兵庫県の調査結果だけにショッキングですが・・・。
子どもの虫歯二極化、口腔崩壊も 経済格差背景か
私が校医をしている若草保育園やけやき台小学校では「口腔崩壊」どころか虫歯になっている子を見つける事が難しいくらいです。ウッデイタウンは兵庫県の中でも特別な場所なのかも知れませんね。
虫歯が多い子供の背景について、足立了平先生は「仕事が忙しく、子どもの歯磨きに気を使ってやれない親もいる。」森信弘先生は「背景に貧困などの厳しい社会状況がある。」と述べられています。
虫歯が多い=歯磨きができていない
虫歯が多い=治療に行くお金がない
という、(非常に古典的な)考え方に、私は違和感を覚えます。
お金が無くてお菓子すら買えない家庭なら虫歯になっていない可能性すらあるのではないでしょうか?
口腔崩壊を起こしている子供の将来は本当に悲惨なものになると思います。予防歯科の考え方が身についていないと将来は歯周病にもなるでしょうし、歯だけでなく、糖尿病や心疾患、早産や流産など様々なリスクを背負った人生を歩むようになり、考えただけでかわいそうです。
このようなニュースがスマホで見れるようにどんどん情報発信してもらって、親が食育に対する考え方に自ら変化を起こしてもらいたいと思います。
私も含めて、人間は、自分で自分の過ちに気がつかないと変わることができない、その程度の生き物ですから。
35%の学校で「口腔崩壊」