嫌われちゃダメ!

私は読んでいませんが、The courage to be disliked という本があります。日本では「嫌われる勇気」というタイトルで翻訳本が出て大ヒットしましたね。How to free yourself, change your life and achieve real happiness. という内容だそうです。

嫌われる事を恐れずに自分の心に正直に生きれば、やがて自由と幸せがやってくる、といった感じでしょうか?

まあ、概ね同感ですが、この「嫌われる勇気」という言葉に対する受け取り方が、欧米人と日本人では違うのではないかな?気に入らなかったら銃で殺す文化と、自殺する文化の違いがありますので。

日本文化圏では嫌われる勇気を持って行動しても自分もしんどいばかりでデメリットが多い。自分も周囲も外人じゃないからね。

私の考えはこうです。なお、以下は「自分には常に高い向上心がある」という前提で聞いて下さい。

得るものが無い人達のグループや足を引っ張ってくる人達とは不用意に軋轢を起こさず距離を保ち、あちらから嫌ってくれるのを待つ。自然と無視されだしたら超ラッキーだ。(戦わずして勝つ=孫子の兵法)

自分を(人間的に)上の方に引っ張ってくれるような人格者には、やはり嫌われちゃダメでしょう。これからも色々と教えを請って成長させてもらいたいからね。それに、人格者から嫌われる=自分の人間性がまだ大した事無い という証拠だろう。

本のタイトルの日本語訳はむしろ「悪縁を断ち切る勇気」の方が、日本人にはしっくり来たのではないかと思います。皆さんはどう思われますか?