Hiro のすべての投稿

手術はもう始まっている

チームの矯正歯科医から、「矯正で前方の歯を1.5mm後方に移動した時に、インプラントの上に作った歯がピッタリサイズになるような位置にインプラントを埋入して下さい。」というオーダーが来ていました。難しい注文です。
今日はその難しいインプラントのオペがあったので、昨夜から飲食を節制して、夜9時には布団に入って心と体の準備をしておきました。
今朝は(2㎞だけですが)徒歩で通勤して、冷気で頭を冷やすと同時に体の血液循環をアップして、手術中の集中力が欠けないように万全の準備をして手術に臨みました。

最近は歯科でもCTによる診断が普及しております。英保歯科の関連の歯科医院にも最高機種のCTがありますので、必要に応じてCTを利用しながらデジタル診断とデジタルの治療計画を立案する事が多々あります。本日の手術もそうでした。

デジタルナビゲーションでオペをするのは、運転で例えると「カーナビの言う通りに運転する」感じで、ほとんど頭を使う必要がありません。最初に計画した場所に寸分たがわずインプラントを埋入する事ができます。でも、カーナビって時々「何でこんな道を通らせるねん!」という事があるでしょう?

アナログで頭を使いながら手術の経験を積んでいくと、「このままナビの言う通りにしたらかえって良くないな・・・。」という局面に出会う事がしばしばあります。そういった事に手術中に気が付いたり、微調整したりするためには、集中力が必要です。つまり、「心身ともに万全のコンデション」で手術に臨んでいる必要があるのです。

「手術は前日から始まっている」という事は、岡山大学時代の恩師、松村智弘岡山大学名誉教授から教わった事です。

インプラントの手術を受ける前の晩に担当の歯科医師とスナック(酒場)で出会ったなんて事は普通は無いはずですよ。彼がまともな歯科医師なら。

とらばーゆ、できるかな?

今日は子供達と電車に乗って西宮にあるコンサートホールに行ってきました。天気が良く気持ちよいお出かけになりました。
自衛隊の音楽祭りに応募していたら、運よく4名分当選したので、家族6人のうちジャンケンで勝った4人が行ける事になったのです。とにかく「行ってみて良かった。」というのが感想です。

関係者でもないのに最前列!子供達も大興奮。
撮影禁止なのですが、プレイベントだけパシャリと1枚失礼しました。後ろめたいのでブレた写真になっています。

バンドの演奏がプロ並み(というか、プロですね)で素晴らしいのですが、それにも増して、自衛太鼓という、和太鼓の演奏がありまして、こちらが物凄い迫力で圧倒されました。今まで和太鼓の演奏を何度となく聞いてきましたが、この自衛太鼓は別格の更に別格でした。鳥肌が立って、息ができないほどの迫力です。あかしあ太鼓、頑張って!

隊員の皆さんの鍛え上げられた筋肉が鳴らす自衛太鼓の力強さは一般人には真似できないものです。それに鋼(はがね)のような精神力と「気」が注入されて音になるのですから、「物凄い」サウンドです。一気にファンになってしまいました。自衛太鼓の追っかけしようかな?

最初に行われた、日の丸に対する敬礼や国歌(君が代)斉唱についても、米国の一般的な国民が米国の国歌斉唱の時に胸に手を当てて国歌を口にするのと同様の感覚で「自然に・普通に」行いましたが、4年生の長男は君が代を知らないので歌えないと言っています。聞くと「学校の先生が君が代だけ飛ばして教えたので、君が代は習っていないから歌えない。」というのです。私は「君は可哀そうな日本人やなあ。」と答えたのですが、帰宅して妻に聞くと、妻も君が代を歌えないそうで、「日本の学校ではわざと国歌を教えないのが普通」だと言っていました。私の卒業した山崎町立山崎小学校では、昭和40年代当時は教えてくれましたけどね。

私は、開校当時は「軍隊式教育」を売りにしていた白陵中学・高校の寮生でした。そこで青春時代を過ごしましたので、望むと望まざるとにかかわらず、「規律を守る」という事が脳幹に叩きこまれているのです。ですから、自衛隊の皆さんの立ち振る舞い、一挙一動が、私の脳幹の中にある潜在意識に直接呼び掛けてくるのがハッキリとわかりました。子供の頃の教育って本当に大切ですね。白にでも黒にでも、子供の頃の教育次第で、好きなように染める事ができるようです。歯科の話にすると、やっぱり小さい頃の甘い物の与え方には重々注意して下さいね。

「今の日本の一般社会の価値観・雰囲気よりは、あの空気(自衛隊のような雰囲気)の方が私には合っているのかも知れない。今からでも自衛隊の歯科医官として採用してもらえないかな?もし独身で三田の診療所がなかったら、本気で問い合わせしたかも。」なんて思いながら家路に着きました。

近大マグロ

年明けから、衛生士の先生方はもちろん私の方も昼休み無しでアポイントさせて頂いても足りない程お客様がお越しになっています。(もちろん昼休みが無いのは経営者の私だけで、ブラック企業ではありません。念のため。)

土曜日は西宮から紳士的な男性が来て下さいましたよ。

鳴尾の歯科医院で「持って1年」と言われた奥歯の治療をさせて頂くことになりました。ご期待に応えられるように頑張ってやってみるつもりです。

8時から働き続けて気が付けば4時。お昼御飯を食べる時間がなかったのでお腹を空かして家路につきました。

頑張ったご褒美でしょうか?家に帰ってみたら噂の「近大マグロ」が待っていてくれました。

冷凍のカニもそうですが、このような冷凍の魚類は解凍の仕方が命だそうです。

何でもこだわる私ですので、「今晩食べたら?」と言ってくれる妻に「冷蔵庫で3時間かけてジワジワと解凍のしないと近大の水産学部の先生方とこの卒業生に失礼だ!休みの日に食べる。」

それから呆れている妻と夕食の食材の買い物に出かけました。

夕食の食卓に揃った子供達は、マグロが出ていないいきさつを聞いて大笑い。長女が一言、「お父さんらしいね。」ですって。

そのパートナーを選んだのは「あなた」

先日、全くの初診でお見えになった、三田の旧市街にお住まいのミドルエイジの女性。お電話では「インプラントに関して、セカンドオピニオンを希望」という事でした。インターネットの普及で「セカンドオピニオン」という言葉も一般に知られるようになりましたね。
一通りの検査(レントゲン、写真、歯周組織検査)をさせて頂いて、いつものようにインタビューを行いました。どこで生まれて、どこに住んで、どの歯医者にかかってどの部位の治療を受けて来たかを、わかる範囲で良いので教えて頂きました。

ここ5年程はある駅前にある大手の歯科医院にかかっているそうです。お口の中に3本入っている「保険の白い被せ(CAD/CAM冠)」も含め、大半の治療はそこで受けたそうです。「色々やられちゃってるな・・・。」というのが正直な感想でした。

彼女:「右下の一番奥の歯(7番)、痛くも何ともないのですが、CTを撮ったら骨が炎症を起こしているので抜いてインプラントにしたらと勧めらました。40万円というのは、出せない金額ではないですが、私にとっては大金なので、どうしたら良いのか、何か別の方法がないかなと思って。」

英保歯科は通りすがりで知ったとの事で、紹介でもないし、ホームページも見ていないとの事でした。どうも、彼女は、何か安くて良い方法があれば英保歯科で受けようという感じで来院されたようです。歯医者は美容院ではないんですけどね。

私:「そのように担当の先生に相談した時に、先生は何とおっしゃいましたか?」

彼女:「診療室には治療の椅子が何台もあって、いつも患者さんが座っておられて、先生はとても忙しそうで、こんな雰囲気でゆっくり相談ができる感じではないんです。ドクターも沢山おられるような大きな歯科医院なんです。」

私:「あなたの主治医の○○先生は優しい先生ですから、時間を取って頂いて、今私に話して下さったような事を話して、良く相談してみて下さい。私があなたの歯科医師ではないので、これ以上は何と言ったら良いかわかりません。もしも、右下の問題になっている歯以外が全て無垢の歯であるのなら、1回だけ使える40万円を投資されても良いのではと思いますが。」

彼女:「そうですね・・・。」

以上でコンサルテーションは終了しました。○○先生に良くお話を聞いてもらえると良いですね。

 

あなたが、ある歯科医院を選んで、そこで治療を受けた時点で、歯科医師には「その治療をした責任」が発生しますが、同時にあなたには「その歯科医院を選んだ責任」が発生します過去に受けた治療の半分はあなたの責任なのですよ。少なくとも第三者の歯科医院・歯科医師には何の責任も、それの後始末をする義務も無いはずです。

お友達の口コミや英保歯科のホームページなどで、英保歯科の事を良く理解して、「今後は英保歯科のファミリーになりたい(健康管理は自己責任であり、歯を大切にして予防する努力をしたい)。」という気持ちで来院された方なら、過去の治療の清算もできる範囲では頑張ってやりますが、もう削られてしまっている歯は元に戻せないので、後始末をしてあげたくても、「ものすごくやられちゃった」後ではどうしようもない事が多々あります。

私は、英保歯科のファミリーの皆さんのための歯科医師です。コンビニ歯医者じゃなくてごめんなさいね。

町田市にも届け!

約15年前、20歳の頃から英保歯科のファミリーになって下さっていたお客様。現在は結婚されて東京の町田市にお住まいなのですが、お正月休みで今日まで三田に帰省中だそうです。

今日たまたま、詰め物が取れて御来院下さいました。
現在は2人目のお子様を妊娠中との事で、かつての20歳のお嬢様がすっかり母親の顔になっていました。

「関東に住んでいても、私のブログを読んで下さい。若いお母様方に伝えたい事を毎日一生懸命書いています。もしも気に入って頂けたら、お友達にも読んでもらって下さい。」と私。「わかりました!!」と彼女。

インターネットの力を借りて、関西のこだわり予防歯科医の思いが、関東の見たこともない誰かに届いて役に立つ事を願っています。

お断りしました。

接着歯学会認医やインプラント学会の専門医である事から、歯科関係の色々な団体から講演依頼があります。30歳代、40歳代の頃は、日本や世界のあちこちに講演に行くのが嬉しくて(認められている感じがしていたのだと思います)全てお引き受けして、意気揚々と出かけていって自慢げに話をしていました。今から思えば、若造のくせに偉そうに話していた事が「恥ずかしい」と感じたりしますが、精一杯やってはいました。

先日大阪の歯科医師の、とある研究会から3時間の講演依頼がありました。熟慮したのですが、お断りする事にしました。

私の最近の価値観は「省く」方向に向かっています。禅の思想のように「究極まで(無駄を)省く」とどこに行きつくか?という所に興味があります。自分の経験からはどんどん楽に、幸せになって行くと確信しております。

ただ、アベノミクスの成功で好景気が続く日本は、世の中の価値観が基本的にバブル時代と何ら変わらず、いまだに経済優先でカネとモノが重要視されているように見えます。(次の世代、就職氷河期経験者が社会の中核になってくると変化が起こるのではと思うのですが。)ネット上でZOZOタウンのニュースを見ない日が無いですが、いまだに経済的に成功する事が善なんですかね。

現在の私が一般的な歯医者さん相手に「断捨離しましょう。やめましょう。減らしましょう。ほとんどは必要がないのです。」といった価値観のもとに講演しても「???」となるだけだと思うので、キッパリとお断りした次第です。

歯科医師向けであれ、市民講座であれ、今後は講演依頼の7割は断ろうと思っています。
市民の皆さんにお話ししたい事はこのブログにせっせと書いていますので、しっかり読んで頂ければ充分伝わるはずです。

その一方、岡山大学歯学部の講師をしていますので、歯科医師の卵の若者達に講義をするのですが、それだけは絶対に継続したいと思っています。若い人達の方が私の価値観に近いと思うので、どうしても伝えたい事があるのです。

岡山大学での講義の度に感じるのですが、国立大学である岡山大学の学生は本当に真面目です。先輩として誇りに思っていますよ。他の講演を断ってエネルギーを蓄えて、若くて真面目な後輩のあなた達に「本当の歯科医療とは何か」を精一杯伝えますからね。

一人だけ良くてもダメ

「若い頃から歯が良くて、何十年も歯医者にかかった事が無い。今でも自分の歯が全部揃っているので、所属している(リタイヤした人の集まる)サークルで羨ましがられる。」

こんな風におっしゃる(自慢される)中高年のかたがたまにいらっしゃいます。生まれつき歯が強い(虫歯菌の産生する酸に耐えやすい)か、小さい頃の食生活習慣が良かったのだと思います。

それはそれで良い事なのですが、何十年も歯医者に行っていないので、たいがいは歯石だらけで、下の前歯がグラグラするなど、中等度以上の歯周病になっていることがほとんどです。
虫歯にならなくて、歯医者に縁が無さすぎるのも善し悪しですね。予防歯科の概念すら入手するチャンスを逸するのですから。

こちらのお客様には「それは良かったですね。」という事になるのですが、予防歯科医師の視点から見ると、むしろ歯の質が弱かったり、親の正しい予防歯科の知識が欠如していて虫歯になってしまう子供と大人を未然に救ってあげるようにできないものかと思います。

全員の病気を未然に防ぐ事を考えるのが公衆衛生であり医療です。

それから、歯が虫歯になってボロボロになって歯を失った大人は、基本的には子供の頃の食生活習慣(食育)と保護者や学校などの誤った予防歯科の考え方が原因であって、その人自身が悪いのではないのですから、歯がいい(と思い込んでいる人)も入れ歯などで苦しんでいる人に対して、「俺は歯がいいんだ!」と面と向かって自慢しないで下さい。

聞かされる方は、そんな事自慢されたって今さらどうしようもないのですから、可哀そうでしょ?

「キーキー虫」 ってどんな虫?

妻が子供に「甘い物を食べ過ぎたらキーキー虫が来るからその位にしておきなさい。」と注意しているのを耳にする事があります。

私は結婚してから初めて耳にした「虫」の名前なのですが、妻はこの虫の存在を彼女の母親から教わったそうです。

妻の母親は、妻が子供の頃に「砂糖」の入ったジャンクフードを極力食べさせないように努めてくれたそうで、ご存知のように、砂糖は、特に3才以下の子供の脳に悪影響を与えるため、食べたら興奮し落ち着きが無くなり「キーキー言い出す」から「キーキー虫」と表現して「砂糖をなるべく食べないように」と躾してくれたそうです。凄いですね。

一番分かり易いのがラムネです。落ち着きの無い小さな子供の母親のカバンにはラムネかハイチュウが入っています。1日中断続的に高濃度の砂糖の錠剤を投与される小さな子供の脳は常に興奮しています。感心できないですね。

多くの家庭は奥様の実家の生活習慣のコピーとなります。食生活習慣についても同じ傾向があります。

今あなたが変えれば、これからの子孫の暮らしが良い方向に変化しそうのは分かりますね。

ドリンクバーは結構です。

とある、ショッピングモールのバイキングレストランに行った時の出来事。

小さな子供連れの家族は賑やかである事が多いせいでしょうか、何故か決まった一角にまとめられるようで、我が家も例に漏れずそこに案内されます。

お陰で色々な年齢層、色々な家庭の、子供に対する食育や躾についての考え方が観察できて興味深く、色々な事に気が付いたり、考えさせられたします。

そこでは100円追加すればドリンクバーのジュースが飲み放題になるのですが、追加している家庭もあればそうでない家庭もあります。

ドリンクバーを追加して、食事の最初からメロンソーダ等を持ってきて飲ませている家庭の子供は、一気に血糖値が上がってしまうので、ほとんど食事を食べていないように感じました。食が細いんですね。

特に修学前の年齢でその傾向が顕著ようです。体も小さいし脳も未成熟なので、受ける悪影響が大きいのでしょうね。

少なくとも食事が終わった後にジュースを許可するか、我が家のように「ドリンクバーは結構です。」と一言言ってしまうのが良いと思います。

後者の方が簡単ですし、子供にその理由を説明し、色々と考えさせる事によって、彼、彼女達自身とその将来の家族の歯と全身と心の健康と人生を守る事に繋がると、私は考えます。

その位の勢いで食育しておいても丁度位に落ち着きますよ。我が家の経験からですが。

Surf 648 in Okinawa

日本の米軍基地にいる軍人向けのラジオ放送があります。以前はFENといって、小林克也さんなどはこれを聞いて英語の勉強をしたそうです。
今はAFNという名前に変わっており、東京も沖縄もローカル情報以外は同じ放送、音楽が流れているようです。
若い軍人向けだけの音楽ではないので、iHeart Radio countdown などよりは私に合いますね。私がもともと沖縄好きというのもあるのですが。
スマホアプリで聞く事ができますので、bluetooth でカーステレオと接続すれば、三田にいながら「沖縄の湾岸線をドライブ中の気分」を楽しめる、かな?

もし興味があったら、聞いてみて下さいね。