白陵の後輩。しかも「中学上がり」

一家全員が英保歯科のファミリーの Y さん。奥様は大人しくて真面目な方。御主人は大手電機の研究職で、その才能を認められて東京にご栄転で12月の頭には引っ越しされます。いつかは関西に帰って来たいが、もう三田に帰って来る事は無いかも知れないとの事で、とっても残念です。

今日はその大人しい奥様が珍しく私にプライベートな話をして下さいました。

奥様:「英保先生って白陵出身なんですよね。」

私:「へ?何でご存知なんですか?」

奥様:「先生が以前ブログで書いておられましたし、(←注:大人しく真面目な女性に、私のブログの読者が多いようです。ご愛読有難うございます!!)主人も白陵出身で、卒業生名簿に英保先生の名前を見つけて驚いていたんですよ。」

私:「え~。Y さんも白陵!? ご主人は何歳なんですか?中学から白陵なんですか?(←注:白陵では「中学上がり」と呼ばれる叩き上げのグループと、高校から入学してきた普通の人達の間に目に見えない境界がある。元自衛隊員と民間人の違い程の差。「中学上がり」の中でも「寮生で柔道部」はバリバリの叩き上げで、彼らの一般社会への復帰はもはや困難と言われている(笑)。昭和の時代の話ですけどね。ちなみに私の同級生の「中学上がりの寮生の柔道部」の一人は防衛大学に進みました。)」

奥様:「中学校から白陵です。先生より2つ下なんです。学校は楽しかったし、良い思い出が多いと言っていますよ。」

私:「そうなんですか!?同時期に通学していた事になりますね。でも、私は中学上がりの寮生の柔道部なんです。御主人にそう言って聞いてみて下さい。白陵での生活はきつかったから、私には良い思い出が無いんですけど。」

奥様:「今の時代なら、あんなスパルタ教育はあり得ませんが、その苦労を乗り越えて来られたからこそ今の英保先生があるんだと思いますよ。」

普段は寡黙な Y さんの奥様が一生懸命話して下さった、優しさに満ちた言葉が心に響きました。有難う御座いました。

キリスト教では「神が与えたいかなる苦難も意味を持っている」と教えます。白陵での出来事は、できれば思い出したくない事も多いですが、それがあっての今の「歯科医師・英保裕和」なんですね。了解です!

Y さん、いつかは関西に、そして是非また三田に帰って来て下さいね。