日本人が誰かに贈り物をする時~3種類の「想い」について

最近、お客様からお菓子やお土産を頂戴する事が多くなってきました。有難い事です。主には自由診療で大掛かりに治療をさせて頂いたお客様がそのようにして下さるのですが、治療にかなりの費用をかけて頂いた上にそのようにして下さる事からも、保険の範囲で安くそれなりの治療を提供するよりも、自由診療による質の高い治療を提供した方が顧客満足度が高い事が伺われます。このような体験からもいろいろと気が付く事があります。

さて、経験から、日本人が誰かに贈り物をする時には3種類の動機があるように感じます。

①相手に感謝の気持ちを伝えたいとき(約88%はこれ)

②相手に、これから依頼するジョブに関して『どうか宜しくお願いします』という気持ちを伝えたいとき(約10%はこれ)

③相手がどうしても自分の期待通りに動かない時に、最後通達のメッセージとして贈り物をする(約2%はこれ)


この③の意味の贈り物が存在する事を大人になってから知りました。先日、私も、ある公務の小委員会のトップに対して「ボスではなくリーダーとして皆の先頭に立って下さい!」と伝えたくて手土産を持って自宅に挨拶に行ってみたりしました・・・。

「今回、あえて私があなたに贈り物をする理由を考えてね。」という秘められたメッセージに気が付かずに①と勘違いしてしまい、能天気にスルーしていると、晴天の霹靂のような事態が起きかねません。

日本の文化では「ありがとう」の一言でも色々な意味を表現します。本当に有難い時も「ありがとうございます。」ですが、「もう勘弁してくれ~。」の意思表示の時も「ありがとうございます。」と言ったりしますね。

外国人にはなかなか理解ができにくい、この複雑な表現方法。思考回路の過半数が外国人であると自負する私も(言葉通りに受け取ってしまい)秘められた気持ちをなかなか理解できない事があります。

気をつけようと思います。