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歯医者はコンビニより多いけど・・・
歯科医院がコンビニより多いと朝日新聞(だったと思う)が表現してから、「歯医者は掃いて捨てるほどいるので、歯科のサービスは余剰になっていて、これからもずーっと、必要な時にはいつでも、いつものように数千円位で治療を受ける事ができる」と思っている人が少なからずいます。あなたはいかがですか?
日本の保険の歯科医療費は政治力の関係で、非常識に低く抑えられています。欧米など日本と同様の経済状況の国と比較して、10分の1から20分の1という異常さです。
ですから、歯科医師はもちろん、歯科技工士も、歯科衛生士も、スタッフも疲弊してなり手がなくなってきています。
その一方で、私も含め、まともな仕事がしたい歯科医師は保険での治療に見切りをつけはじめました。数千円でできる仕事は、しょせんその程度なのです。「適当に治療して、悪くなったら抜いて入れ歯。」昭和30年代と全く同じ事をしている、そのような保険の治療は今の時代には合いません。
歯を守りたいと本気で願う、向上心の高い歯科医師は、そんなバカみたいな事をしたくて歯科医師になったのではないのです。
技工士さんも全く同様です。衛生士さんも同じです。
日本の歯科技工士の惨状はコチラ
何年か後、日本に歯科医院が山ほど存在していて、あなたの歯が痛くなって、有効な国民健康保険証を持参しているのに、先生が「もう保険の歯の治療はできないんです。保険の仕事を引き受けてくれる技工士さんが日本に存在しないので。残っている少数の技工士さんは技術を経済的な形で評価してくれる患者さんの仕事だけ引き受けると言っています。私達歯科医も、歯科衛生士もスタッフも同様です。」と悲しそうに言っている。信じられないあなたは何軒もの歯科医院を訪ねてみるが・・・。
そんなこと、あり得ないですよね。これからもずーっと3000円くらいで歯の治療が受けられるはずですよね。だから予防なんて考える必要がない。???
私は子供の歯をしっかり予防してやろうと思います。もちろん自分の歯も。
ブライアン・イーノ
Rolling Stone Web 版で、「ブライアン・イーノ、イスラエル大使館後援のイベントでの楽曲の使用を拒否」という記事が載っていた(友人の紹介で知った)。
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立派なアーティストだね。こういうカッコいい人間になりたいになりたいね。
自分は一匹狼の自営業者だから実状は知らないけど、日本の会社という組織で働くサラリーマンの人達は、毎日毎日自分の意見を押し殺す訓練を受けているようなものじゃないかなと感じる事がある。
退社後、上司に付き合って飲みに行かされる事を自由に拒否できるような国になったら、自分の意見を持つような頭が働きだすし、翌日の生産性も向上して、もっとビジネスで世界と戦えるようになると思うのだが、当たっているかどうかはわからない。
宮古島に行ってきました。
夏休みの終わりに家族旅行で宮古島に行ってきました。
関空から直行便で2時間少々と、小さな子供にも我慢ができるフライトです。雰囲気はまさに沖縄の離島そのもの。
今回は高2と小6の娘と3人でダイビングをしたり、小2の息子とシュノーケリングをしたり、3歳の息子とプールで泳いだりしてかけがえの無い時間を過ごす事ができました。

マンゴー王国というキャッチがあるくらい美味しいマンゴーが採れるところです。本当にマンゴー三昧でした。



だいたい5回ですって・・・。
皆さんは、歯が虫歯になったら、歯医者に行けば必ず「治して」もらえると思っていませんよね?
どんな優秀な歯医者でも、元の状態に「治す」事はできません。所詮「虫歯になった所を修繕して延命する」事しかできないのです。
では、歯は何回でも修繕して一生使えると思っていませんよね?そんな事が可能なら、歯を抜かないといけないという事には一生ならないはずです。
悲しい事に、1本の歯はだいたい5回ぐらい修繕を繰り返すと、終わりになるようです。そのような統計が出ているそうです。
はじめは虫歯で詰める(1)。また虫歯になってもう一回、大き目につめる(2)。また虫歯しちゃって神経を取ってかぶせる(3)。また虫歯になってもう一回かぶせ直す(4)。最後に根っこの治療をやり直してもう一回被せる(5)。その次は、もう繰り返しの修繕で土台の歯がボロボロになってきているので、抜くしかないという事になります。
小さな虫歯の時から、保険のファスト治療ではなく、ちゃんとした治療を受ける方が、結局は賢明な選択である事に間違いないと思うのですが、皆さんはそれに気がつかれますか?
岡山大学歯学部出身の先生方と共に
TEDx Kobe Salon

木曜日の夜に三宮でTEDx Kobe Salon というイベントが開催されました。
50人以上の参加者が、4つの厳選されたプレゼンテーションのビデオを見て、それについてチームで討論をするという企画です。
普段出会う事の無い職業や年齢の方と、地域を良くして世界を平和にするという目的のために、何ができるかといった事について話し合います。
念のために言っておきますが、思想的には左右の偏りは一切なく、もっと知的レベルの高い視点から俯瞰して物事を考えています。
若い方の考え方に耳を傾ける事に集中してきました。自分と違うGenration がどのような価値観を持って、どのように考えているのかを知る貴重なチャンスなのです。
そろそろ気が付いて。
厚生労働省のエライ人達は、最近は歯科の往診に興味が湧いているようです。「今ではコンビニよりたくさん歯科医院ができて、歯医者が余っている。歯科医師国家試験を難しくして歯医者の数を減らそうとしているが、まだまだ余っている。 私達は頭いいので、現場なんか行かなくても何でもわかるぞ!そのエライ私達が統計のグラフを見ると、国民の虫歯の数は激減しているので、もう普通の外来で歯医者にさせる事は無くなってきたようだ。大成功だ。国民の歯の健康は俺様達のお陰だ。
それから、聞いた話によると、在宅の寝たきりの方などの歯の治療をすると、ちゃんと食事ができるようになって、元気を取り戻すので、医科の医療費が抑制できる!らしい。暇を持て余している歯医者を往診に行かせよう。やっぱり俺達って頭がいい!」という素晴らしいアイデアを思いつかれたようです。
でも、医療費抑制が大前提ですから、歯科医療費の総額を増やす気はさらさら無いので、普通の外来の歯科医療費を削って往診をする歯医者に報酬(お金)を大目に払いますよと、お役人様がお決めになりました。最近の出来事です。
具体的には、全く往診に行かない歯医者は普段の診療の報酬も低くしますよ。という事に決まったのです。
困っておられる患者さんのために往診・訪問診療する事はとても良い事だと思います。問題なのは、お金だけがモチベーションになって動いている人が少なからずいる事と、今回も治療中心の後手の政策という過ちを犯している点です。
訪問診療をまじめにやっておられる歯科医師や衛生士をたくさん存じ上げております。献身的で本当に立派で頭が下がります。本当に頭が下がります。
でも最近、往診をしたい歯医者や衛生士が妙に増えてきました。往診専門という歯医者や衛生士も増えています。これらの先生や衛生士が全員、倫理的にしっかりした考えを持って、まともに治療してくれていると信じたいものです。
それから、確かに平均すると虫歯の数は減っていますが、グラフに現れているのは、例えば三田の子供と、尼崎や大阪の子供の平均値なのです。まともな食事ではなくジャンクフードばかりで歯がボロボロになっている、悲惨な状況の恵まれない子供がまだまだいるのですよ。2極分化の平均値だけを見ていると何も読めませんね。分布も見ないとね。
今すぐに予防歯科にしっかりと予算配分をしても、20年後にやっと結果がでます。まだ全く始まってもいませんが。今回も大切なのは予防ではなく往診だそうです・・・。まだ予防ではなく治療主体で行くようです・・・。
予防歯科にしっかりと予算配分をして20年間我慢して結果を待つ事が必要です。
本気でまともな事をしようとするなら、日本の歯科医師の数は余っているどころか、足らないほどですよ。余っているなら何でこんなに歯で悩んでいる人が多い訳?
お役人様も、少しは現場の人間の話に耳を傾けて欲しいものです。