Hiro のすべての投稿

京丹波に小旅行-瑞穂の道の駅にて

昨日は暖かかったので帰宅後NBox+の洗車をして、診療所の屋根裏部屋に置いてあったマット(約15年前にタチブキで買ったもの。奇跡的に断捨離されずに生き延びていました。)を後席に敷き詰めて、寝袋に入って子供と遊んでいました。

投資ゼロ円の冷気対策なのですが、思った以上に暖かく快適なのでビックリ。これなら憧れの(電気毛布無しで頑張る)「男の車中泊」も夢じゃ無いかも知れません。

全国のお父さんの憧れ、一人になれる移動秘密基地が整いつつあります。快適過ぎて、家に帰らなくなってしまいそうで怖い。

今日は特に予定も無いので、どこか近場の道の駅まで小旅行してみようと思って176を北上し始めました。

近くて良さげな丹波篠山のおばあちゃんの道の駅は人気が出過ぎて現在規模拡大工事の為に臨時休業中との事。それならと、次に良さげな京丹波の瑞穂の道の駅に行って見る事にしました。

折角だから下道を走って地域の雰囲気も楽しんでみる事にしました。

着いた着いた。想像していたよりかなり小規模な感じ。でも、空気が澄んでいて冷たくて気持ちいい。大阪から志賀高原にスキーに行く途中の、あの空気の変化です。
ショップに入ってみようっと。
凄い。
頑張ってる。
スイーツまで頑張ってる。
やるな~。
お酒まであるなんて。
丹波ワインまであるぞ!シャドネがある。

京丹波のイメージがググッと良くなりました。来てみて良かったです。

何も遠方に出かけなくても近場に楽しめる場所がある、三田って本当に良い所です。

家族でグアムの南部をドライブした時はトイレを貸して貰える場所が無くて困った事を覚えています。

こちらのトイレはとても綺麗です。行程でもセブンイレブン等のお手洗いが拝借出来ますし、国内でこのような小旅行をする時には、日本はインフラや安全において世界で例を見ない程良い国だなと思いました。車中泊していて強盗に襲われるリスクが無い国なんてきっと日本だけでしょうから。

こんな感じでブログを書いております。雨の音と匂いが心地良い。

ふと思ったのですが、三田には何故道の駅が無いんでしょうね?

Nobel Biocare の X-Guide を体験!

歯科医療は日進月歩。インプラントの世界も例外ではありません。
英保歯科で20年前にインプラント治療を始めた時、豊富なエビセンスに裏打ちされた安全な製品を使いたいと思い、ブローネマルクシステムを採用しました。それ以来、現在に至るまでずっと、英保歯科で使用するインプラントは 100% Nobel Biocare 社の製品です。システムの洗練度が超一級ですから、他社の製品を使う気にならないというのがその理由です。

その Nobel Biocare 社がとんでもない製品を開発し発表してくれました。それは、X-Guide という手術のナビゲーションシステムなのです。
X-Guide は手術中にドリルの位置をリアルタイムに追跡するダイナミック3Dナビゲーション・システムで、インプラント埋入方向、角度、そして深さの精度と正確性を向上させることができるとの事です。

SFのような世界で、にわかには信じられない程です。
Nobel Biocare 社がこの X-Guide を学会場に持ち込んで、手に取って使ってみる機会を与えてくれていました。体験コーナーには長蛇の列が出来ており、黒山の人だかりであった事は言うまでもありません。

学会のプログラムが全て終了し、会場を去る前にノーベルのブースに挨拶に寄りました。私が長年 Nobel Biocare のユーザーである為でしょうか、いつも世話になっているスタッフの関澤様が「英保先生、15分程お時間があったら是非 X-Guide を体験してみて下さい。」と声を掛けて下さいました。

私の手元のドリルの位置が上方の読み取り装置によって『完璧に』前方の画面上に表示されています。その精度の高さには驚くばかりです。20年前は勘と経験を頼りにやっていたオペが、計画した通りに安全迅速に出来てしまうのです。

恐らく最後に特別枠で体験させて頂けたのだと思います。撤収の時間が来ていたでしょうに、本当に有難う御座いました。

現在はシロナ社の社員である遠山さんとの再会を喜ぶ。彼は元 Nobel Biocare の社員で、その当時本当にお世話になった「恩人」です。

私達歯科医師は、企業の研究者の方々の地道な研究開発や、彼ら外回りのスタッフの新製品に関する正確な情報提供や使用方法などの的確なインストラクションのお陰で最新の治療方法を安全にお客様に提供する事が出来ています。本当に有難い事です。

英保歯科のスタッフには「業者さん」と呼ばれる彼らに対し、心からの感謝の気持ちと最大限の丁寧さを持って接するようにと、日頃から口酸っぱく指導しております。

インプラント学会に参加

今日は祝日ですが忙しかった。
午前中はZOOMで岡山大学歯学部同窓会兵庫県支部の学術講演会に参加しました。
12時に終了して昼食を済ませるとすぐに、我が愛車NBOX+に飛び乗って大阪国際会議場へ向かいました。
午後はインプラント学会に参加して特別講演と専門医教育講座を受講するのです。

流石に医療系の学会です。リアルサイトでの開催でしたが、感染予防は徹底しておりました。
特別講演は耳鼻科医、教育講座は口腔外科医の講演でした。とても勉強になりました。
岡山大学の後輩、都築正史先生が学会発表されていました。岡大の誇りです。パチパチ。

耳鼻科や頭頚部外科など、隣接医学の知見をアップデートする事が出来ました。実りの多い素晴らしい一日となりました。

FARM CIRCUSで神戸イルミナージュ開催中

今日明日と英保歯科は2連休です。明日は朝から国際会議場で開催されるインプラント学会に参加の予定で、久々のリアルサイト学会にワクワクしております。友人の先生方の元気な顔が見れるかな。

今日は一日リラックスして過ごしており、昨日ダイソーで買った300円の高級アルミシートをNbox+の後席に敷き詰めてみたりして遊んでいます。

寒い季節の夜間に、車中の寝袋で過ごすのはどんな感じか(耐え難い寒さなのか)体験してみようと思い、夕方から近所の道の駅に来てみました。

車で10分の所にこんなお洒落な道の駅があるなんて、何て幸せ。
でもここは基本的には車中泊お断りだそうです。近くの有料道路を走る車の音も気になるし、車中泊なら篠山の方に行った方が良いと思います。
イルミナージュ開催中で、ヤングマンの英語バージョンが景気よくガンガン流れていました。
明日は祝日とあって、閑散とはしていません。良かった、良かった。
入場料1500円との事でチラッと見学だけ。カップルは皆、入場されていました。素敵な思い出になりそうですね。

ドイターの寝袋に足を突っ込んでボーッとしているのですが、段々と冷え込んできたのでそろそろ撤収しようかな。出来れば電気毛布等を使わず、最低限のギアでやり過ごす「男の車中泊」を実現したいのですが、若い頃のようには行きそうにないわ。

モンベルの寝袋を買おうか思案中。車中泊というより、たまの車中現実逃避にしか使わないから、もったいない気がして踏み切れないでいます。

日本万歳!

私のブログ(性格)の良き理解者 Y さん。国際的な経験とグローバルな視野を持ったビジネスパーソンの彼は、関学の運動部の部長に選ばれる人格を併せ持つ、本当に素晴らしい方です。

私がブログで「人間は経済活動と称して、ろくでもない事しかしないから、いっそのこと禅宗のお坊さんよろしく無になった方がマシ」みたいな事や、チマチマした事に文句ばかり書いていても、いつも優しく見守ってくれております。

昨日、そんな Y さんに LINE で下のような日経新聞の記事の切り抜きを送って「ガソリンエンジンで発電機を回す方式でリッター100キロメートル位走るような車を日本のメーカーに作って貰いたいです。」と意見しました。

ガソリンエンジンの開発が終了だなんて。まあ、インターネットの出現によって役目を終えた機器も数え切れないか。

ハイブリッド車はいつから「悪役」になったのか正義の味方「EV」をめぐる2つの大きな誤解
江田 健二 : RAUL代表取締役(東洋経済オンライン)

それから、↑この記事に共感を覚え、「EUの完全EV化計画は頓挫すると思いますが、どう思われます?」とも聞いてみました。

すると、

「後進国や不便な土地にはハイブリットがまだまだ残ると思うのですが、個体電池等バッテリーの圧倒的進化が、EVのエリアを限りなく広げていくのではないでしょうか。5分の充電で、1000km走れ、その電力は水素から作る、そんな世界がもう見えているのではないでしょうか。」
「大手企業が、川崎重工と三菱重工の水素発電用のタービンを使った水素発電を開発しようとしていますが、とてもリアルで手が届きそうな実感でした。課題ももちろんあるのでしょうが巨大な水素用タービンでガンガン発電出来たら凄いし、それで車が走ったら最高ではないでしょうか。わざわざ個々の車の中で水素を反応させる必要はないのです。電気には色が無いので、石化由来の発電と同じような供給インフラを使い、次第にそのシェアを増やしていくイメージ。とてもリアリティを感じます。よって結果的に世界のEVは自動化・シェア・環境の3つを進んでいけるのではないでしょうか。日本の大手重工も、輸出する気満々です。」

という素晴らしく前向きな返事が返って来ました。彼の実務から得られた情報に基づいた前向き意見で気分がパッと明るくなりました。有難う御座いました。

私が中高時代を過ごした高砂にある工場でこのような機器の開発がされているようです。凄い。原子力発電に代わって日本発の水素発電プラントが世界中で使われて、地球温暖化が止まったら、どんなに素晴らしいでしょう。

診療所に籠ってチマチマ歯を削っている者や実験室で研究ばかりしている理系のオタクはどうしても視野が狭くなり唯我独尊になりがちです。Yさんのように全く違う世界で経験を積まれた方とお話させて頂けると、多くの学びや気付きに繋がって本当に有難い事だと思いました。

英保歯科のお客様、スタッフ、出入りの業者さん、宅急便屋さん等々。私が出会う事ができる全ての方々も又、私に多くの学びや気付きの機会を下さっているはずです。それを自分の人生に活かすも殺すも自分次第です。

Y さんのメッセージによって「私はもっと謙虚になって周囲の人の生き方から学ぶ姿勢が必要だ。」と反省させてもらえました。そして、「日本人も頑張っているんだ。」と解ってとっても元気が出て来ました。Y さん、ご指導有難う御座いました。

脱炭素社会を目指すとは言うが・・・。

昨日 NIKKEI SDGs FESTIVAL に申し込んだお話をしましたが、脱炭素社会の構築は次世代の人間が生き延びてゆける地球を残す事が目的です。4人の子供を持つ親としては、我が子を含む次世代の人達が苦しまずに生存できる地球であって欲しいと心から願います。

その為には想像を超えたイノベーションを起こす必要があるのですが、それを実現できる人材が日本にいるのでしょうか?

日本の大学は、いつの間にか8割が文科系の学生になっているそうです。イノベーティブな技術開発を残りの2割(理系)のうちの優秀な人材(例えば上位10%)に頼ろうとするならば、たった2%の優秀な理系の人間の能力に98%の人間が依存し、傍観しようとしている国になっていると言う事です。

会社内で理系の人間の地位や待遇を上げて若者が理系の大学を目指す環境を整えないと日本の技術力は衰退の一途なのですが、企業での「技術者の飼い殺し」状態は改善の兆しがないので、日本に於いて優秀な理系の人間が能力に応じた正当な報酬を得るには医学部に行く以外選択肢が無いという異常事態が続いています。

実際に英保歯科のお客様の中にも高校のクラスは理系だったが親の勧めて文系の大学に進んだ子が何人かおられます。今の日本社会を見ていると自分の子をそのようにしたい親心は良く理解できます。

優秀な理系人間が育つ環境が整い、脱炭素社会を実現する革命的なシステムを開発して世界中に輸出し、世界中からの尊敬と正当な報酬を手にするような国になる事を祈ります。SDGsの講演会で「演説するだけ」の人ばかりではダメなのです。

NIKKEI SDGs FESTIVAL に申し込みました

新聞を購読している家庭も少ないと思いますが、我が家は日経の朝刊と毎日中高生新聞や小学生新聞をとっているので化石のような家庭ではないでしょうか?とっている新聞は、読売→産経→日経と変遷して日経に落ち着いています。日経は電子版も追加料金なしで読めるようになりましたし、支払いがクレジットカードでできるので販売員の訪問に繋がる事がありません。気楽で有難いのです。

日経新聞を無意識にペラペラめくって眺めているだけなのですが、毎日毎日それをやっていると何となく「世の中の流れ」を感じる事が出来ます。SDGsはこの地球上で人類が存続していく為に避けがたいトレンドです。

日経IDを取得(無料)すれば誰でも参加できます。

今回、NIKKEI SDGs FESTIVAL に WEB で参加できるという事なので申し込んでみました。平日の昼間なので診療があって全部は聞けませんが、出来る範囲で参加してみようと思っています。

私みたいな歯医者より、一般の仕事をされている方にこそ参加して頂いて、地球や日本の将来を考えて欲しいですね。

ちなみに歯科領域における究極のSDGs戦略は「正しい生活習慣による予防歯科」です。予防さえすれば何もいらないのですから。極限まで頑張ればフッ素すらいらない。

彼の食生活習慣は「悪い」ものだったのでしょうか?ジャングルから出てきた時の小野田さんの、この綺麗な歯を見て、色々と考えさせられます。

私、具志堅用高さんと似ている?

白陵は正課で柔道があったのに加えて、自分もなんちゃって柔道部だったので、結構 YouTube で武道のチャンネルを見てしまいます。実戦的な格闘技に興味があり、石井東吾先生のジークンドーや坂口拓の「拓チャンネル」などを見ては「凄いな。今からでもこんなに強い男になりたいものだ。」と思ったりしております。

そんな感じであちこち見ているのですが、ボクシング界のレジェンド、具志堅用高さんにはこれまで「ちょっと間の抜けたおじさん」みたいなイメージを持っていたのですが YouTube でその純粋な人となりを知ってファンになってしまいました。

女子格闘家が具志堅用高さんの前で号泣した理由 ←これを見ると具志堅さんのファンになっちゃいますよ。

石井東吾のボクシング、具志堅用高さんの忖度なし評価がとんでもないことに ←具志堅さんの純粋さが伝わってきます。

具志堅さん。優れた技術を持った人に出会った時に、年齢や自分の経歴を忘れて教えを乞う姿を見て、自分もそんな感じだと、共感。

実は私、5月に開催されるセミナーに申し込みました。講師は私より一回り以上も年下の岡山大学の後輩の先生ですが、後輩に教えを乞う事など全然恥ずかしくありません。むしろ新しい技術が身に付くワクワク感で待ちきれない程です。

自分が大切にしている世界が広がりそうな予感がする時の私のリアクションはきっと、このビデオの具志堅用高さんのリアクションに似ているんだろうと思いました。

今では具志堅さんのことを「ちょっと間の抜けたおじさん」じゃなくって「何歳になっても道を求めようとする、似た者同志」だと思っております。

歯にも疲労破壊が起きます

今日は土曜日。一週間で一番忙しい日で今日もフルブッキング状態です。でも、午前中に80歳の女性のお客様から「歯がひどく疼くので、何とか今日診てもらえませんか?明日は日曜日だし。」という電話がありました。彼女は20年以上年3回の予防にずーっと真面目に通院されている方です。「先生、何とかしてあげられますか?」とスタッフ。「ロイヤルファミリーメンバーだろ。当然診させて頂きますよ。」

という訳で、特別に私のお昼休みの時間に来て頂く事にしました。これで今日も昼抜きかも知れない。頑張ろう・・・。

お口の中を拝見すると・・・。

痛みの原因は虫歯ではなく、歯が割れてしまっているせいですね。80年も使っているのだから、そんな事が起きても当然ですね。黄色で囲んだ所にクラックライン(破折線)が見えます。
下の歯が噛み込んで歯を割る方向に力がかかります。このベクトルが80年間もかかり続けているんだ。そりゃ割れる事もあるよね。
やむを得ず削ってみたのですが、内部の深い所まで破折線が存在しています。割れ目が神経まで到達してしまっているのですから、そりゃ「突然痛い」はずだわ。
こちらは40歳代後半の男性の歯。7番が抜けたまま放置しているので手前の歯の負担が増大しています。黄色の矢印のあたりをバキバキに壊してしまっているのが解りますか?歯は滅茶苦茶な使い方をすれば壊れるものですが、具合が悪くなるまでそんな当たり前の事すら意識できないのが人間。でも、誰かが説明したり教育したりする事によって簡単に気が付きます。人間はバカじゃないから。

歯は噛んだり喋ったり笑ったりする時に使う道具です。一生歯で苦労する事無く過ごしたいならこの道具を85年以上間使い続ける「工夫」が必要です。いたわって大切に使わないといけません。いたわらずに使って歯を壊してしまってから買おうと思って、いくらお金を積んでも売ってくれる人はいません。車や家と違うのです。

「硬い食べ物が大好きで思いっきりバリバリやっちゃう。やめられないわ。」「夏は氷をバキバキ噛むよ。長年やってる。」「前歯で栓を抜く事ができるんだ。凄いだろ!?」←自己責任で好きになさったらよろしいが、後悔のないようにね。

現代人は歯を90年近く使おうとしています。縄文時代の人間の倍以上の期間です。宝物のように大切にして、いたわっていたわって使っても、それで丁度良い位なんですよ。若いうちに虫歯にするなんて、如何に恐ろしい事をしているか解って頂けます、よね?

さようならHONDAさん、かも。

昨日の木曜日、生産終了がアナウンスされてから人気爆上がりの S660 の契約書の変更をしてもらうために三田のHONDA さんに行って来ました。最後の最後の生産ロット650台の1台を売って頂けるようになったので、とりあえず追加購入させて貰う事にしたのです。物欲コントロール中、断捨離中の英保先生らしからぬ行動でしょ?S660 はそれほどまでにメカ好きの理系人間の琴線に触れる、拘りが詰まりに詰まった車なのです。

でも、実は非常にモヤモヤして複雑な気持ちで出向いたのです。

その理由は、先月、ホンダさんで S660 の車検を受け、その翌週に兵庫トヨタさんでシエンタの車検を受けたのですが、その経験から企業やショップの哲学の違いを体験したからです。

今までにこちらの三田のHONDAさんで2回車検を受けたのですが、どういう訳か、1回目は口約束で聞いていた金額より4万円程、2回目は倍以上の金額を請求されました。彼等の名誉の為に言いますが、車検当日、事前にお勧めの点検や部品交換等を説明してくれて、良くわからないまま「じゃあ、それで。」と私が言った結果なのです。でも、私はまさか請求金額が倍以上になるとは思わなかったのです。
その一方で、兵庫トヨタさんは車検当日に私の希望を聞きながら見積もりをしてくれて、それと1円も変わらない額の請求がされました。

今日HONDAさんの私の担当の方にそのいきさつを詳細に話し、「こういったビジネススタイルはHONDAという企業の方針なのか、それともこの三田店の店長の方針なのか、教えて頂けませんか?」と質問しました。「こういった経験は、今回売って頂く新車の S660 に対する愛着や、HONDAという企業に対する愛情にまで影響が出てしまいます。次の乗り換えの時にもHONDAの車を買おうと思うかどうかにも関わってきます。言っている事が解りますか?」と。若い彼は真剣に耳を傾けてくれました。

豪華な雰囲気を保つ為には経費がかさむ。そうすると上からは「売り上げを伸ばせと」命令が出る。そして無理した結果信用を失う。長期的にはマイナスだ。私が経営者だったら違う戦略を採るな。

私が可哀そうだと思うのは車を設計したり組み立てたりしている現場の人達です。一生懸命体や手を動かし、汗を流して良い車を作っているのに、経営陣の考え方や哲学と、その影響を受けたホワイトカラーによって、ブルーカラーである現場の人達が精魂込めて作った作品の輝きが一瞬にして消えてしまうのですから。

私にとって、車の魅力とはその車自体の魅力だけではありません。それを設計した人の拘りに想いを馳せたり、組み立ててくれた人の丁寧さに想いを馳せたり、ハンドルの皮を丁寧に縫製してくれた女性の事を想ったり、そして営業の人達の誠実な人柄を通して企業の哲学に敬意を持ったりする事によって、その車の運転席に座っている時の幸福感が出てくるのです。皆さんは違いますか?

現在の心境は微妙で、次の車検は(大学生のアルバイト男の子が一生懸命、本当に一生懸命にエアーの突き方を教えてくれた)ウッデイタウンのガソリンスタンドでお願いしてみようかと思っています。
このバイトの男の子は車検のチラシも渡してくれました。「値段はどうなの?」と聞く私に「正直、そんなに変わらないと思いますが、ガソリンが2円引きになるのが売りみたいです。」とも答えてくれました。誠実な子だ。気に入ったよ。

大好きと思うか、冷めてしまうか。これは感情であって理尽くめで考える事ではありません。私が経営する英保歯科に於いても今回の経験を肝に銘じて運営して行こうと思います。