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更なる医科歯科連携を!

昨日所用で新大阪にある大阪回生病院に行ったのですが、糖尿病の患者様に対する栄養指導室の入り口に、管理栄養士の先生のお名前と「よく噛む」事のメリットが掲示されていました。

そこには、私達歯科医療関係の人間でも気がついていないような素晴らしい内容が書いてありました。「さすが医科。さすが管理栄養士。プロは大したものだなあ。」と非常に感心して勉強になりました。

ここに書いてある事は7項目とも、即実践して欲しい素晴らしい事です。

特に、お口に入れる量を少し少なくするだけで、自動的に噛む回数が増えた事になる。とか、一口5回だけで良いので多めに噛むようにしてみる。などは今後の指導に応用させて頂きたいと思います。

歯科医療従事者は、自分たちが「咬むことのプロ」だという自信を持っていますが、「井の中の蛙大海を知らず」で、しっかりと医科の皆さんの知見やご意見に耳を傾けるべきですね。
それに、管理栄養士の先生は「噛む」という文字を使っておられます。私達は「咬む」という文字を最初に選択する事が多いですね。この時点で「口と歯を使って食べたものの栄養の事、全身の事に目をやっている」のか、「主に上下の咬み合わせで食べ物を小さく砕く」事に注目しているのかの「視野の大小」が見えてしまいます。猛反省したいと思います。

このような小さな経験からですが、更なる医科歯科連携の努力が国民の健康(病気の予防)に寄与するのだろうと感じました。どういう訳か、医科と歯科の垣根は高く、困難な道ですが「一歩一歩」歩んでみたいと思います。

武士は食わねど高楊枝

私の実家では私が子供の頃に朝日新聞を購読していました。「知識層は朝日新聞を読むんだ。」と父親が言っていたのを覚えています。

その後しばらくして、朝日新聞が家から消えたので父に理由を聞くと、「記者の考え方がどんどん偏って来たので、子供に読ませたく無くなったから止めた。」との事でした。これはもう40年以上前の話です。

最近では従軍慰安婦の捏造報道で評価を下げました。「歯医者はコンビニより多い」というフレーズも朝日新聞の作品だそうですが、歯科医療従事者が努力している場面には一切眼を向けずに、「経営のために必要の無いインプラント治療でお金を稼いでいる」などと、まるで大多数の歯科医師が「お金の事を第一に考えている」かのような論調で、一般人の不安を煽るような報道をしている感があって、良い印象がありません。

その朝日新聞から「インプラント特集にお金を出して病院の名前を載せませんか?」とダイレクトメールが来ました。速攻でゴミ箱に放り込みましたが、お金を得るためなら普段の物言いは棚に上げて何でもありの態度は、尊敬に値しませんね。

武士は食わねど高楊枝という言葉がありますが、マスコミの方も自尊心を持って一貫した考え方を通して下さい。

実は、お金で買えないものなんですよ。

2年前にインプラントを含め、総合的な治療が完了したお客様。レントゲン検査や歯周精密検査を行って全体が安定している事を確認しました。


治療前は歯が少なく咬みにくそうですね。向かって左下の 一番奥に写っている hopeless な歯以外は治療を行うことにしました。


3本のインプラント、顕微鏡を使った根管治療、ジルコニアクラウンなどを行い、とりあえず2年間が経過しました。

「治療完了直後は1日3回以上磨いていたが、最近は朝食後1回だけしか歯を磨いていない。」との事。夜寝る前のブラッシングを必須として、もう少ししっかりとセルフケアーをするようにお願いしました。

「妻にも、あれだけお金をかけて治療したんだからしっかり磨くようにと怒られるんです。」との事。
心の中で「お支払い頂いた治療費の事だけでなく、私が自ら削ってお渡しした、私の魂の事にも気持ちを巡らせて下さい。」とつぶやきました。

私達歯科医師の何割かは、少なくとも私は、「命と魂を削りながら」お客様の歯の修復に取り組んでいます。これはお金に換算できないものなのです。

予防歯科に真剣に取り組んでおられる英保歯科のファミリーのお客様のために歯科医師としての私の人生を捧げる覚悟をした以上、保険治療であっても自由診療であっても同様に真剣に取り組みます。

私の治療を受けた事があるお客様の中には、私が言っている事を解って頂ける方が少なからずおられると確信しています。

お人好しもほどほどにしないとね。

いくら消費税上げても追いつかないよ。これでは。

健康保険が狙われる…外国人受け入れで懸念される“穴だらけ”の実態

健康保険証に写真が付いていないなんて、今の時代「ズルして使って下さい。」と言っているようなものですよ。知人に借りた保険証を使えば、保険に入っていない人でも3割負担で済むようになりますよ。だって写真がないのだから、なりすましなんて簡単です。これまでは良心のある人が多かったので悪用されることは少なかったのでしょうが・・・。

私見ですが、日本の健康保険証は、一日も早く写真入りマイナンバーカードと一体化して、病院で使う度に有効かどうかをクレジットカードのように毎回毎回オンラインでチェックしないとダメだと思います。転職が当たり前の時代に「月一回の確認」って、意味があると思いますか?

写真入りマイナンバーカードを国民全員に配布する事に関して、人権うんぬん言える時代は既に去っているのでは?と思うのですが。今は、高度成長期で人口が増えていた古き良き時代とは違うんです。

今のザルのような健康保険制度を維持するために高い保険料をずーっと払うのは絶対に嫌ですよね。厚生労働省も楽天のように「スピード・スピード・スピード!」と頑張ってくれるかしらね。

 

だんだん進歩してきましたね。

日本でもこのようなイベントが開催されるようになってきたんですね。

スエーデンスタイルの予防歯科に学ぶ

無料でこのイベント、少し次のビジネスに繋げようとしている匂いがしますが、そうであっても、日本の予防歯科の啓蒙に繋がる事なのでとても素晴らしいイベントだと思います。

このような、文化、芸術、スポーツ、教育、などの最新で魅力のあるイベントはたいがい東京(だけ)なんですよね。

ちょっと悔しいね。

実り多い2日間になりました。

学会場内は撮影禁止ですので、開始前の舞台の写真で、その雰囲気を感じて頂ければと思います。
日本の接着歯科材料は世界をリードしています。その最先端を学ぶ事ができるのがこの「日本接着歯科学会」なのです。
朝から夕方までみっちりと、難解な基礎研究から素晴らしい治療例まで数多くの事を学ぶ事ができました。

留守番をしてくれていたスタッフには本当に感謝しています。


大学生時代の恩師にも会えて、思わずセルフィーを撮影しました。

初日の夜には懇親会が開催されます。少しリラックスした雰囲気の中で、知見を増やしたり、新しい友人ができたりする機会となります。


今回はご無理をお願いして、大学生時代に私に接着歯学のイロハを叩き込んで下さった恩師中の恩師、近藤先生と新潟への旅をご一緒させて頂きました。

その後も、思わぬ出会いが続きます。この近藤先生の同級生が新潟県歯科医師会の副会長との事で、懇親会の後、新潟の旨いお酒を御馳走して下さいました。


10年前に断酒をして以来、全くアルコールを口にしていなかったのですが、新潟県歯科医師会副会長がとてもフレンドリーに勧めて下さったので、新潟の「最高の」地酒を少しだけ呑んでみました。どうだったって?そりゃ旨いに決まっていますよ。元々飲める方なんですから。

ホテルの窓から新潟の夜景を眺めながら、地元の多くの人々の温かさに触れて、生まれて初めて来た土地とは思えない不思議な感覚に包まれていました。

帰りの飛行機は雲海に沈む夕日に照らされて黄金色に輝いていました。充実した2日間もまた値千金でした。
また今日から断酒再開しますね。
明日は月曜日で新しい週が始まります。今回学んだ事をしっかりと生かして、ますます頑張ります!

 

接着歯学会 in 新潟

朝5時に起きて7時過ぎの飛行機に乗り、新潟に来ています。私が最も大切にしている学会、日本接着歯学会に参加するためです。2日間しっかりと勉強して、最新の接着歯学を身につけて帰りますね。

 

 

 

先生の歯だったらどうしますか?

※英保歯科では歯科医師が独断でお客様の治療方針を決定することは絶対にありません。お客様の大切な体、お客様のかけがえのない歯なのですから、ご自身で真剣に考えてもらってご自身で決めて頂きたいのです。それまでの過程では何度でも・何回でもプロとしてアドバイスしますし、しっかりと相談に乗ります。

先日、常連の女性のお客様の今後の事について相談するために、レントゲン検査や口腔内写真撮影、歯周精密検査などを行いました。
咬み合わせが原因で歯がすり減ったり割れたりしてきており、お痛みが出てきているのです。

私:「割れてきている歯を少し削って、その歯に負担ががかかりにくい歯の形にしたり、銀歯の被せにして割れるのを食い止めたりするアイデアがあります。やってみて、それでもダメなら神経を取りましょうか。」と説明しました。

彼女:「歯を削るのには抵抗がある。銀歯になるのはイヤ。白い歯はお金がかかるし・・・。」とのお返事で「先生の歯だったらどうしますか?」と聞かれました。

私はしばらく考えて「私の歯だったら、ひょっとしたらいきなり神経を取ってもらって、ジルコニアセラミックの白い被せにしてもらうかも知れません。その後ダメになったら抜歯してインプラントにしてもらうかも。理由は、私は土曜日も毎週仕事をしていて、平日も本当に忙しくて、皆さんのように歯医者に何度も通院する時間が取りにくいんです。自分の歯を犠牲にしてでも英保歯科で皆さんの歯を治療する義務と責任があるのです。それから、自分自身の歯を自分で治療する事はできないのです。英保歯科の治療のように、割れてしまったような歯の神経でも何とか残そうと、接着や防湿の細かい所にまでこだわってチャレンジするような治療を受ける事ができないのですよ。皆さんは時間もあるし、英保歯科があるから羨ましいですね。」と答えました。

彼女はニコニコと笑っておられました。どのようなご希望になるのか、とにかく少し考えてみてと言いました。「ハイ!」とのお返事でした。

こういった正直な気持ちや意見がお互いに遠慮なく言えて、フランクで友好的な会話ができるのは、彼女が長年英保歯科に予防のために通院して下さっているからこそなのです。

お互いに出会ったばかりの関係では難しいですね。

「ローマは1日にして成らず」です。

 

私も定期的に受けています。

今日は休診日でしたが、大阪に行ってきました。天気が良く気持ちの良いお出かけになりました。

私は毎食後と寝る前の1日4回、ブラッシングとそれからフロスもしています。(1日4回ルシェロフロスを使うので、フロスがかなりのスピードで減って行きますが、虫歯になるともっとお金と時間がかかる上に、虫歯になった歯は元には戻せないので安いものです。)

そんな「完璧主義(が好きだけど実際には大したことのない)」の私ですので、日頃のプラークコントロールは相当上手にできているのですが、今日は衛生士の先生に「歯のお手入れ(メインテナンス)」をしてもらいに行ってきました。私が休みの日は英保歯科の優秀な歯科衛生士の先生もお休みですので、いつも大阪の友人の歯科医院まで行っております。

プロ(歯科医師)の私でも、必ず年3-4回は歯科衛生士の先生にお手入れをしてもらいます。
皆さんが歯科衛生士の先生のお手入れを定期的に受ける重要性・必要性に気が付いて頂けると思います。

OKINAWA(オカナワ)

中学の頃に「POPEYE」という雑誌に出会って以来、アメリカ(西海岸)に憧れていた。

ところが、母親の教育方針で、高砂にある丸坊主強要の軍隊式教育が売りの中高一貫校の寮に入れられてしまった。どう考えても自分の性格に合っていなかったのだが、厳しい母親は絶対に退学を許してくれない事が分かっていたので、「辞めたい」と口にすることすらできなかった。思い出したくもない暗黒の6年間だった。

その後、岡山大学に入って親の監視からも解放され、「よし!自由だ!本来の自分に戻るぞ!」と、思いっきり長髪にして、真っ赤な中古車を買って、サーフィンを始めた。岡山は瀬戸内で波が全くないので、ウインドサーフィンという選択肢になったが、これがまた楽しかった。

短波が受信できるラジオを買ってアパートのベランダにぐるりとアンテナを張り巡らせて、夜中になると岩国から飛んでくるFEN(極東放送)という米軍の放送やサイパンから飛んでくるノイズまみれの英語の放送を必死になって聞いていたなあ。

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沖縄の米軍基地は「コザ市」という所(今の沖縄市)にある。1980年代のコザ市はアメリカの空気がして大好きだった。夏休みには(金が無いので)大阪南港からフェリーの4等船室で24時間以上かけて沖縄に行って、コザの近くの民宿に泊まってウインドサーフィンをしていた。
そうそう、小さなラジカセを持って行って、民宿で米軍放送のFMをカセットに録音して持って帰ったなあ。ここの民宿のオーナーさんもアメリカ大好きオヤジで「好きなように沖縄をドライブしてこい。」と無料で自分の車を貸してくれた。保険にも入っていなかったのに、良い時代だった。

沖縄に行った時には必ずコザ市のバーに行って米軍の連中と話をしていた。日本なのにドルが使えて、キャッシュオンデリバリーで、日本語は誰も喋っていなくて、MTVが流れていて、まるでアメリカに来ているみたいだった(実は、大学卒業まで海外に行った事がなかったので、勝手にそう思っていた)。当時の私の英語の発音は全然ダメだったけど、若さ故の勢いで今よりはるかにベラベラと喋っていた。それから、喋り言葉で通じない時に使った筆談では、受験勉強で習得した「完璧な文法とスペルと難しい単語」に米軍の兵士がビビりまくっていてとても楽しかった。

そこで知り合った空軍の兵士と意気投合して米軍基地の中に連れていってもらったことがある。基地へ向かうタクシーの中で彼が私に何か聞いてきたが理解できなかった。タクシーの運転手の地味なオッサン(日本人)が「基地ではバーでミュージックビデオが見たいか、他に見たいものがあるかと言ってるよ。」と、この地味なオッサンが完璧に英語を理解しているのを知って愕然とした。

基地のゲートでは街でナンパした日本人の女の子を連れて入る兵士の車がいたりして面白かった。私も名前を書かされたりしたが、ゲートの黒人兵士はとてもフレンドリーだった。
基地の中は完全にアメリカそのもの。大きなジムやその他の巨大な施設に圧倒された。
ビールを奢ってやると、基地内のバーに連れていってもらった。笑顔の可愛いいウエイトレスはフィリピンから来た女の子だった。そこでは「珍しい日本人の若者(私)」が沢山の兵士に取り囲まれて質問攻めに。「柔道と空手とどっちが強いんだ?」とか、色々聞かれて、必死になって答えていたけど、正直あまり通じなかったように思う。でも、楽しかった。

見たこともないビールを奢ってもらって、その空き瓶を「記念に持って帰ろう」と、ぶら下げて基地内を歩いているとアメリカンパトカーが追いかけて来て焦った。もう真夜中だったと思う。ポリスが車から下りて来て近付いて来た時は緊張したなあ。職務質問をされて、「中身が入っている酒瓶を基地から持ち出すのは(密輸扱いになるので)ダメだが空き瓶ならOKだ。」と言われて無罪放免。ホットした。

今から思えば、全部英語で話していたんだから、「若い頃の勢い」って凄いよね。

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数年前に家族で沖縄旅行に行った。学生時代の経験があったので、とてもワクワクしていたのだが、モノレールができたり、イオン系のスーパーができたりしていて風景が一変していた。
20年以上経って、沖縄が「OKINAWA」(米軍の連中はオナワと発音する)ではなく、ただの「沖縄」という日本の地方都市になってしまったことを悟った。私の大好きなアメリカの空気はもうそこにはなかった。

家族で市内を移動する時に乗ったタクシーの運転手に話しかけた。「米軍基地の中に入ったりできるんですかね?」「米軍基地!?とんでもない。入りたい人なんかいないし、米軍には迷惑しているんですよ!」
・・・。この運転手さんは英語も喋りそうにないなと思った。

そして、当時聞いていたFENは最近AFN(American Forces Network Pacific)という名前に変わったらしい。

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今、スマホアプリ、Smart RadioでAFN Okinawa(Surf 648)を聴いているところです。【 Google Play:https://goo.gl/FZGDEy 】