一念岩おも通す

平成7年7月に三田市で予防歯科医院を開業して30年が過ぎました。英保歯科では予防と並行して「他院では抜歯しかないと言われたような歯でも残してみる」努力を、こちらも30年やってきました。「抜歯しかない」と言われるような状況の一つに「歯肉縁下う蝕(しにくえんかうしょく)」というのがあります。

「歯肉縁下う蝕」とは、歯ぐきの下まで(深く)進んでしまった重度の虫歯のことです。この歯肉縁下う蝕を治療する事は容易ではありません。その理由ですが、歯肉より深い位置の虫歯のところを削り取ろうとすると、歯肉や骨まで削ってしまうようになり、周囲が血まみれになってしまうので、詰め物が上手く接着できずに、すぐに外れてしまって持たないからです。

この、普通は諦めてしまう「歯肉縁下う蝕」の治療を、英保歯科ではZOO と One Mix® と接着歯科治療と口腔外科の知識と技術を応用して「何とか残してみる」努力を続けてきました。30年間も・・・。

最近、予防歯科や保存治療の普及に伴って「英保先生がやっている、歯肉縁下う蝕の治療方法について教えて欲しい。」と、多くの歯科医師の先生方からご要望を頂くようになりました。そこで、30年蓄積してきた症例写真やレントゲン写真を使って症例を提示しながらわかりやすく講演をさせて頂きました。

それらの私の講演のうちの一つで、非常に高い評価を受けているのが、昨年1Dというアカデミーで行ったウエビナーです。

この1Dというサイトでは、大学教授を含む著名な歯科医師の講演が1000以上収録されています。

1000以上のコンテンツの中で最高2位まで浮上した私の「歯肉縁下う蝕」に関する講演。名誉な事です。

上記講演の人気につられて、今年5月に行った講演も再浮上してランクイン。一時的とはいえ、トップテンに開業医の講演が2つもランクインすることは異例だと思います。
歯肉縁下う蝕の一例。外側の黒い所は虫歯です。これ以上削ろうとすると歯肉や周囲の骨まで削ってしまうことになります。
1つの対処方法として、手術をして周囲の歯肉と骨を一旦切除する方法があります。いつもいつも手術をする訳ではなく、なるべくなら手術をしない方法で頑張るようにはしています。

このような手術を避けるために、私が考案した IDRT と TAT という技術を使う事が多々あります。有難いことに、この IDRT と TAT も1Dのレクチャーの中で解説して多くの歯科医師から高い評価を受ています。