入れ歯を留めるためのインプラント

今日は83歳の男性のインプラントの手術をしました。「下の入れ歯が不安定なのでインプラントをして欲しい」とのご要望があったからです。

日本人男性の寿命を考えた時に、83歳という年齢の方に対する治療計画は「手術が早く済んで腫れや痛みが少なく、早目にインプラントが使えるようになる」そして「治療費が比較的安価で、高齢の方でも手入れがしやすい」といった点を重要視します。

CTによる精査を加味して、今回は インプラント オーバー デンチャー という方法を採用する事にしました。

インプラントと入れ歯をつなぐ装置は、入れ歯がカチッと留まってくれて、なおかつ、高齢者でも外しやすいという相反する条件を満たしていなければなりません。

英保歯科ではロケーターアタッチメントという装置を採用していますが、これはノーベルバイオケア社のインプラントにも接続する事ができる汎用性と互換性を持った優秀な装置です。

今回は ZIMMER 社のインプラントを使いました。非常に細く短いインプラントをピンポイントで埋入します。術者の経験が結果を左右するデリケートな手術です。

今日のオペは実質30分程で終了しました。ただ、医科の内視鏡手術と同様に、通常のオペの経験を充分に積んだ歯科医師でなければ難しい部分が多いなと感じました。