親知らずの移植症例(術前から生着まで)

1年前に行った移植症例の経過を一緒に見てみましょう。

再根管治療で一旦は治癒させた右下7番(赤)ですが、再度根尖病巣(黄)ができてしまい、抜歯止む無しと判断しました。
抜歯予定の7番(赤)の後ろの骨の中に親知らずが隠れている(黄)ので、7番を抜いた穴からこの親知らずを引き出して、7番の所に移植する(緑)事にしました。
移植して深めに挿入しました(緑)。
サイズや形の違う歯を移植した(緑)ので、歯の周囲に骨が無い空間があります(オレンジ)。
2週間後に歯の中央に小さな小さな穴(緑)を開けて iMix を挿入します。
3週間後にその穴をレジンで封鎖します(緑)。
術後約1年後。移植した親知らず(緑)ですが、元々そこにあった歯のように美しい状態ですね。
移植した歯はしっかりと骨に囲まれて安定しています(オレンジ)。根尖病巣もありません(青)。親知らずを抜いた所にも骨ができてきました(緑)。

どう思われますか?インプラントより良さそうでしょ?
とりあえずこれで一安心ですが、長期的に安定して使って頂く為には今後の経過観察と定期的に歯科衛生士の先生によるメインテナンスを受けて頂く事が必須となります。