英保歯科は個人商店で法人や株式会社ではありませんので、私はステークホルダーに還元するために利益(売り上げ)を上げる事を考える必要がありません。これはかなり自由な人生で、しがらみや束縛が無く、精神的に健全な状況だと思います。
こんなことを書くと「個人商店はいいよな。株主の事なんか考えずに、何でも自分の好きなようにできるんだから。」なんて声が聞こえてきそうですね。
個人商店は資金調達も含めて店主が100%経営責任を負います。ですから、店主は波乱万丈で非常にダイナミックな人生を送る事ができるのは事実でしょう。私はこの「激しい波乗りをやっているような人生」を選択して良かったなと思っていますが、万人に合うかどうかは人それぞれだと思います。無難で安定した人生を好まれる方も少なからずおられるとは思いますし。
英保歯科は全ての無駄を完全に排除していますので、何もかもがミニマルです。規模がミニマルなので、何も無理する必要が無いから無理しないので、当然売り上げもミニマルです。
ドカンと行っていないのは、社会的にはカッコよくは無いですが、食うには困っていないからそれで良いと思っています。
その一方で、今の世の中で出会うほとんどの人は
「どこに住んでいるか?(芦屋なら、凄い!)」
「どの大学を出ているか(東大や慶応なら、凄い!)」
「どのような仕事か?(一流企業なら、凄い!)」
「収入や家の大きさや車は?(年収1000万円超えで、大きな家に住んで、高級車に乗っていると、凄い!)」
「子供の学校は?(灘や甲陽なら、凄い!)」
といった事を基準にして、目の前にいる人が自分より凄いか凄くないか(=上か下か)を判断しているように感じます。
私もそのような「凄い」人と出会うと一瞬「凄い・・・。かな。」と思うのですが、続けて「でも、まあ、そうとも限らないか。重要なのは『どのような哲学で生きているか』だからな」と思うのです。
ペスカタリアンでありミニマリストである私の価値観は多くの普通の人の価値観とはかなり違っているように感じます。ここ10年位、上で述べたような(普通の)価値観を理解してみようと努力してみたのですが、どうしても自分には難しい。
それで、最近次のような結論に至りました。
「諦めよう。もし自分の価値観や哲学が正しければ、英保歯科は潰れないはずだし、絶対に潰れない自信がある。」