「凄いやろ!」「凄くない。」

友人の実業家、Yさんは長い間中国に居られた事もあって歯の状況が「随分日本人らしい」感じになってしまっていました。英保歯科とご縁があってから徐々に意識が変わり、最近では「こんな磨きやすい場所までこんなに酷い虫歯にしてきて、私今まで一体何をしてたんでしょうね?」という言葉が出るまでになりました。良かった、良かった。

Yさんのほぼ全ての歯を自由診療でキッチリやり直して行く過程で、しばしば治療中の写真を撮って27インチのモニターで拡大してお見せするのですが、その都度「スマホでこの写真を撮っていいですか?子供に見せて『虫歯にしたらこんな事になんねんで』と注意したいんで。」と熱心にシャッターを押されますます。感心、感心

でも、Yさんのお子様達は聡明な奥様のご尽力もあって虫歯とは完全に無縁で、すくすく健康に育ってこられました。これからも予防に努められて、一生歯を削られたりする事は無いでしょう。奥さんもお子さんも、偉い、偉い。

Yさんには1-2本のインプラントを使う必要が出てきており、先日その治療計画について3Dのシュミレーションソフトを使って説明しました。いつものように「英保先生、凄いですね!スマホで写真撮っていいですか?『お父さんこんな凄い治療してもらってるんやで!』って、子供に見せて自慢するんで。」

Yさん、次回のオペ、一緒に頑張りましょうね。

私:「もちろんいいですよ。お子さん達、写真を見て何ておっしゃいますか?」
Yさん:「折角見せてやっても、いつも『俺らは予防してるから、そんなん必要ないわ。別に凄いとも思わんし。』なんて言いやがるんですよ。」

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申し訳ないですが、私も自分自身で「全然凄くない」と思います。私が何をやっても、いくら努力しても元の無垢の歯の状態に戻せる訳ではありませんので。

本当に凄いのは予防してくれる歯科衛生士の先生や、衛生用品を製造・販売してくれているサンスター等の会社や、(こんな異常な価値観の国、日本に住んでいても周囲に流されずに)聡明に歯の大切さに気が付いて、一生懸命予防に努めておられる、ご本人や保護者なのです。

私より凄くないのは、〇クルト、〇ッテ、〇リナガ、〇リコ等でしょうか?

こんな事書きながらふと思ったけど、仮想敵国にバックドアが入った5G機器やスマホを安価で販売するように、仮想敵国内で甘ーいお菓子を長期間安価で販売してやれば、かなり相手国の戦力を劣化させることができそうですね。歯がボロボロの兵士なんて、まともに戦える訳ないからね。