東大や京大の合格発表の様子が報道されていますね。
受験生の皆様、本当におめでとう。そしてご苦労様でした。
私自身の経験から、これから大学生になる方に少々アドバイスを。
私は、いわいる進学校と呼ばれる中高に行っていました。小学校の頃から夜中まで勉強して国立大学に合格しましたが、その代償として学べていなかった事もあったようです。(我が子の子育てにはこの反省を生かして彼・彼女らを導いております。何事もバランスが大切だと悟ったので。)
受験勉強は「受験戦争」に勝つために行うものです。学校や社会は子供に「戦争は良くない」と教えながら、進学校や塾や教育熱心な親は「戦争に勝つ」事を求める、という矛盾があるんですね。
「戦争に勝つ」ために日々精進していると、無意識のうちに「まず、自分の事を最優先に考える」ようになるクセが身についてしまいます。このクセがついていると、大学や社会生活で困った事になり、自己嫌悪に苦しむようになります。
受験戦争に勝って、優秀な大学に入った人ほど、このような点を自問自答して、もしも当てはまるなら、一日も早く修正して下さい。大丈夫、あなたは頭が良いのですから、倫理や宗教や哲学などの教養を勉強すれば、ちゃんと「人として正しい」考え方ができるようになりますよ。
迷ったら、とりあえずは「運動部の部長をやってきたか、やっている人」の人との接し方(優しさ)を真似すれば良いと思います。自分も(いまだに)そのような人の態度や生き方から勉強させてもらっています。
大学とはどんな所かをしっかり理解しておく事も大切です。
「高校は言われた勉強をするところ。大学は自から学ぶところ。」という決定的な違いがあります。
偏差値の高い大学に入った人ほど、激しい受験勉強から急に解放されて何をしたら良いのかわからなくなる人が多く、99%以上の
人が趣味や遊びに走って、「何とか単位だけ取れて卒業できればいいや」と考えるようになります。(慶応の学生や医学部の学生のセクハラ不祥事はまさにこれですね。)
99%以上の同級生が醸し出す空気に流されず、いかに「大学生として非常識に」スタートダッシュして(専門の)勉強を開始するかが、その後のあなたの人生を変えてくれます。これで終わりではなく大学に入ってからがスタートなんですよ。(私は理科系しか知らないので、文科系は違うのかも知れません。悪しかず。)
もう他人との戦争に勝つための勉強ではなく、自分を磨くための勉強に変わっているのですから、自分が興味のある分野をしっかりと勉強し始めて下さい。そうすれば「暇で困る」なんて事もないはずです。
もちろん好きなスポーツなどをして、健康な体を作る事も忘れないで下さい。サーフィンも良い運動になりますよ。
何をやったら良いかわからなければ、とりあえず有酸素運動をすることと、「英語の勉強」を続けて下さい。
今の英語の読解力を伸ばしつつ、英会話力を追加して下さい。手持ちの受験単語の本でも良いので、単語を覚え続けること。英字新聞などの格の高い長文を読み続けること。英会話力を伸ばす努力を始めること。英語力は一生必要です。
是非参考にして下さいね。特に最初の2年間の過ごし方次第で、きっと、99%の人と違う、「世界を相手にできる」大人になれるはずです。