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半日の休日診療当番で1年分の数の神経を取る

昨日の日曜日は三田市歯科医師会の休日診療当番に当たっていたためスタッフのYさんに出勤して頂いてサポートして貰いました。3連休のど真ん中なので御家族でのお出掛けの予定に支障が出たのではと思います。医療従事者として献身的に務めて下さって感謝しております。

昨日の休日診療の時間内に、英保歯科と過去に全くご縁の無い4名のお客様からお電話があって、その内の3件は強いお痛みがあるとの事でご来院頂きました。残りの1件は「詰め物が欠けたので今日診て欲しい。」という緊急性の全く無い内容でしたので、「休日加算料金となってかなり割高になりますよ」とアドバイスしたところ、平日にご近所の歯科医院で治療を受けられる事を選択されたそうです。

休日診療は、例えば自転車で転倒して大怪我をしたような方から突然お電話を頂き治療時間が長くかかる可能性もありますので、そういった方や強いお痛みがある方の為に余裕を持って時間をキープしておく必要があります。日曜日に開いているからコンビニエントだという理由での受診に関しては、ご配慮頂きたくお願い申し上げます。

さて、強いお痛みがある3名の方のうち、2名は虫歯が神経に達していたためやむを得ず神経を取る事にしました。神経を取った歯は弱く脆くなるのでなるべく神経を取りたくなかったのですが、激痛を止める為に背に腹はかえられませんでした。

考えてみたら、予防歯科を主軸に置いている英保歯科では定期検診で初期のうちに虫歯を発見して修復してしまいますので、神経を取るような事はほとんどありません。年に1本か2本の歯の神経を取る程度でしょうか。

つまり、昨日の午前中で英保歯科のお客様の1年分に相当する数の歯の神経を取ったことになります。お互い初見の関係でありながら歯の神経を取るという難しい治療を受ける、行う異常さも、私の感覚からしたら驚きです。

痛くなってから歯医者に行って、神経を取って痛みを消してもらう。その歯は弱く脆くなるので、例えばその15年後にはダメになってしまって抜く羽目になる。このような「後手後手に回る」日本の歯科医療に固着した悪循環を何とかしたいと思うのですが、私の歯科医師人生を賭けて努力し続けても、英保歯科の中だけを「すっきり、はっきり」させるだけで終わってしまいそうで、自分の社会的非力さを情けなく思う今日この頃です。

また、昨日来られた方のお一人は帰り際に「続けてこちらで治療を受けたい。」と言って下さいましたが、「英保歯科は予防歯科を主軸に置いた歯科医院で日本の普通の歯科医院とは考え方や価値観が違います。是非英保歯科のHPを熟読して頂いて、『この歯医者は自分の価値観や文化に合うな』と思って下さったらお電話頂ければと思います。お互いの価値観が違うのにお付き合いを始めると、待っているのはお互いの不幸だけですから。」とおお話ししたところ、「なるほど。HPを見て良く考えてみます。」と納得して下さいました。

皆さんはどう思われますか?

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