中学1年生の息子が時々布団の中で「この世の中、スマホが無いと生きて行けない。」と泣いている事に気が付いていました。
今日キッピーモールの本屋さんに行った時に「どうしてもUFOキャッチャーがしたい。」と強く言うので、そこまで言うならと生まれて初めて許可してやりました。お小遣いも最低限しか与えていないので1回100円を自腹で出すのは彼にとっては大変な決断だと思うのですが、それでも2回もやってみたそうです。
私:「どうだった?」
息子:「取れなかった・・・。重りが入れてあるみたいで、全然無理そうだった。」と泣きそうになっています。
一体何が欲しかったのだろうと景品をチェックしてみると、どうやらスマホタイプのミュージックプレーヤーが欲しかったようです。きっとこれとスマホとの違いも解っていないのだと思いますし、これを手に入れたらWiFi が届かない所でもスマホのように使えると勘違いしているのでしょう。
私:「スマホがそんなに必要なのか?」
息子:「友達からバカにされたり、イジメられたりするから・・・。」
妻はきっと横の手芸店にいるはずです。探して相談してみよう。
あ、いたいた。
私:「スマホタイプの製品が景品だからあんなに UFO キャッチャーをやりたかったようだ。彼には Windows のパソコンと Android のタブレットを渡しているのに、その上何故スマホがどうしても欲しいのか解らんのだが、見ていて可哀想でしょうがないな。そりゃ、とっととスマホを渡してしまえば親はとりあえず楽になるがな。上の娘二人はむしろスマホなんか無い方が良いと言っていたから、戸惑うよな。」
妻:「学校でイジメられるのが辛いのでしょう。情報収取の手段としてはパソコンやタブレットで充分ですから、スマホを持っていないという事実が彼にとっては問題なのでしょう。今の年齢では活字の本を沢山読んで欲しいから、(ポケットに入る)スマホはどうかと思いますよ。」
また本屋さんで立ち読みしている息子の所に戻って・・・。
私:「余っている古いスマホが1台あるから、それで良ければあげようか? Sim が入っていないから、外では繋がらないよ。小さいタブレットみないな感じで余り意味が無いとは思うけどな。どうや?」
息子:「・・・・。いい。・・・・・。我慢する。」
私:「偉いな。その方が良いと思うよ。君の人生の為に。お父さんもお母さんも、踏ん張るよ。」
スマホを持っていないとイジメに遭うなんて、親も泣きたくなるよ。全く、困った世の中になったもんだ。