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お洒落なUさん夫妻

もう何年も英保歯科のスーパーロイヤルカスタマーで、私のブログをこよなく愛読して下さっている素敵なご夫婦がおられます。少し昔のお洒落な言葉で表現するとDINKSのカップルで、仕事と趣味のバランスを感心するほど上手にとられて人生を楽しんでおられます。奥様はナチュラリストで植物や野菜を育てるのがお好き。ご主人は釣りがプロ級の腕前です。今日もそのお二人が真っ赤なドイツ車を駆って英保歯科に来て下さいました。でも、全然嫌みがなく、むしろすごく似合っていてお洒落に見えるから流石です。

そのご主人に今日釣りの事をお伺いしてみたのですが、彼の釣りのスタイルは Sports Fishing といって、ルアーと返りの無いフックで釣り上げて、魚に傷をつけずにリリースするタイプのものだそうです。

「手で魚を掴んだだけでも魚は人間の体温で『火傷する』ので、リリースする魚の体には絶対に手で触ってはだめ。」
「大きな魚は卵を持っている事が多いので必ずリリースする。」
「小さな魚は子供なので必ずリリースする。」
「中くらいのサイズの魚を食べきれる数だけ持ち帰って、感謝して残さず食べるのです。」

ですって。勉強になります。基本的に菜食主義の私も、不要な殺生を避けるこのような釣りのスタイルなら興味が沸いてきます。

私:「Uさん、いつかお互いにもう少し余裕ができたら、釣りに行かれる時に私に連絡して下さいよ。私の N Box+ で現場まで行くので見学させて下さい。それで、私は適宜車の中に戻って、カップラーメン食べたり酎ハイ飲んだりして(Uさんの邪魔をしないように一人で)遊んで、車中泊して酔いが覚めてから三田に帰りますから。どうです?」

Uさんの腕前に感嘆しながら、こんな風にしてのんびり過ごしたいものです。

Uさん:「英保先生、いいですよ。一人で無心に釣りをするのも楽しいのですが、人と話をしながら釣りをするのもまた楽しいものです。私は(アウトドアで行える)鍋の準備をして持って行ってあげますよ。でも、英保先生が90歳位にならないと暇にならないんじゃないですか?笑。」

90歳になったら車の運転が出来ないし、できればもっと若いうちにご一緒させて頂ければと思っております。水曜日の夜か土曜日の夜なら翌日休診なので行ける気がする。Uさん、いつかご一緒させて下さいね。それから、私が車中泊の総菜祭りがメインになっている悪い生徒でも、どうか大目に見てやって下さい。宜しくお願いします。

SANA Cafe(閉店) の跡地に素晴らしい施設が誕生します

今日は木曜日で休診ですが、私が園医をさせて頂いている若草幼稚舎の健診に行ってきました。
0歳から5歳まで、150名以上の小さな子供達の小さなお口の中を一生懸命診てきましたよ。

終了後に理事長先生とお話させて頂いたのですが、なんと、コヤマの前にあった SANA Cafe(閉店) の建物を買い取って、民間としては三田市初の放課後児童クラブを開設されるそうです。

20名前後の定員の小規模な施設にされるそうですが、公的な機関とは一味も二味も違った自由なアプローチ・活動が出来る可能性を活かして、山や川などの自然のフィールドにおける体験を進めたり、各家庭の様々な価値観をお互いに認め合って、子供達がお互いに学んだり気付いたりしながら、子供達の(眠っている)可能性を引き出すようなシステム作りを考えておられるそうです。
青野ダムの上手に同法人の持つ山があるそうで、そちらに連れていって思いっきり遊ばせてやりたいともおっしゃっていました。

理事長先生の素晴らしいお考えや前向きな姿勢にすっかり感服しました。

お話を聞きながら、江戸時代の寺子屋、昭和なら運動部やボーイスカウトやカブスカウト、そして羽仁もと子氏の自由学園や生活団のコンセプトが頭をよぎりました。

我が子が小学生なら、下手な学習塾に通わせるより、こちらのクラブに入れてもらいたいものだと心から思いました。

かなりの倍率の抽選の末、今回募集分は満員だそうです。きっと社会的に高く評価されて、理事長先生は今後も第2、第3の SANA Cafe 園を三田市にお創りになると確信しながら若草幼稚舎を後にしました。

そのような素晴らしい施設なら、歯の大切さや予防歯科の事も教育して頂けると嬉しいな。

台湾にて自分のミッションを悟る

今日は土曜日。4日間の台湾出張から帰国した翌日ですが、多くのお客様にお見え頂き、しっかりフルパワーで仕事をさせて頂いております。有難い事です。

台湾では防湿装置ZOOの有用性について講演させて頂きました。今回は通訳を付けて頂いたので、日本語で行いました。
台湾の受講生の皆さんは全員、非常に熱心に耳を傾けて下さいました。
講演を受講して下さった皆さんと共に。背後に中国語の看板が無ければ、日本でのワンショットかと思いますね。

講演の中で「ZOOという防湿装置は接着の質に影響を与えます。5年程度の短期間ではZOOを使っても使わなくても、その違いは目に見えません。患者さんにも解りません。でも、10年後、15年後という『患者さんも歯科医師の方も、その歯に、治療を受けたことも、治療をしたことも忘れてしまった頃』に、詰め物がしっかり残ってビクともしていないか、詰め物がポロッと取れて中がひどい虫歯になってしまっているかの違いが現れるのです。それに価値を感じるか否かは術者それぞれですが、私が今回一番伝えたい事はこれなのです。」と話しました。それから、私が実践している「断捨離」についてもお話しました。

講演前夜の夕食会。心から歓迎して下さっている事が伝わってきました。この中のお二人は台中から車で駆け付けて下さったのです。

台湾に敬虔な仏教徒が多く、「素食(Vegan:完全菜食主義者)」の為のレストランも市中に沢山ある事はご存知だと思いますが、この夕食会に参加されている方の過半数も、そのような敬虔な仏教徒です。幼少期から完全なベジタリアンでお酒ももちろん飲まれません。肉、魚、酒を一切口にしないのです。本当に真面目な生き方を実践されていて頭が下がります。

若いジェイソンとアイリーンは素敵なご夫婦。このお二人も敬虔な仏教徒で Vegan です。日頃の考え方や生活態度、食生活習慣が顔に出ています。私は自分が恥ずかしいと感じました。

ジェイソンとアイリーンのお二人は講演後に「英保先生の哲学や考え方に感銘を受けました」と言ってくれました。

このような真面目な紳士淑女に出会えて、久々に「友あり遠方より来る。また楽しからずや。」の言葉が頭に浮かびました。
台湾にZOOを普及させる事は、台湾の人々の歯を救うだけでは無くて、私の生き方や考え方に共感して下さる台湾の人々と「共にある」事ができるという、願っても叶わないほどの貴重な出来事の頻度が増える事にも繋がります。

そんな事を考えながら、今日久々に英保歯科のHPのトップページを書き換えました。

私の24時間365日、私の残りの人生を、私の知識や技術や哲学を本当に必要としてくれている人の為に使う、小さな決心をしたからです。

台湾4日目、これから帰国します。

4日間休診させて頂いてしまいましたが、お陰様で充実した台湾出張となりました。

ホテルで朝食をとりながら兄と今回の出張や今後の展開について話し合いました。
エグゼクティブラウンジの朝食も夕食もほとんど利用する事が出来ませんでした。次回台湾に来る時はダウンタウンにある小さなホテルに戻そうと思います。その方が似合ってるし、楽しい。
台湾時間で14時25分発、日本時間で15時25分発のピーチに乗ります。
さようなら、台湾。又来ますね。
ピーチはLCCです。飲み物も軽食も有料なので、セブンで買ったおにぎりを食べて過ごしました。
無事関空に着きました。

私の Audi で兄を大阪の自宅に送って行ってから三田に帰ります。もうひと頑張りです。

台湾3日目

3日目は高雄の歯科医師を訪ねて台湾の新幹線で日帰りしてきました。写真で雰囲気を楽しんで頂ければ幸いです。

台北駅です。
新幹線は日本製。余りにも日本の新幹線とそっくりなので、品川駅にいるのと勘違いしそうになります。
台湾高速鉄道へようこそ!
今回もずっとお世話をして下さっている、友人の Ted さんと共に。
日本では終了したワゴン販売が健在!
コーヒーはありました。例のカタイアイスはあるかどうか不明です。
結構、遠いですね。
高雄の現代美術館を見学。館内にある Vegan レストランにて昼食を頂きました。
本当に美味しかった。西宮のQUINに行ったら写真を見せてあげようと思っています。
アイスティーを頼んだらボトルに入って運ばれて来ました。水出しのようです。何もかもがユニーク。
このような絵が飾ってあって、思わずパチリ。
現代美術の表現として、中国の古典的な楽器によるオーケストラの演奏を再現するスピーカー群。良い音がすると思ったら、ヤマハのスピーカーでした。
高雄で一二を争う著名な修復歯科医、蘇先生。滋賀医大に4年間おられたので日本語が堪能です。
路面電車にも乗せて貰いました。粋な高雄ツアーが続きます。
路面電車内でパチリ。
西側の海岸は美しい観光地で有名です。軍港もあります。
台湾の軍港がなぜ南方にもあるのかと尋ねたら「全て旧日本軍が軍港を作った場所をそのまま踏襲しているから、ここにある。」と言われて少々肩身が狭い思いをしました。
30度を超える気温です。船上デッキで風にあたって、しばし涼む。
蘇先生が、若者に人気のお店でタピオカのジュースを買って下さいました。本当に美味しかった。
高雄も本当に立派な都会でした。台中に続く大きな都市だそうです。

この後、再度新幹線に乗って台北に帰りました。ホテルに着いたら午後8時で、真夏のような暑さに体が着いて行けず疲れ果てていました。夕食にはセブンイレブンで買った軽食だけ頂いて、後はバタンキューでした。

台湾2日目

今日は今回の台湾出張の主目的の日です。午前中は講演会、午後は歯科医院見学の予定です。

2時間半、本当に熱心に聞いて下さいました。
一生懸命、頑張りました!
素晴らしい受講生の皆様と共に。
価値観を共有できる友人が出来ました。

午後は東北大学歯学部に日本の国費で留学されていた、台湾の秀才歯科医師、王先生の診療所と研修施設を見学。王先生は何年も前からの友人ですが、彼の診療所を訪ねるのは初めてです。有難い事に、彼もZOOのヘビーユーザーです。

歯医者は牙医と書くようです。
綺麗な診療所ですね。
カールツアイスの1200万円の手術用顕微鏡の特徴について説明した下さいました。
素晴らしいお人柄の王先生。日本語はペラペラ。虎屋の羊羹とコヤマのチョコをお渡ししたら凄く喜んで下さいました。
診療所の最上階にある研修施設。臨床と教育の両方に注力されている王先生。立派ですね。
その後、王先生の義理の弟さんが経営するイタリアンレストランにて夕食をとる為に移動しました。
王先生の義理の弟さん。イタリアと名古屋でピザを学び、イタリアから窯を輸入して本格的なピザ屋さんを経営されています。大人気です。
焼きたてのシーフードピザ。これもライカのレンズで撮影しました。

この後、ホテルに帰ってバタンキュー。とにかく、講演会が無事終わって良かった。明日は8時前にホテルを出発して高雄に向かう予定です。

台湾に来ております。

有難い事に、私達兄弟が特許を持っている防湿装置 Zoo が台湾の歯科医師の間で高評価を得ております。

今回、台湾から、その Zoo に関する講演依頼があったので平日の4日間という時間を休診させて頂いて台湾に来ております。

講演は半日だけで、後は友人に会ったり高雄に足をのばして観光したりする予定です。

充実した旅になればと思っています。

旅先からですので、とりあえず写真だけアップしておきますので、雰囲気をお楽しみ頂ければ嬉しいです。

ANAの半額で飛べる Peach で行ってきます。
兄のタケ先生との二人旅です。
もうすぐ飛び立ちます。
3時間という微妙な長さのフライトタイムです。
陸地が見えました。
お迎えの方が空港で待って下さっていました。謝謝。
台北マリオットに宿泊します。飛行機代を安く抑えたので、ホテルは贅沢します。
エグゼクティブフロアにアップグレードしてくれていました。
当然ですが、快適です。
外観です。
クラブラウンジで台湾ビールを飲んで一息。
各国の大使館が御用達のフレンチレストランにて夕食会。このレストランは完全菜食主義者にも対応してくれます。
私は魚料理を戴きました。

この後、ホテルに帰ってスライドを見直したりして明日の講演の準備をしました。2時間半の長い講演になります。頑張ります!

郡家(ぐんげ)でウイングフォイルのライダーと語る

先日の日曜日に、末っ子が見つけてくれた「英保家のルーツ」に関係する可能性がある別所の神社に家族で行ってみようかと相談していたのですが、晴天で絶好のドライブ日和なのでいつものように淡路島に行く事になりました。

愛車のSQ2を駆って淡路島までGO!

井上のラーメンを食べた後に、最近お気に入りの郡家のビーチに行ってみたところ、ここ数年で一気にファンが増えているウイングフォイルのライダーの集団を見つけて興奮状態の私。

コンスタントなオンショアの絶好の条件の中、見事に編隊を組んで疾走するフリートを目撃。

皆さん、プレーニングしながらジャイブをバンバン決めているのを見て「ただものでは無い」と感じた私。

ビーチに上がって休憩されているウイングフォイルのライダーに近寄って色々と質問してみました。姫路の白浜を拠点にしているフリートで、風の情報によっては淡路島や和歌山に遠征して乗っているとの事でした。
リグは新品で40万円位、中古で30万円位との事。初心者の時は120リットルほどの大きめのボード、大きめのフォイルを手に入れて練習して下さいとの事でした。「白浜に来たら教えてあげますよ。」と、親切で有難いお言葉も頂戴して、半分その気になっている私。

ウインドサーフィンと違って車内に積み込む事ができるサイズも魅力的

もしもリグをゲットした時には、このブログで報告しますね。

インプラント学会(大阪)で口頭発表しました

昨日は朝から夕方まで大阪の国際会議場に居ました。インプラント学会近畿北陸支部大会に参加する為です。

朝6時に起床し、JRで大阪に出て来ました。晴天で気持ちの良い朝です。
参加人数は約700人だそうです。大会長の植野教授は岡山大学の1年後輩です。
一日しっかり勉強して帰ります。
多くの講演を聞くだけでなく、私自身も発表してきましたよ。
頑張りました!

玄関ドアだけ金ピカにする?

大阪大学のインプラント科の友人の紹介で、私とほぼ同い年、60歳 の男性が、三田の近隣の市から英保歯科にインプラントの相談に来て下さいました。

「右下の奥歯にインプラントをして欲しい」と(紹介状無しにいきなり)大学病院に行かれたそうで、忙しい大学病院では対応不可能との事で、インプラント学会の専門医である私が指名されたようです。

お口の中を拝見すると、長年、不正咬合と奥歯が抜けた状態に目をつむって、予防歯科学的アプローチをスキップして「悪くなった時だけ、その場しのぎの、その部位だけの治療」を行われてきており、患者様の方もそれを(当然の事・普通の事として)受け入れてきたために、典型的な日本人のお口の見本のような状態になってしまっていました。

英保歯科の価値観で治療をしようとすると、(最低限に見積もって)矯正、歯周再生治療、7本のインプラント、3本のセラミックで、約3年の歳月と400万円程度の費用がかかると説明しました。期間と費用も問題ですが、歯科医師と患者様双方の忍耐と強い想いと根気が要求されます

60歳の彼の余命が20年程度である事や、治療を受ける忍耐のハードルが高い事を説明し「現実的には、ご近所の歯医者さんで保険の入れ歯を作り替えてもらいながら今後を過ごされるのが良いのでは?」とアドバイスしました。

大学病院に行く前に行った歯医者さんでは「(全体的な治療では無く)抜けているところに2本のインプラントを入れましょう!」と強く勧められたそうです。その案に関して私は「柱が腐って倒壊しそうになっている家屋の玄関に、金色の高価な新品のドアを付けてみても、ただ邪魔になるだけ。それはやらなくて良かったと思いますよ。」と説明しました。

彼は「このような話を聞けて本当に良かった。」と凄く感謝してくれて、検査費用の3000円少々を(快く)支払って下さいました。(良かった。グーグルの口コミで「英保歯科に行ったら上から目線で説教されて、その上お金はしっかり取られた。最低。☆1つ。」と書かれた事があります。まあ、色々な価値観があると思ってリプライせずに放置しておりますが。)

「本当は英保先生に診て欲しいんだけど。」とも言って下さいました。

私は「もうお互い60歳を越えていますよ。お住いの地域で『肌と価値観の合う』歯医者を見つけて一生面倒を見てもらう方が良いですよ。袖触れ合うのも何かの縁でしょう。今回の私のアドバイスが○○さんの今後の人生のお役に立てる事を祈っています。」と答えました。

さて、明日はインプラントの難しいオペがあります。ブログを書くのはこの位にして、CTや資料を見直してイメージトレーニングをしないといけません。では、今日はこれにて。