今日は木曜日で休診。午前中は学校健診でけやき台小学校に行ってきました。三田市は1つの学校を三田市歯科医師会所属の数人の歯科医師で手分けして健診する(学校医1人だと大変なので)スタイルなのですが、健診終了後に各歯科医師からその学校の生徒・児童の口腔内の状況に対する印象や講評を頂くようになっています。
私が校医をしているけやき台小学校は虫歯の数が極端に少ない超優秀校で、各歯科医師の講評も「子供達の口腔内は驚く程きれいで、何も言う事がありません。」と言って頂けるのが常でした。
ところが今日は、ほとんどの歯科医師が「結構虫歯がありますね。しかも治しに歯医者に行っていない。けやき台小学校らしくないので不思議です。」といったコメントが続出しました。私は「一体どうしちゃったんだろう?」とビックリさせられました。
コロナ前までは年に1回けやきだい小学校に出向いての「出張授業」をさせて頂いていました。パワーポイントを使って歯の大切さや予防歯科の重要性を子供達に「英保先生らしく」熱く熱く語ってきました。
その効果があったのかそうでもないのかは不明ですが、けやき台小学校は口腔内の健康に関して、県や国からも表彰される常連校だったのです。
しかし、コロナになってそのような授業もできなくなり、私も還暦を越えましたので「一般的な定年退職年齢の60歳を越えたから、教育現場の第一線から一歩引いて若い人の活躍を見守った方が綺麗だよな。」なんて思いながら出張授業に行くのを見合わせておりました。
保健の先生と校医の私は健診終了後に緊急会議を持ちました。色々と話し合った結果、もう一度(以前に私がやっていた)年一回の予防歯科の出張授業を再開することになりました。
本当は子供達の年齢に近い30歳代か40歳代の若い歯科医師がやってくれる方が良いのかも知れませんが、経験を積んだ62歳の歯科医師にはそれなりの「味のある」授業ができるという自信もありますので、もう一度出張授業を頑張ってみたいと思います。
子供達が予防歯科の重要性に気付いて、彼・彼女達の人生が楽で、楽しく、充実したものになるならば、こんなに嬉しい事はありません。
しかも、私自身が子供達からパワーをもらえる素晴らしい機会にもまります。
もう一度やりますね!