3Di 根管治療で改善

2年前に 3Di 根管治療で改善を試みた歯のレントゲンを2年経過後に撮影してみました。

真ん中に写っている歯が痛くてかめないとの事でした。2年前のレントゲンです。
2本ある根っこの先から根と根の間まで、濃いグレーに写っている部分があります(黃矢印)。細菌が出す毒素で骨が溶けてしまったんです。怖いね。
しかもその周囲には硬化性骨炎が起こって、すぐ下の神経がある付近まで広がっています。レントゲンで白っぽく写っている部分(青で囲まれた範囲)がそうです。

普通なら抜歯してブリッジかインプラントでしょうが、英保歯科では頑張って金属の土台を削り取って(これが一苦労)3Di 根管治療をチャレンジしてみました。

写真の左側に写っている根っこは歯根破折しており、危険で先まで掃除が出来ませんでした。普通はこれで諦めるのですが、英保歯科には iMix という秘密兵器がありますのでそれを使ってみました。破折した根っこの内部は接着して修復を試みました。


治療後2年経過のレントゲンです。
2本の根っこの間の骨は回復し、硬化性骨炎も治癒傾向にあります。
骨が健康になっていれば万が一先でここがインプラントなどになっても安心ですね。

英保歯科には iMix と接着の技術の両方があるので、このようなマジックのような事も起こり得るのです。お客様のみならず、治療した私も嬉しくなってしまいました。

このお客様には「後方の親知らずを大切にして下さい。もしも将来この歯がダメになったら、その親知らずをドナーに使います。そうして、できれば一生インプラントを使わずに行きたいですね。」とお話しました。