本当は必要の無い時間とお金

土曜日はビジネスパーソンの方が沢山お見えになるので、平日の落ち着いた雰囲気とは打って変わってとても賑やかです。たいてい土曜日は昼食をとる事が出来ない程忙しいのです。
昨日も非常に忙しかったのですが、それでも、東京からの方(超一流企業の主任研究員・科学者・1児の父親)と灘区からの方(プロのアーチストであり2児の母親)には長目にお時間を準備して治療や説明などをさせて頂きました。御二方共お忙しい方で、時間と交通費を使って遠方からお越しになるのですから、80分ずつご用意してしっかり治療と説明をさせて頂きました。しかし、腹減った・・・。

複雑な治療計画を説明し、顕微鏡やルーペを使って精緻に治療をすると時間と回数がかかります。お客様の方には多少の忍耐とそれ相応の経済的負担がかかります。

消費税が10%になっていますし、説明の後半に治療費の概算について話すのが一番嫌な瞬間です。そして「日本国民に予防歯科の正しい知識と習慣があれば、この80分の時間も不愉快なお金の話も全く不要で、お客様はこの貴重な時間とお金を自分や家族の人生を豊かにするために使えるのに。」と思うのです。

子供の歯だけでなく、その子の将来のパートナーや子孫の人生までも溶かしてしまいますよ。良く考えて。

先日芦屋からお見えになったある女性の息子さんは有名国立大学の医学部を3年生で中退して再度受験勉強を開始したそうです。自分が本当に興味のある世界で活躍したいと思って一念発起したそうで、とても良い事だと思います。国内の大学ならきっと東大か京大クラスに行かれるでしょう。
そのお話を聞いて私はその女性に「良かったんじゃないですか?どの分野に行かれてもきっと活躍されますよ。でも、そういう事ならなおさら歯の予防だけは本気でやっておくように言ってあげて下さい。最終的には自分で起業して成功され、非常にお忙しくなると思いますのでね。」とお話しました。

この話が腑に落ちるなら、貴方の子供や生徒達は幸せですよ。