4時間以上、説明だけ。

昨日は小学校の健診に行っていたので、午後の1時からの診察という変則的な営業時間でした。
午後1時から4人のお客様がお見えになりましたが、皆さん英保歯科に初めてお越し頂く方ばかりでした。
チーム英保歯科の受付は「初診の方は、院長からお客様へのインタビューや説明の時間が必要」と心得ておりますので、上手に分散して、時間に余裕のあるアポイントの取り方をしてくれていました。さすがです。

一人目のご婦人は「8年間歯科医院に行った事がないが、4日前に歯が欠けたので来ました。グラグラしている歯もあるし。」という事でした。
痛くなってからの来院ではなく、歯が欠けてすぐに歯医者に来ているのですから、優秀なほうです。
しかし、お口の中は虫歯と重度歯周病で大変な事になっています。
インタビューの結果、ご両親とも歯がほとんどない状態(なの)で、彼女の介護を長年受けている状況だそうです。
彼女に話したい事が山ほどあります。本当に山ほど。多すぎてここでは書ききれませんが、説明をしていると80分もかかりました。(というか、次のお客様が来られたので80分で「受付ストップ」がかかってしまいました。)まずは岡山大学式ブラッシングを指導して変化を見ることにしました。きっと良くなると思います。

二人目と三人目は親子で、お母様は歯周病、7歳のお嬢様はたくさんの虫歯がありました。私がけやき台小学校の校医なので来院したとの事でした。お二人とも痛くもないのに来院されています。優秀なほうです!
お二人にも話したい事が山ほどあります。特に「家庭のリーダー」としてのお母様に。内容は多すぎて、ここでは書ききれません。
色々と説明をしていると・・・。こちらも80分で「受付ストップ」となりました。

最後の方は須磨から来られた女性の産婦人科医でした。今の時代、産婦人科を選んでおられるというだけで、志が高い医師である事がわかりますね。
神戸の大手歯科医院で治療したセラミックの詰め物が1年程度で壊れて、お兄様のお勧めで、何とJRで三田の英保歯科まで来て下さったようです。
「予防ー治療ーメインテナンス」という一連の流れの重要性や、歯科医療の特性など色々な事をお話していると40分かかりました。
本気で三田の英保歯科のファミリーになる気があるかを決めて欲しいといった内容です。ずっと英保歯科に「予防とメインテナンスのため」に通院されている方なら、この意味がわかりますよね。

結局午後は1時から6時前までずーっと「説明だけ」していました。

終業の準備をしながら、「今日は説明ばかりしていたけど、彼女達のこれからの人生を変える事ができるかも知れないから、時間をかけて一生懸命説明するだけの価値があったと思うけど、どう思う?」とスタッフに聞きました。

「そう思います。」と力強い、勇気をくれる一言が帰ってきました。

私の話を熱心に聞いてくれるお客様と、私の哲学を良く理解してくれているスタッフに支えられて幸せです。

ますます頑張ろうと思いました。