就学前健診に出務して思う

今日は休診日でした。

午前中は、両替に行った緑色の銀行でキャッシュカードをデビッド Visa 付きにまんまと切り替えさせられてしまいブルーな気分になったり、我が愛車 S660 を駆ってサントアンにギフトを買いに行ったり、運動不足解消も兼ねて良い天気の下、ゆりのき台の郵便局まで徒歩で行ったりして過ごしました。

K山さんは長蛇の列だし、ちょっと甘すぎる。私は今でもサントアン派です。
ウオーキングに持って来いの環状道路 in Woody town です。

午後は就学前健診のためにけやき台小学校に出務して来ました。

この学校健診系の出務に関して、近年特に、ある理由からストレスを感じるようになっています。

その理由なのですが、最近は予防のために定期的に歯科医院に通院している子が多く、初期の虫歯に対しても様々な予防手段を使って進行を遅らせるようにする「オーダーメード予防歯科」で管理されている事があります。

我々歯科医師は、そのような「初期虫歯も含めて口腔内を予防歯科的に管理中」の子供も含めた全員の小さなお口の中を、学校の暗い教室の中で懐中電灯を手に肉眼だけで見て「虫歯があるか無いか」を瞬時に判断し、責任を持って明言しなくてはならないのです。

先月歯医者に行って「一応、すぐに削らないといけない程の虫歯はありません。」と言われたばかりなのに、学校健診で「虫歯あり」と言われたら、保護者としては気分が良いものではありません。学校や歯科医に一言言いたくなるのは解ります。
我々歯科医師の方も「地雷が埋まっているのが解っているのに、そこを歩かされている」感があって、なかなか辛いものがあります。

保険証と一体化したマイナンバーカードを徹底的に普及させれば、子供がいつ歯科医院を受診したかの情報がICチップやクラウド上に残せるはずです。学校はこの受診履歴の情報を使って、例えば「ここ3カ月の間に歯科医院を受診した事がある子供は予防歯科的管理下にあると判断して学校健診の対象から外す」ようにすれば、保護者の不愉快は減って、学校健診の効率も非常に高くなると思うのです。
ただ、ITやAIを使って徹底的に効率を高めれば、仕事を失う人も出てきます。日本社会全体が変化を受け入れる勇気を持つ必要があるのですが、河野大臣のハンコ発言にさえ苦情が出る今の日本では、なかなか難しいでしょうね。