元旦から石川県で大規模な地震が発生し、死者や行方不明者が出たり極寒の中での避難生活を余儀なくされている方がおられるので、新年の挨拶を軽々しく口にする事ができません。
歯科医師として最初に思ったのは「石川県は高齢者が多い地域。食後に入れ歯を外して洗面所の消毒ケースに入れていた人が少なからずいるだろう。そういった人は倒壊家屋から救助されたり避難したりしてもお口の中に入れ歯が入ってないはずだ。避難所でおにぎりやパンが配布されてもまともに食べる事ができないだろうな。気の毒だ。」という事です。
一日も早く予防歯科が日本中に普及し、入れ歯が入っている日本人がゼロになる世の中が来て欲しいと思います。歯が良ければ災害時の食事摂取に問題も起きず、栄養補給もスムーズです。歯の良否が場合によっては生死を分ける事に繋がるのです。
今の時代、虫歯と歯周病の予防は可能で、そのハードルはそんなに高くありません。貴方が歯の大切ささえ理解できれば予防は9割成功したも同然です。
すでに歯がかなりボロボロになっている人も全く恥じる事はありません。これまでの日本人の価値観と教育が悪かったのであって、貴方が悪い訳ではないのです。「本当に大切なものは何か?」に気がついたら、今からでも遅くないので歯の予防をスタートしましょう。
ただ、既に悪くなっている歯の治療には、信頼できる歯科医師との良縁を手に入れて(←これは茨(いばら)の道で、スマホを触っているだけで手に入るような甘いものではありません。重い腰を上げて動く必要があります。それでも出会えない事もある。まさに「良縁を探す努力」ですね。)、治療にはしっかり投資(=自由診療を選ぶ)して、この辺でもう負の連鎖をストッブさせた方が良いです。
震災、増税、地球温暖化。きっと2024年もますますタフな年になるでしょう。しっかりと歯を予防して、歯の修理といったバカバカしい事に時間とお金を使わずに済むようにしましょう。
元旦から、つい「英保先生らしい」暑苦しいメッセ―ジになっちゃいました。大変失礼しました。
本年も宜しくお願い致します。