実業家の N さんがコロナ禍に苦しむ日本の医療従事者を救うために立ち上がろうとしておられます。
日本の医療従事者は勤勉で真面目ですが、欧米に比べて医療コストに対する国民の理解が得られないという事実があるために、時と場合によっては(コロナウイルスをシャットアウトする性能を持つ比較的高価な) N95 マスクを患者毎どころか1日診療後でさえ使い捨てにしにくく、我慢し継続して使わざるを得ないような状況に置かれています。まるで第2時世界大戦中の野戦病院よろしく特攻隊精神で従事すると言ったら言い過ぎでしょうが、欧米、シンガポール、台湾、中国等の先進国に比較したら後退国の日本は惨めな現実に置かれています。
N さんは赤字に苦しむ日本の医療機関でも医療従事者には身の安全を確保して欲しいと願われ、日本の医療機関であっても1日使ったら捨てる事ができるような比較的リーズナブルな価格で、なおかつ「最高品質」の N95 マスクを 供給したいと考えておられます。
適正価格での供給を阻む最大の要因は旧態然とした流通習慣だそうです。もう一つの問題は「日本ではまともな製品を迅速に作る事ができない」ので前向きでオープンな姿勢を持つ企業がある国、すなわち中国に頼らざるを得ないという悲しい現実だそうです。
私は最近、若い中国人のお客様や若い台湾人の歯科医師と話をする機会がありますが、30年前にアメリカ人と会って話をした時のような爽やかな感動を覚える事が多いのです。非常に前向きで自信に満ちた態度に「もっと話を聞いていたいな」と、好感を持つのです。
N さんはそのような中国人の友人を沢山お持ちだそうです。私も機会があったらそういった前向きな人達に会って「良い気」を肌で感じてみたいと思います。
今日の N さんのお話を聞いて、「N さんのお友達のような前向きなアジアの若者と話がしたいナァ。英語の勉強を再開しようかな?」と思っております。