英保歯科ではお客様によくインタビューをさせて頂きます。生まれてから今までどこに住んでいて、どのような歯科医院にかかってきたか。どこでどの治療を受けたか。それについてどのように感じているか。といった内容が含まれます。最初はビックリされますが、私にとっては必修の情報なのです。
昨日は、服装も雰囲気も質素な感じの75歳の常連のお客様にインタビューをしました。旧三田市街の方ですが10年ほど前から英保歯科に予防のために通院されているファミリーステータスの方です。お互いの信頼関係はバッチリできております。
「20年前に、ある歯医者に行ったら、右前歯が駄目になっていると言われて抜歯され、横の健康な歯の神経の抜かれてこんな不細工なブリッジの歯にされた。」とのコメントでした。当時担当した歯科医師はお客様の質素な雰囲気から勝手に「保険の治療が最適だろう」と判断してしまったようです。
手を着ける前に、40分ほど時間を割いて検査と(説明ではなくて)インタビュー(=お客様の声に耳を傾けること)をしていれば、彼が「お金がかかっても良いので神経を取らずに治療を受けたい。お金がかかっても良いので自然で美しい歯にしたい。」というご希望をお持ちであったと汲み上げる事ができたはずです。20年前ならインプラントの技術も確立されておりましたので、もしもこの歯科医師がインプラントができなくても適切な歯科医院を紹介できたはずです。
何を大切と思い、何にお金を使うかはその人価値観によります。服装や車や雰囲気で勝手に推測するのは横暴です。聞いてあげないとわかりません。
また残念な事に、いまだに歯の本当の価値に気がついていない人や歯科医師すらも沢山います。
一日でも早く、一人でも多くの人に、歯の大切さに気がついて頂けるようにと頑張ってせっせとブログを書いております。
わかる?