我が家には20年前からテレビがありません。一人目の子供が生まれた時、妻の提案で粗大ごみに出したからです。
小学生の息子達は友人から「英保の家はテレビも炊飯器も電子レンジも無いほど貧乏らしい。名前も点々抜いたらアホやし。」とからかわれて悔しい思いをするそうです。「頑張って勉強して常にトップレベルの成績を取っていれば、誰からもアホとは言われなくなるよ。」とアドバイスしています。
さて、今週の木曜日の夕方に北区のショッピングモールに食事に行った時の事。無印良品の前に大型のテレビが設置してあって、滅多に無いチャンスに、その小学生の息子たちはソファーに座って食い入るようにテレビを見ています。
私も一緒に見ていたのですが、10分ほどで耐え難くなって「もう帰るよ。ずっと見ていると、ほんまのアホになるよ。」と強制連行しました。
20年もテレビを見ていないと、普段テレビに慣れてしまっている人とは違った感覚から気が付く「異常さ」が沢山あります。
例を挙げると…
人と人が会話をしている時、視聴者の気分を高揚させる為に突然不自然なバックミュージックが流れ出して気持ち悪い。チョンマゲの時代にこんな音楽が突然流れたりせえへんやろ。うぇ~、気持ちワル。
要約すれば3分で伝えられる内容を延々30分かけて引き伸ばして放送している。30分で済む内容に3時間かける、旧態然とした団体の会議に出席している時みたいで、人生の時間があまりにも無駄と感じる。
一番良くないと思うのは「テレビ界に住む人達の価値観や常識」がテレビからずーっと垂れ流されている事。それを幼少期から見ているのだから、おかしくなるよな。
「英保の家はテレビも炊飯器も電子レンジも無いほど貧乏らしい。名前も点々抜いたらアホやし。」という発言を平気でできる子供の家庭にはきっとテレビがあって、子供はバラエティー番組を見ているのだと思います。
テレビがあるか無いか、賭けてもいいよ。