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質量の大小とその価値は比例しない

三菱重工業が国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の開発を凍結するそうです。このニュースを聞いて「日本のモノ造りは斜陽で、日本ももう終わりだ」と嘆いている方も多いようですが、私は「日本は良い方向へ向かっているな」と感じています。

日経新聞より

サイズが大きいから、数が多いから高い値札を付けようという発想は主に狩猟や農耕に従事していた時代の感覚でしょう。

例えば、歯はたった1センチ立方程度の質量しか持っていませんが、私はその小さなモノの治療を精密に行う事によって、評価と報酬を得ています。

昨日デジタル歯科の講義を Web で受けていたのですが、1995年に発刊されたMITメディアラボ創設者ニコラス・ネグロポンテの著書ビーイング・デジタルからの言葉が紹介されました。
「アトムからビットへ」これが今から25年前に予言され、明らかにその方向に向かっているのですから凄いですね。

アニメや J-pop のコンテンツ、おもてなしサービス等、質量ゼロでも大きな価値を持ち、世界的に評価されている日本独自の「商品」が多数存在しています。
このブログも質量ゼロですが、それなりの価値を持っているはずです。よね?(汗)。

家や車の質量はとてつもなく大きく、歯の質量はとても小さいのですが、いつまでも大きい方に価値があると勘違いしていたら三菱重工の二の舞になります。

今の日本の若い人達(デジタル世代)は既にそれに気が付いています。ですから、コンパクトで高断熱の家に住み、軽四を選択し、予防歯科に通院し、子供に矯正を受けさせているのです。彼・彼女らは聡明ですね。

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