのですが。

若草ナースリー、今年も虫歯ゼロ!!

私が園医をさせて頂いている若草幼稚舎の分園、ナースリーに秋の歯科健診に行ってきました。
こちらの先生方は私が園医に就任して以来、私の「予防歯科談義」に耳を傾けて下さって知識を吸収・消化して、保護者(お母様方)の生活の実情に合わせてきめ細かく調整し、予防歯科の啓蒙に努めて下さっています。その聡明さ、柔軟な思考、行動力には頭が下がります。
その結果、在園生の虫歯ゼロという年が何年も続いております。素晴らしいですね!

若草の子供達は、もう虫歯の危険性はクリアできましたので、次のステージに移行したいと考えております。それは「不正咬合の予防」です。先生方にはまたまたご協力をお願いしたいと思っております。よろしくね。

こちらも第一段階として、まずは3歳までが一つのカギとなってきます。読者の皆様にもそのうちブログ上でお話しますね。

近い将来、若草の子供たちが虫歯ゼロ。不正咬合ゼロになって欲しいと、密かに夢見ております。とっても楽しみです!

コックピットみたい

昨日、私の大好きな女性のお客様の一人がホワイトニングのために御来院下さいました。
本当に素敵な女性で、お互いお話を始めると止まらなくなってしまうほどです。

三田から伊丹に引っ越しなさった後も通院して下さっています。
飛行機が好きなので、伊丹だと良く見えて嬉しいとの事。
その彼女が「先生の治療室はとても機能的で全く無駄が無い。まるでコックピットのようで大好きです。」と、特徴を見事に一言で表現してくれました。

「私はやっと辿り着いたここに来続けます。」とも。有難うございます。本当に光栄です。ひと通りの治療が完了していますので、今後は基本的には年に3回だけ伊丹から三田に「歯科衛生士の先生の予防治療とメインテナンス」を受けに来て頂くだけで大丈夫でしょう。
そういえば最初に英保歯科に来てくれた時は歯の治療をずいぶん怖がっていたな~。予防歯科という考えも知らなかったようだしね。それが今は、歯のケアーにとても前向きになられて、チーム英保歯科はとても幸せです。

「友人に英保歯科を紹介しようかなと思う事もあるのですが、合う合わないがあるので躊躇します。」とも。その通り。
お友達に英保歯科が合うかどうかは、英保歯科のホームページとブログに目を通して頂いて、御自分で判断して頂いて下さい。「これがチーム英保歯科です」と、特徴が伝わるようにと、せっせと書いておりますので。

素敵な彼女と私が、どれだけ喋ってるかが、わかっちゃいますよね。早く仕事しないと時間がなくなる~(^_^;)。

 

落ち着いた子供にしたい?

先日、6歳の子供の虫歯の治療に付き添ってお母様が1歳の弟クンを抱っこして入室されました。お母様は半年くらい前に「普通の」歯医者さんから英保歯科に転医され、予防歯科という考え方を生まれて初めて知ったようです。
お母様は「すみません。すみません。」としきりに謝っておられます。小さな子供の治療で迷惑をかけてすみませんという意味かと思ったのですが、「子供を虫歯にさせてしまってすみません。」という思いだったようで、素晴らしい意識の進歩だと感心しましたよ。

いつもブログでも書いていますが、5歳まで砂糖を極限まで制限してあげる事が本当の親の愛情であること、1歳の弟くんの「チャンスは今しかない」事などをお話をしました。「難しいですね~。」とおっしゃるので、「親やママ友が余計こと(=お菓子・ジャンクフードを買う)のをやめるだけで全てが上手く行くので、本当はとてもシンプルで簡単な事なんですよ。」と説明しました。

説明の時間はたった2~3分だったのですが、上の6歳の子はその間ずっと私の治療の機械などに手を出したりして非常に落ち着きがなく、お母様は私の話をまともに聞く事ができません。

砂糖を多く与えられている子供に落ち着きが無いことは、歯科医師なら誰でも経験から知っています。落ち着いた子供に育てたかったら「小学校に上がるまで砂糖を避ける」事が有効です。

砂糖の害についてはここ()にまとめてあります。この内容は大げさではなく、「全くその通り」だと思います。
実は危険!?白砂糖の害が恐ろしい 

私も子供の頃に砂糖を大量に与えられて育ちました。このブログの読者の皆さんも同じだと思います(だって、歯医者のブログを読んでいる人達ですからね)。
私も皆さんも、もう絶対に砂糖を断つ事などできない体(正確には脳)にされてしまっています。
もし、10年以上継続して完全に砂糖の誘惑を断つ事に成功した人(断砂糖)がいたら教えて下さい。本が書けると思いますよ。(18歳から肉類を食べるのをやめて、10年前に完全に断酒した私ですが、砂糖断ちは絶対に不可能だと思います。)

5歳までに砂糖を大量に与えられた人は、「己を知って」砂糖の摂取を極力回避する努力をしましょう。ストレスがあった日などは特に甘いものが食べたいですね。私もそうなのでよくわかりますよ。時々は「ドッカーン」とやっちゃっていいので、とにかく「砂糖は麻薬と一緒」という事だけは頭に置いておきましょう。

私達の世代で、昭和初期の親の代からの悪循環を断って「子供だけはまともに」育てませんか?
え、もう遅いって?
じゃあ「孫だけはちゃんと」で、どう?・・・。

深い言葉

日曜日の学会では経験豊富な60歳代の大学教授数名が、自分の臨床を振り返って反省する事などについて話して下さいました。

先生方は一様に、治療の内容など技術的な事よりむしろ、患者様に対して気持ちの配慮が足らなかったことで起こった事柄が強く心に残っておられるようでした。

東京歯科大学のある教授が「メスで(体に)つけた傷は目に見えるが、言葉で(心に)つけた傷は目に見えない。良く覚えておきなさい。」と講演の中でおっしゃった事が非常に印象的でした。

世の中の「先生」と呼ばれる職業は特にこれを肝に銘じておかばならないと思います。

会社勤めのビジネスパーソンや専業主婦、高校生や中学生はどうでしょう?「先生」に比較すると、発言に対する社会的責任を問われる事は少ないと思いますが、ラインなどでの「死ね」といった言葉などのように、何気ない言葉が想像を絶するほど他人を傷つける事もありますね。

娘の学校では先生が「沈黙」の大切さを事あるたびに説くそうです。
私も何かを発言する前に、しっかり頭を使って言葉を選び「言葉のメス」を振り回さないように自分を戒めたいと思います。また、「沈黙の美しさ」も身につけたいと思います。

ファーストクラスで行ってきました。

春と秋は「学会シーズン」と呼んでいます。

この時期に毎週のように各種の学会が開催され、週末が「大変だけど、ためになる」充実した時間となります。

色々と断捨離して無駄を省く努力をしてはいるのですが、今回は贅沢をして、ビジネスクラスではなく、ファーストクラスにさせて頂きました。

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秋葉原のファーストキャビンというカプセルホテルにはビジネスクラスとファーストクラスがあります。「贅沢は敵だ!」という訳ではないのですが、新幹線も自由席で移動したのでカプセルホテルくらいはちょっとだけ広い所にと思って奮発しました。ファーストキャビン(今回のカプセルホテル)は若い人ばかりでしたが、設備はそれなりに快適で良く眠れました。
それに、若い人に混じって、自分も何となく学生に戻った気分です。

秋葉原は通りも若い人で賑わっています。ストリートミュージシャンの女の子の演奏などもあって活気があります。嬉しがって動画を撮っていたら、コアなファンの男の子に「あのー、すみません。彼女動画ダメなんで。」と東京っぽい言葉使いで注意されました。面白いね。

日曜日は丸々1日学会場に缶詰めで勉強して、さすがに疲れました。

もうすぐ三田に着きます。空気が澄んできたので嬉しいです。

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今日は月曜日。新しい週が始まります。頑張りますね!