正直者はバカを見る?

先月末に行った台湾での出会いと気付きにより、自分の今後の人生に於けるミッションが明確になったので、勇気を持って英保歯科のHPのトップページを書き換えてみて約1か月が経ちました。今現在の私の想いを正直に、シンプルな言葉で解りやすく表現してみたつもりです。

会社勤めで営業などをされている方からみると(本音をバカ正直に書いている英保歯科のHP・トップページは)集客目的の常識的なHPのスタイルとは真逆になっているので驚かれるか、あるいは呆れられるのではと思うのですが、私もそれは覚悟の上でした。

スタッフの一人は「あのトップページを見たら、私は英保歯科に来れないかも知れません。」と言っています。「でも、信頼できる友人からの勧めがあったら、頑張って行ってみようと思わない?」と私。

トップページを書き換えた後の、この1カ月の当院の新規来客数がどう変化したか?
それは皆さんのご想像にお任せします。(今思っておられる答えは、多分外れていますよ。笑。)

で、昨日の金曜日は(紹介ではなくHPを見ての、勇気ある)新規のお客様がお二人来て下さいました。お二人とも英保歯科の理念を良く理解して下さっているようでした。本当に有難い事です。

その内のお一人は、実は全くの新規のお客様ではありませんでした。ある医療従事者の女性で10年以上前に英保歯科に来て下さった事がある方でした。彼女には当時鳴り物入りで発売された新しい材料を使って自由診療のクラウンの治療をさせて頂いたのですが、歴史の浅い材料を使った為に接着強度が弱くご迷惑をおかけした経緯があります。その直後から来院が途絶えたので「申し訳ない事をしたな」とずっと気になっておりました。そして、その事を時々思い出していたので、その後のクラウン経過がどうなっているのか、外れてしまっているんじゃないかと心配していたのです。そしてそれにも増して彼女のお気持ちの事がずっと気になっていました。

英保歯科と私、英保裕和は平成28年、約8年前に(思う所あって)徹底した断捨離を開始しました。
彼女が治療を受けて下さったのはそれ以前の事です。英保歯科HPも「どうや!ウチは凄いやろ!」みたいな体裁とコンテンツを持っていた頃の事です。ああ、あの頃のHPを思い出しただけでも恥ずかしい。

今日彼女にお伺いしたところ、あれ以降、神戸市北区にある大規模歯科医院に転医されてメインテナンスを受けておられたようです。でも、最近の私のブログを読んだりして(英保歯科の考え方に魅力を感じて下さったようで)再度ドアを叩いて下さったようです。

HPを見て最近の英保歯科がいくら良いと思っても、一旦去った歯科医院に再度来院するには、大変な勇気がいったと思います。

10年以上前に私が彼女に行った自由診療のクラウンは問題なく経過していました。そして、私がずっと思っていた事、心配していた事を正直に彼女に話したところ、彼女は涙を浮かべて「壊さないようにとずっと気を付けて使っていました。」と言ってくれました。私には、彼女がこのクラウンをどれだけ大切に、いたわって使ってくれていかが痛い程解ります。その時は「戻って来てくれて嬉しいよ。」とだけしか言えなかったけど。

もう一人のお客様は、職場の近くの大阪の歯医者で受けられたインプラントが入っている方でした。きっとインプラント学会の専門医である英保歯科でのメインテナンスを選択されたのでしょう。インプラントを含めた全体のメインテナンスの大切さに関する私の説明に、大きく頷きながら熱心に聞いて下さいました。

トップページで自分の想いをバカ正直に表現した事、ブログで今現在の英保裕和の考えを愚直に表現し続ける事に一切の後悔はありません。だって、こんなに素晴らしい出会い、再会が起こってくれるのですから。

一般的な営業職の方から見たら『こんな事は頼むから書かないでやくれ~。』みたいな英保歯科のHPかも知れませんが、えっと、「こんなに楽しい出会いが起こるから、もっとやろっと。」