私はインプラント治療を約25年前から手掛けました。ブローネマルク博士がエビデンスベースのインプラントを完成させて、安定した結果が出せるようになった時から開始したのです。
当時、日本には最新の治療プロトコールに関する情報が余り入って来ないため、志ある歯科医師や技工士が世界中に情報を求めて飛び立ちました。私も米国や欧州、時にはポルトガルまで足を運んでインプラントのセミナーを受けてきました。当時はZOOMなんか無かったからね。
その若き「サムライ」の一人が、現在はデジタル・デンタル・オペレーション(DDO)のCEOである十河(そごう)先生(セラミックの歯などを作って下さる技工士の先生)なのです。十河先生は2つの偉業を成し遂げられています。1つ目は、20歳代で単身米国に渡り、最新のインプラント技工を身に付けて日本に帰国しそれを広めた事。2つ目は、約15年前、当時まだ誰も不可能だと考えていた「歯科技工の完全デジタル化」(今でこそ誰でもデジタル診断や、CAD/CAMや3Dプリンタを当然のように使っていますが)に日本で最初に取り組んで、現在では事業として見事に成功させておられる事です。
約15年前に会社名をデジタル・デンタル・オペレーション(DDO)と銘打ったのも素晴らしいと思いますし、現在は沢山の社員を抱える優良会社となっており、同じ自営業者として、同じ男として心から尊敬しております。
今回は症例についてディスカッションしたい事があり、もちろん久しぶりにお顔を拝見したいという思いもあって江坂まで表敬訪問のために足を運んできました。
DDOの歯科技工製品の品質も素晴らしく、1つ1つにQRコード付きの品質管理カード附属してくる徹底振りです。英保歯科では自由診療の仕事は全てこのDDO様にお願いして作成して頂いております。皆さんのお口の中に私が装着したジルコニアセラミックは全てこのDDO製なのですよ。
初対面から20年以上経ってお互い少々白髪が混じって来ましたが、歯科医療に対する情熱は二人共、むしろ増していると確認できた良い一日でした。