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英保歯科のファイバーコアへの拘り

たまには歯の話を。

ファイバーコアが保険に導入されて久しいですが、このファイバーコア、「どこで誰がやっても同じ」じゃないのかも知れません。

歯科用接着材の進歩によって治療直後はとりあえずくっついっているのですが、2年、5年、10年と経過した時にどうなって行くかは、歯科医師の接着に対する知識、器用さ、それから情熱や拘りによって変わってくる可能性があります。

こちらは、何年か前に他院でやってもらったコアだそうです。接着が劣化しているように見えます。
撤去しみたところ。歯肉の下まで虫歯が進んでいました。リカバリーが大変だ。もしこの歯を長期的に残したいと望むなら、臨床歯冠長延長術という手術を受けて頂く必要があるかも知れません。

虫歯の治療をして欲しいだけなのに、手術なんて嫌ですよね。私も同感です。

長期的に安定した接着が維持できていたなら、手術なんて話もしなくて済んだかも知れません。

英保歯科のファイバーコアにはいくつかの拘りのポイントがありますので、それを紹介してみようと思います。マニアックな話だけど付き合ってね。

拘りその1:う蝕検知液を使って虫歯菌の取り残しが無いか徹底的に確認します。この赤い液を塗った後に洗い流したら、虫歯菌に感染している部分が赤く染まったままになります。
洗い流した後。赤く染まっている所がちょくちょくあるでしょう?ここをちゃんと削って取っておく事が大切、だと思っています。
拘りその2:虫歯菌が感染している部分をちゃんと取り除いたのですが、更にマルチエッチャントを使って象牙質のクレンジングを行います。これも大事な事だと思っています。
拘りその3:綺麗になった歯の内部に接着剤を塗布する前に、完璧に乾燥させる事が大切だと思っています。防湿装置ZOO(特許取得済み)(青)を使って湿度を下げて、マイクロキャピラリーチューブ(緑)で歯の内部の水分を徹底的に除去します。パリッツパリに乾かす。拘るでしょ?
拘りその4:塗布した接着剤は可視光を照射する事によって硬化します。深部は光が届きにくいため、ルーシーポストという集光器具(黄色)を使って光を奥の奥まで到達させます。カッチカチに固める。これも大事だと思っています。
拘りその5:今回は自由診療の根管治療とファイバーコアの治療をご紹介しています。自由診療なので保険では使えないファイバーを選択して使う事ができます。光ファイバーが中心に入っている特別なファイバーを使います。光ファイバーを通して光が深部まで到達するから、奥の奥までカッチカチに固まる。大事な事だと思うよ。
拘りその6:マルチファイバーテクニック。スリーブ状のファイバーも併用して、複数本のグラスファイバーで強度をアップしています。かなりテクニックが要りますが、大事な事だと思っています。
拘りが一杯詰まったファイバーコアの完成。40分かけて丁寧に治療させて頂きました。
このファイバーコアという治療ですが、完成直後のパッと見はどこの誰がやっても一緒です。服や電気製品や野菜などと同じで、海外製でも国産でもパッと見は似たように見えます。

私は「絶対にここまで拘ってやらないといけない」と主張する気はありません。でも、自分の歯ならこんな感じでやって欲しいなと思います。

皆さんはご覧になってどう思われましたでしょうか?

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