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30年振りに、30年物のワインで乾杯

お風呂に入り髭を剃り、身を清めて恩師との再開に備えました。だって30年振りだからね。ドキドキ。

右手に見えるのが、山口県の下松(くだまつ)市。新幹線を作っている日立の工場があるので、市も市民も経済的に安定しているそうです。住みよい街ランキングで常に上位に入るそうで、今でも人口が増え続けているそうです。
恩師の家はこの道沿いにあります。これって昔の国道2号線だったそうですよ。ビックリ。
到着した。想像していた以上の立派なお屋敷に圧倒される。

車を停めて敷地内に入ると、庭でフェンスに網を張る作業をしている男性がおられました。あの後ろ姿は恩師に違いない。めっちゃ緊張する。だって30年振りだから。「久しぶりだな。良く来てくれたな。」なんて言ってもらえるかな?

私:「先生、英保です。」
恩師:「おお、ようわかったな。ちょっとそこの紐をとってくれ。これを結ぶから手伝え。」
私:「ハイ。これですね。2本?」
恩師:「1本でいい。」

これって30年以上前に実験室でやっていた会話と同じじゃないか。久しぶりの感動の再会なんだから、もうちょっと何とかならんのかい。でも、お元気そうだし、性格も全然変わっておられない事が解って安心しました。

恩師とは全然違う出来た性格の奥様が、豪華な手料理(ベジタリアン料理)を作って歓迎して下さいました。

奥様:「英保先生。これ覚えてます?お別れの時に英保先生が『そのうちに一緒に飲みましょう。』と言って、下さったワイン。ずっと開封せず、ご一緒できるのを待っていたんですよ。」

確かに私がお渡ししたワインだ。ずっと保管して下さっていたなんて!奥様の細やかな気遣いに感動。
どんな味がするのだろう。
コルクが朽ち果ててワインに入ってしまうのも気にせず、このワインとビールと奥様の手料理で夜中の3時まで話し込んでいました。
翌日は恩師が講義をしていらっしゃる衛生士学校を見学。
立派な講義室。
今日はフィールドワークの講義。私も見学させて頂きました。
32年前、米国の学会で発表した時の写真。
同じ立ち位置でパチリ。
この後、下松市の観光名所である笠戸島に連れて行って貰いました。この笠戸大橋を渡れば笠戸島です。
国民宿舎や海水浴場、オートキャンプ場などがあります。
下松市は風光明媚な良い所でした。来て良かった。

木曜日に三田を発って、もう5日も家を留守にしています。明日から子供たちは3連休なので、今日の月曜日のうちに家に帰ってやらなくてはなりません。名残惜しいですが、そろそろ恩師と奥様に別れを告げなければなりません。

恩師は昔と全く変わらずしっかりされていましたが、もう80歳です。正直言って今度いつ会えるか解りません。最後にしっかりと握手をして下松を後にしました。

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