私が宍粟郡の町立山崎小学校の1年生の時の担任は岸野先生という凛とした女性でした。左利きの私は、この先生に鉛筆を右手で持つように矯正してもらいました。その一方で、お箸を左で持つことには寛大に見守って頂けました。そのお陰で完全な両手利きとなり、歯科医として非常に有利な素養を与えて頂いております。
また、宿題も沢山出して下さる先生で、皆良く勉強する習慣を付けてもらえました。私の学年からは塾も私立校も無い田舎であるにもかかわらず、東大、京大、一ツ橋大などに合格した人がいます。
今日はけやき台小学校の健診に行ってきましたが、6年生のあるクラスがとても素敵でしたので思わず担任の女性の先生とこの岸野先生をクロスオーバーさせてしまいました。「先生は宿題をたくさん出されるのですか?」と質問したのですが、不思議そうな顔をされていました。そりゃそうですね。
今は左利きを右に直す害とか、人権とか言われたりするようです。難しい問題ですが、教育者は自らの信念を持って突き進む強さがいりますね。
私も岡山大学の臨床講師として教壇に立つ身です。頑張ります!