今日、ある女性のお客様から嬉しいお言葉を頂戴しました。彼女は英保歯科に初めてお見えになった当初は、(私から見るとそこまで悪くは無いのですが)「これから自分の歯がどうなっていくのか、心配で心配で。」と非常に悩んでおられる様子でした。
英保歯科では、痛みが無い場合には、いきなり歯を削ったりする事はありません。彼女にはレントゲンや口腔内写真を使って何度も何度もコンサルテーションを行い、一度は矯正の先生にも相談に行ってもらったりして、今後の方向性を相談してゆきました。ある程度治療方針が決まってきても、まだまだ不安があった様子で、時には涙を流して心配されていました。
そうそう、私のコンサルテーションを受けている時に泣き始める方(ほぼ100%女性ですが)が結構おられるんですよ。そんな時私は、今までどれだけの不安を抱えていたのかと可哀そうになったり、日本の歯科事情に絶望感を覚えたりと、色々な思いが湧き上がってきます。
で、その彼女ですが、小さな虫歯の治療から開始していったのですが、治療している歯のステップバイステップの写真を撮ってお見せして説明すると、自分の歯がどんな状態になっていて、どんな治療をしてもらったか良く解ったようで、来院される度に笑顔が増えて、表情に明るさが出てきました。
そして、今日の帰り際には「英保先生の治療を受け始めて、何にでもやる気が出てきました。家事にまで『あれもやろう。これもやろう。』と思えるようになって、自分でも不思議なくらいです。」と嬉しそうに言って下さいました。最初に会った時の彼女とは別人のようです。
お客様と誠実に対峙して、誠心誠意ベストを尽くして歯の治療をすれば、心まで元気にして差し上げる事ができるんですね。
日本で歯医者をするのは色々と大変な面もありますが、本質的に「歯科医師という仕事が素晴らしいプロフェッションである」事は間違い無いようです。