数年前に医科の治験データの捏造があり、それがきっかけで臨床研究に対する規制が非常に厳しくなりました。歯科においても同様の規制が敷かれ、現在では全ての臨床研究は倫理委員会に書類を提出しその審査を通過してから行い、研究結果の学会での発表や論文での発表は倫理委員会の審査をパスしている事を明示する必要があります。
製薬会社の新薬の開発なら当然でしょうが、我々のような臨床医が行う、「既に認可され発売されている材料を使った術式の工夫」を数症例まとめて発表するだけでも倫理委員会の承認が必要になってしまったのです。
その結果、臨床系の学会発表のハードルが極端に高くなり我々開業歯科医が臨床経験から編み出した術式の工夫なども「闇に葬り去られて日の目を見ない」事が多くなっています。
そんな状況ではあるのですが、インプラントの手術方法に関して私から若い先生方にどうしてもお伝えたい事がいくつか溜まってきておりますので、今日はせっせと倫理委員会に提出する書類を書いております。
コンプライアンスの順守は大切ですが、萎縮して医療の発展を止めてしまうのはダメですよね。
やりましょう!頑張りますよ!