21日の日経新聞に「予防医療に財政支援」という記事が載っていました。
政府が医療費抑制のために生活習慣病の重症化を防ぐ取り組みや、ガン検診の実施の実施に加えて、歯科健診の受診の重要性を明言している事を知って、「ついに日本でも、時代が変わって来たな。」と感慨深いものがあります。
「病気をなおすのは医者で、歯医者は歯の修理をするのが仕事」と、私自身も10年前までは思っていました。
ここ20年間で世界中で大規模な研究が進み、「歯と全身の驚くべき関係」が明らかになり、それを勉強するに従って、極論すれば「病気をなおすのは医者で、病気を予防するのは歯科衛生士(と歯医者)」と言っても良いのではと心から思えるようになってきました。
今回はランドマーク的な前進ではありますが、歯科健診を受ける(Passive)だけでは効果は薄く、「歯科衛生士の治療を最低年2回は受けている(Positive)」事を条件にすれば、みるみる医療費が減って、みるみる国民の健康寿命が延びるに違いありません。