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2通目のラブレターを貰っちゃいました

私にとって最も忘れ難いお客様の一人になるであろう幼稚園の男の子とそのお母様がおられます。最初に英保歯科に来て下さった時は全ての乳歯が虫歯でボロボロ。上の前歯は溶けてしまって、まるで「歯抜け」のように見える状態でした。

大人には想像出来ないと思いますが、幼稚園の子供であっても歯が醜いというコンプレックスを無意識に、非常に強く感じるのです。口を開けて笑ったり喋ったりしなくなり内向的な性格になります。可哀想でしょう?

日本社会(学校・マスコミ・ママ友・そして全ての大人)が周囲の人々に「本当に大切なもの」を知らしめる努力を怠っているせいで、このような犠牲者が産まれてしまうのです。【私見ですが、本当に大切なのはお金や見栄では無く健康と教養なのですが、今の日本社会で生きていると(特にテレビやCMを見ていると)気が付かないうちに洗脳されてしまうのでしょう。】

私が歯の大切さや予防歯科について一生懸命説明したところ、この賢明な親子は「完全に覚醒」されました。そして、私と3人で全ての乳歯を修復しました。大変な手間と時間がかかりましたし、何より子供が治療の苦痛に良く耐えてくれました。治療中ず~っとじっとしている我が子を見て、お母様は「この子は英保先生を完全に信頼している・・・。」と呟いておられた事を覚えています。

ご本人もお母様も溶けて無くなっていた前歯が奇麗になった事が本当に嬉しかったようです。表情が豊かになり素敵な笑顔を見せてくれるようになりました。そしてそれ以来、お二人でちゃんと予防に努めて新しい虫歯は1本も作っていません。恐らく彼の永久歯は虫歯ゼロになり、青年になった頃には真っ白な美しい歯が輝くイケメンになるでしょう。ウサギとカメじゃないですが、ドラマチックな逆転劇を見る事ができそうです。今から楽しみです!

さて、有難い事にそんな彼から今回(2通目の)お手紙を頂きました。お母様曰く「一人で一生懸命書いていたので、何が書いてあるのか、何が入っているのかわからないのですが。」との事でした。

子供にとっては貴重品のポケモンシールをこんなに貼って、宝物であろう手作りのプレートを入れてくれていました。ありがとね。

大学選択時の進路指導で高校の先生から「コンビニより多いからやめといた方が良い。薬学部に行った方が良いよ。」と言われる歯科医師という仕事ですが、自分自身の日々の経験からは(この時代にこの表現はコンプライアンスに抵触するかも知れませんが)男が命と人生を賭けるのに十分値する、素晴らしい仕事だと確信しています。

彼がもしも歯科の道に進んでくれたら、素晴らしい予防歯科医になられる事でしょう。ちょっと夢見ちゃいますね。

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