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3歳児健診に行ってきました

今日は午後から福祉センターに行って3歳児の歯科健診を行いました。
20人拝見して虫歯がある子が1人だけ、それも小さな虫歯が2本だけという優秀さでした。
かかりつけの歯科医院があって、家庭でフッ素も使っているという方が大半で、若いお母様方の意識の高さには目を見張るものがあります。
日本人もついに変わってきましたね。年金受給なんて夢の夢という、将来不安だらけの若い世代は強く生きようとしているように感じます。

皆さん非常に冷静に物事を見て判断しており、無駄を省いて、自己防衛できる所は確実に自己防衛する戦略のようです。
私は若い世代ではありませんが、その辺の価値観は若い方に似ていると思います。強くクールに生きたいですね。

夕日を見ると思い出す事


今日は夕日が奇麗でした。夕日を見るといつも思い出す事があります。(以前にもお話した事があるかもしれません。かぶっていたら御免なさい。)

40年以上昔の話です。

私の故郷、宍粟という田舎には進学校が無かったので、小学校を卒業すると同時に親元を離れて「軍隊式教育が売り」という進学校で寮生活を始めました。

今は個室にエアコン付きという恵まれた環境なのでしょうが、当時は2つの2段ベッドが置いてある12畳程の部屋がズラッと並んでいて、その部屋の中で高2から中1までの4人が暮らしていました。ストーブはありましたがクーラーも扇風機もありませんでした。
そして、運悪く「程度の低い先輩」の部屋に配置されると、下級生はまるで奴隷のような扱いで、私がまさにそれでした。
ある先輩の身の回りの世話や洗濯、買い物、マッサージ、夜食の食材の調達や調理などをさせられて、夜中の12時に消灯になった後にトイレの明かりの下でやっと自分の勉強を始めるという暮らしを強いられていました。
自宅に電話をした時には親に心配をさせないように「楽しくやっているから大丈夫だよ」と嘘を言っていたのですが、夕日を見た時だけは家に帰りたくて涙が止まらずどうしようも無かった事を鮮明に覚えています。

子供心に「何で夕日を見たらこんなに悲しくなって、こんなに涙が出るんだろう?」と不思議だった事を、今でも夕日を見る度に思い出すんです。

高校もその学校に上がって、そのまま岡山大学に入りましたので、家族と共に暮らしたのは結局小学校卒業までの12年間だけでした。
現在の私が「家族と共に過ごす時間が人生で最も大切」だと心から思うのは、子供の頃のこのような経験からなんだろうと思います。そういう意味では意味のある苦労だったと言えますね。「意味の無い苦労はない。必要があってその苦労が与えられる」のだそうですよ。

学校のブランドネームや成績よりも大切な物って沢山ありそうですね。やっぱり子供は「愛」に包まれて育つのがいいよね。

ちょっと暗い話でごめんなさい。

 

 

 

あの人は歯医者になるために生まれて来た

今朝、英保歯科の衛生士の先生方と話していると、「『英保歯科は小さな虫歯の治療以外は保険診療では無い事がほとんどだけれども、先生の腕は凄いよ』と友人に言っています。」と言って褒めてくれました。
「そうそう。私も『英保先生は歯医者になるために生まれて来たような人だよ』と言っているんです。」とも言ってくれました。
医学部や工学部などに行っていたら違った人生があったかななんて思う事や、英語を使って世界中を飛び回るような仕事がしたかったなぁ、などと思う事がしばしばありますが、三田という素晴らしい街で、常識と節度のある素晴らしいお客様にお見え頂いて、素晴らしい家族にも恵まれて、そしてスタッフからもこのように信頼されている事を考えると、確かに「歯医者になるために生まれてきたのかな」と思えます。
自分が天命に応えようと継続して努力すれば、曇り空が晴れるように「いかに自分が幸せか」に気が付く事ができるかも知れません。
若い方がブラック企業で我慢し続ける必要は皆無ですが、ちょっとした事ですぐに仕事を変わるのは「幸せ探し」という点でも振り出しに戻ってしまうかも知れません。
自分の経験からそんな事をふと思いました。

57歳になって

今日は私の誕生日です。

トランプ大統領が北朝鮮に足を踏み入れた歴史的な日が私の誕生日と重なるとは驚きです。

午前中はメンズブレックファストという、男性が集まって英語だけで朝食会をするというコアな会に参加して、皆さんから「ハッピーバースデー」と言ってもらえました。
午後は岡山に行って、コンピュータガイドによる手術の最先端についての講演を拝聴した後に「医局」という所の懇親会に参加しました。

私は今日で57歳になったのですが、スタッフが「先生は若く見えますね」と褒めてくれます。お世辞かもしれないけどそう言ってもらえると嬉しいですね。

学生時代の恩師、松村智弘岡山大学名誉教授と共に。いつまでも変わらず若々しいので見習いたいです。
佐々木教授(中央)と、超優秀な歯科医師、岩田光弘先生と共に。岩田先生は大学院時代に私が「どんなに頑張ってもこいつの頭には勝てない」と思った唯一の人間です。

 

歯科医師は全般的に若く見える人が多いと思いませんか?
その理由は簡単です。歯を大切にしているから、健康で活力があるんですよ。ホントですよ。


 

 

祝・G20

G20が開催され大阪は大変な事になっているようですが、兵庫県や特に三田は全く関係ないですね。
木曜日は休診なのでドーンと贅沢して家族で寿司屋に行ってきました。こちらでもG20の祝賀ムード満点でした。

清水の舞台から飛び降りる思いで注文してみました。
写真より本物の方がいいじゃないですか!20食限定でしたが、まだ売り切れにはなっていませんでした。「高いから注文しているのは俺だけ?」ちょっとセレブな気分です。
こっちは妻と子供が注文して売り切れました。
この企画、今日はまだやっていると思いますよ。是非トライしてみて下さい。

歯を削らない治療法

歯をガリガリ削らずに済む治療法についてUSC(南カリフォルニア大学)のHPで紹介されていました。

Dentists without drilling: Minimally invasive dentistry is on the rise

ここで紹介されているフッ化ジアミン銀は日本では「サホライド」と呼ばれる薬剤で昭和30年代には既に存在しており、現在でも治療が困難な小さな子供の虫歯の進行抑制に使われています。塗った所が黒くなる欠点がありますが、確かに虫歯の進行を抑える事ができます。こんな昔からある薬剤を利用するとは、Back to the classic といったところでしょうか?

9月に米国の顕微鏡歯科学会に参加予定ですので、その時に米国の先生方にも質問したりして、もう少し詳しく勉強してみるつもりです。

京セラドームの近くから来ました。

50歳前とは思えない若々しい男性が大阪から相談にお見えになりました。電車で2時間かけて来て下さったそうで、遠路はるばる来て下さったのですからしっかりお話をお伺いしました。

育ちの良い事が推し量れる素直な男性で、今後歯の事をとても心配していらっしゃる様子でした。マウスピースも20年以上真面目に使っており、甘いものの取り方にも相当気を付けておられるとの事。

「必要以上に心配しなくても、それだけ気を付けて歯を大切にしているのなら、あなたの歯は一生問題なく使う事ができると思いますよ。」とアドバイスをして差し上げました。少しでも安心して下されば良いのですが。

今回は、とある歯科医院で歯根嚢胞で抜歯と言われてしまった歯が残せないかとのご相談です。「今後も年3回の予防歯科治療に通院する意思があります(=英保歯科のファミリーになるつもりです)。」との事ですので、「それでは歯を残せないかチャレンジしてみましょう。」という事になりました。

ベストを尽くして頑張りますので、遠いですが頑張って通院して下さいね。

そこまでやるか?

「先生、これも捨てますね~(^^♪。どうせ余るほどありますから。」

スタッフが積極的に断捨離をしてくれるようになって本当に有難いのですが、ついにオペ着まで断捨離すると言い出しました。

確かに英保歯科の歯科衛生士の先生方が予防歯科を頑張ってくれているお陰で、歯を失うお客様が激減し、その結果インプラントの手術も激減しているのですが、オペ着まで捨てるようになるとは。

まあ、良い事なんですけどね。

この調子で、全ての治療器具に対して「先生、これも捨てますね~(^^♪。どうせ使いませんから。」となる日が来る事を夢見ています。

 

買うより捨てる方が難しい

昨日の学会で様々な医療機器の情報収集をしてきました。

どれもこれも魅力的で欲しくなってしまいます。
でも、過剰な設備投資が無用の商品価格上昇をもたらす事は医療分野においても同様です。そのような事にならないように「あったら便利そうだから」というような衝動買いは絶対に避けようと思います。せっかく3年前から徹底した断捨離を行ってきているのですから。
それに、買う時にはあまり悩む事無く「ワンクリック」で注文できてしまうのですが、捨てる時には「これっていつか使うかな?もう2度と使わないかな?」などと何度も何度も考えなければなりません。
私は買う時より捨てる時の方がずっと悩むし、頭を使うんです。だったら最初から買わないようにした方がシンプルですね。
皆さんはどう思われますか?