体重の3倍

歯科の3大病は「虫歯」「歯周病」「咬み合わせ病」です。
咬み合わせ病には「歯並びが悪い」だけでなく「寝ている間の無意識な歯ぎしり・食いしばり」があります。
寝ている時の歯ぎしり・食いしばりは、歯に体重の2〜3倍の荷重をかけると言われます。例えば、体重60kg の人なら180kg の荷重が歯にかかっていると考えてみて下さい。
長年、毎晩毎晩それが続くと、あの硬い歯でも耐えられません。少しずつクラックが入って、そしてある日突然、何の前ぶれも無く「バキッ!」と。

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一番奥の歯(7番・12歳臼歯)が突然割れてしまって来院されました。寝ている間の歯ぎしりや食いしばりが原因である事を上手に説明しなければなりません。

このように、虫歯でも何でもない歯が突然割れてしまうのですから、患者さんは訳がわかりません。
ストレスの多いビジネスパーソン、それも昔で言う「中間管理職」的な方に多く見られるように思います。
治療としましては、夜寝る時にマウスピースを入れて頂いて、歯を守るようにします。これも「予防歯科」と呼んでよいのではないでしょうか。

ナイトガードが身代わりとなって歯を守ってくれるようになりました。

この方はナイトガード(マウスピース)が身代わりとなって歯を守ってくれています。
ナイトガードが歯ぎしりでボロボロになっているのがわかりますか?