医療機関で働いている人間は、クリーンスタッフや事務職員も含めて全員が医療従事者でしょうか?それとも医師や看護師などの第一線のスタッフだけが医療従事者なのでしょうか?
私は、どの部門に所属していてどんな内容の仕事をしているかは関係が無くて、
「私は医療従事者です。」と胸を張って言える条件はただ一つだと思っています。それは、自分の事や自分の欲望よりも目の前の人の事を優先して考える事が「常に反射的に」できるかどうかに尽きると思います。
英保歯科の受付には時々このように言います。
困っている人に対して反射的に「何とかしてあげよう」と思えるかどうかが、「医療従事者」と「ただの受付」との違いだよ。英保歯科で働きながら医療哲学を体得し、誰かに職業を聞かれた時には心から堂々と「医療従事者です。」と言えるようになって欲しい。と。
医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士などは医療の国家資格(免許)を持っていますので、一般的には自分の事を何の躊躇もなく「私は医療従事者です。」と表現します。
でも・・・。
その人達の瞳には何が写っているでしょうか?目の前の患者さんの姿や、その方の家族や社会での状況が写っていれば良いのですが、油断するとしばしば臓器や歯だけが写っている事があります。私も気を付けなければなりません。私は自分の事を「医療を勉強中のオッサンです」とでも言おうかな。
最悪なのは「¥」「¥」が両目にドーンと写っている場合です。こうなってくるともはや医療従事者ではありませんし、尊敬されるはずもありません。
これは一般の職業にも当てはまると思います。超成功者なのにイマイチ尊敬されていない人がいますが、瞳に「成功者としての名声」や「¥」が写っていて、他人からそれが見えてしまうからではないでしょうか?
その人の瞳には何が写っていますか?そして、あなたの瞳の奥には何がありますか?